2011年12月12日

集団食中毒の「えびす」運営会社(フーズ・フォーラス社、特別清算予定)、卸に3億円賠償請求へ〜仕入れ元の大和屋商店に過失があったかがポイント

食中毒事件の発生した、焼肉酒屋えびす(フーズ・フォーラス)は、肉の仕入れ先である大和屋商店への損害賠償を検討しているとのことです。
 焼肉えびすは、食中毒事件により死亡者が出るほどの被害者を出し、その賠償とも言える額が約9億とも言われているため、フーズフォーラス社の大幅な債務超過ともなり、その穴埋めを店舗の営業で取り戻そうとしても、保健所等の行政命令で再開すらできないため、結局のところ清算というところに行きついています。
 その清算も当初は「任意整理」という当事者間での処理でしたが、債権者(特に金融機関)には被害者優先の弁済を試みるあまり債権放棄を求めるという事態となってしまったため、裁判所が入り込む清算処理の「特別清算」へという方向となっています。
 
 結局このまま特別清算(計画案の賛成は過半数の出席と債権総額の2/3の賛成なので、任意整理の時と同じような総意見となる可能性)へ進んでも、被害者への賠償が充分できないのではないかということも考えられます。そいういう事から、食中毒の因果関係があるのではないかと言われる仕入れ先に賠償請求をするという方針を決めたとの事です。
 ここでの重要ポイントとしては、食中毒の菌が仕入れ先にあったのか、それとも店舗で発生したのかという事をはっきりさせることが賠償を認められるかどうかというところになります。




集団食中毒の「えびす」運営会社(フーズ・フォーラス社、特別清算予定)、卸に3億円賠償請求へ〜仕入れ元の大和屋商店に過失があったかがポイント


集団食中毒の「えびす」運営会社、卸に3億円賠償請求へ

 5人の死者を含む181人の患者を出した焼き肉チェーン「焼肉酒家(さかや)えびす」の集団食中毒事件で、運営していたフーズ・フォーラス社(金沢市、清算手続き中)は近く、肉を卸した大和屋商店(東京都板橋区)に約3億円の損害賠償を求める調停を東京簡裁に申し立てる方針を固めた。フーズ社関係者への取材で分かった。

 賠償金を患者らへの補償に充てたい考えで、調停が不調に終わった場合は民事訴訟も検討している。

 関係者によると、同社は、富山県が10月にまとめた中間報告や独自調査などをもとに、えびす各店に納入される前に肉が腸管出血性大腸菌O(オー)111に汚染していたと主張。集団食中毒を起こした原因は大和屋側にもあるとの見方を強め、「欠陥のある商品を卸した点で、大和屋側にも重大な過失がある」としている。
http://www.asahi.com/national/update/1212/OSK201112120013.html
(2011/12/12/asahi.com)




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