食中毒事故により店舗や会社の運営ができなくなり清算となった、「焼肉酒家えびす」は、その被害者に対しての補償が充分になされない形の可能性が大きくなってきています。
それは会社の資産をもって、弁済に宛てようとしても、債権者となる人が多くの債権額と被害者への弁済額を合わせた額が資産を大幅に上回る「債務超過」という結果となるからです。
しかし、先にも述べたように、金融機関をはじめとする債権者は被害者を優先する債権分配に反対をしめしているため、ここでの、処理は不成立に終わる事となります。
その被害回復を図るために、被害者当事者自身が「被害者の会」(焼肉酒家えびす食中毒被害者の会 など)という名称で被害回復に向けた活動をすることになります。
食中毒の被害者及び被害者の遺族は、その被害の条件は同じであり弁済はどのようなことであっても被害者を中心として公平になされるべきであるから、それなら、同じ目的の者同士が団結して交渉するのが得策なのだから、被害者の活動サークルである、「被害者の会」をつくるという結果となるのです。
しかしこの場合死者が5人でも患者が170人ということであれば、被害者主導型の被害者の会より、弁護士が主導となる「被害対策弁護団型」の方が結果的にやりやすいかと思います。
生肉食中毒:富山の中2死亡 5人目の犠牲者
食中毒:修学旅行の高校生114人に症状 京都の旅館
生食用牛肉:新基準来月施行 ユッケが高級食になる可能性
焼き肉店集団食中毒:5人目死者 富山の中2が死亡−−入院半年、意識戻らず
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111104ddm041040035000c.html
ラベル:焼肉酒家えびす 集団食中毒 任意整理 特別清算 焼き肉チェーン店 死者5人、患者170人以上を 被害対策弁護団型 業務上過失致死傷容疑 強制捜査 合同捜査本部 病原性大腸菌 富山県高岡市 矢嶋真志 矢嶋真志(まさゆき)さん(32) 患者家族 県弁護士会 捜査本部 ユッケ肉 フーズ・フォーラス 金沢市 債権放棄 宮本翔平 大森治幸 金沢地裁 毎日新聞 2011年11月4日 東京朝刊
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