2011年11月12日

服飾卸売会社U.F.O.(民事再生手続き廃止決定、破産へ移行予定)、82億円の詐欺罪でも大阪地検特捜部追起訴。

ついこの間に民事再生手続廃止決定がなされ、破産手続きに移行する、服飾卸売会社「U・F・O」(ユーエフオー)の事件において、同社の社長を「民事再生法違反」で追起訴となったとのことです。

 そこで、民事再生法違反罪は民事再生の行為において、監督委員などを騙して民事再生に支障が生じたこと。そして82億円という騙しとったというのは、銀行に信用させて融資させたという詐欺罪で別個のところなので、分けて議論してみなければなりません。

 さて、以前この事件で再生管財人が就任したとき、残余財産を簡単に精査したところ20億円程度と言われていました。それで総債権額が400億円(その他金利等も入れれば500億円)ということですので、


    単純に20億円÷400億円=5%

 という事になります。

 恐らく財産処分において、今後就任するであろう破産管財人は、衣料品を「倒産品」を扱うというところに安く降ろす事になるのかと思います。

 テレビで、芸能人の若益つばさ や西岡すみこなどが、衣類の安い店(ファッションセンターしまむら・東京板橋の のとや、東京巣鴨の、マルジやその他の格安店)などを訪問するシーンが登場いたします。そういった格安の店においては、こういった、倒産品としての流れにより、消費者に安く提供できるような流通ともなっているため、そこで手にする商品においては、そのような「倒産」のドラマを通って来た出口の部分が、そのような店となるわけです。

 このように、民事再生手続きにおいて管財人(再生管財人)が立つというのは、よっぽとのことでないとありません。そのため「再生管財人」に就任したとたん、再生債務者に嵌められる(はめられる、落とし入れられる)という事が多く、必然的に「破産」に移行してしまうという流れになってしまっている状況です。

 そのもう一つが「安愚楽牧場(民事再生手続き廃止から破産手続きの予定)」となるわけですが、

残余財産が20億円(現在はそれより低い事になっています)÷4200億円(和牛オーナ分の債権のみ着目)=0.47%

   となり、さらにU社の商品(資産)が「食事を取らない」衣類であるのに対し、安愚楽牧場が「餌を食い尽くす」牛であるため、さらにこの0.47%を下回るというおそれが指摘されます。
  










服飾卸売会社U.F.O.(民事再生手続き廃止決定、破産へ移行予定)、82億円の詐欺罪でも大阪地検特捜部追起訴。



服飾卸社長を追起訴 82億円の詐欺罪で大阪地検 
2011/11/12 12:17

 服飾卸売会社「U.F.O.」(東京・中央)の巨額詐欺事件で、大阪地検特捜部は11日、同社社長の谷絹子被告(61)=民事再生法違反罪で起訴=を詐欺罪で追起訴し、夫の元取締役、誠容疑者(69)を同ほう助罪で起訴した。

 起訴状によると、谷被告は2008年1〜6月、中国の子会社との取引を偽装。りそな、みずほ両銀行に計30通のLC(信用状)を発行させた上、虚偽の船荷書類を提出して2行に計約82億円を立て替えさせ、だまし取ったとされる。誠被告はLCの入手などを手助けしたとされる。

 U社は昨春、経営破綻し、民事再生法適用を申請。しかし今年10月に大阪地裁が民事再生手続き廃止を決定、破産手続きに移行する見通し。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E3E2E6828DE3E0E3E3E0E2E3E39191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
(日本経済新聞)
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