2011年12月29日

年越し派遣村 開設から3年 支援低調「忘れられる」失業者 〜自己破産と生活保護の間で生きる人たちが多くなれば日本も危ない

2008年のリーマン・ショック(米・リーマンブラザーズ証券のサブプライムローンを端に発した経営不況)の影響は現在でも景気の低迷への坩堝(るつぼ)の尾を引いています。さらに今年の震災も追い打ちをかけたため景気の上向き気配も未だ不透明な状況です。
 そんな中2008年の年末年始にかけて東京の日比谷公園で開催された「年越し派遣村」(村長が特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやいの事務局長の湯浅誠 氏、名誉村長として弁護士の宇都宮健児 氏)は非常に大きなインパクトを与えました。派遣切りが行われてしまうと、その労働者は低賃金(時給1000円程度)のため、その月の生活を支えるのが精いっぱいで「蓄え」があまりできない状態です。そのため、雇用保険などがあるにしても、今の不況の中満足の行く正規雇用には到底ありつけないというのが本当の状況です。

 たとえば時給1000円の派遣労働者の賃金は1000円×8h=8000円、それが月20日の労働で
                          8000円×20日=160,000円(1か月の給料)
                    1年間働いて160,000円×12ヵ月=1,920,000円(年収)

 でなんと同じ正社員(正規雇用労働者)と同じ労働時間で、200万円もいかないのです。

 年収200万円では生活を切り詰めてなんとか1人で生活していけるというものです。


 その時派遣切りにあい、消費者金融などで借金やローンを抱えてしまっている人は、先立つものがないため、支払いが滞り、自己破産となる人もでてきます。その一方で、借金しなければならないような状況にきてしまっているため「生活保護」を申請するという人もかなり増えてきています。
 やはり、国会では様々な議論はあるのかとおもいますが、まず雇用をしっかりとさせることが第一です。そのため、安易な公共事業の削減などはやめて、国内のお金の動く速度をもっと速めていかなければなりません。日本人1人1人が元気にならなければ国の税金は増えません。とにかく雇用対策をしっかりやる。それが大事です。









年越し派遣村 開設から3年 支援低調「忘れられる」失業者 〜自己破産と生活保護の間で生きる人たちが多くなれば日本も危ない
2011.12.27 05:00    

「年越し派遣村」で炊き出しを受ける人たち=2008年12月31日、東京・日比谷公園【拡大】
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 東京・日比谷公園で、職や住居を失った労働者向けに「年越し派遣村」が開設されてから3年。今年の年末は支援の動きが少なく、失業者からは「忘れられていくんだろう」との声も上がる。不安定な雇用の規制を目指す労働者派遣法の改正も足踏み状態のままだ。

 リーマン・ショックが起きた2008年の暮れから09年初めにかけ、労働組合や市民団体が開いた派遣村に、寝る場所や食べ物を求めた約500人が押し寄せた。ボランティア約1700人が集まり、計5500万円のカンパも。

 09年末は民間の派遣村に代わる形で、国の要請を受け東京都が公設派遣村を開設。10年末は公設派遣村も設けられず、市民団体などが年末年始に生活困窮者の電話相談を受け付けたり、大都市部のハローワークが12月29、30の両日に臨時開庁したりした。

 今年は「つながる総合相談ネットワーク東京」(代表・宇都宮健児日弁連会長)が12月26〜28日に都内で相談を受け付け、生活保護申請の同行もするが、ほかに目立った動きはない。

 厚生労働省は11月1日から12月28日にかけ、全国のハローワークで生活困窮者のための相談会や地元企業が参加する就職支援の面接会を各地で開催。「こうした取り組みで、年末年始に職や住居を失う人が大量に発生するという事態は未然に防げるはず」との見方だ。
08年の派遣村で村長を務めた湯浅誠さんは「あのときは大量の“派遣切り”が発生し、異常な状態だった。それに比べれば今はまだましだが、派遣切りがなくなったわけではない。支援は現在も必要だ」と指摘する。

 派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「大量の雇い止めを一(斉にすると批判を受けると分かった企業はいま、目立たないよう派遣切りを小分けにしている」と分析する。

 東京・新宿の公園。1カ月前、群馬県の会社に雇い止めをされた元派遣社員の男性(43)は「仕事も家もない。派遣村のように注目されなければ、自分たちのことなんて忘れられていくんだろう」と自嘲気味に話した。

 派遣村を契機に派遣法改正の機運が高まった。民主党政権は(1)仕事がある時だけ雇用契約を結ぶ登録型派遣の原則禁止(2)製造業派遣の原則禁止−を柱とした派遣法改正案を国会に提出。しかし自民党などから反対され、2点とも削除する大幅な修正に応じた。その修正案も結局は継続審議となった。

 関根書記長は「労働者を守るためには一刻の猶予もない状況で、大幅に後退した修正案すら成立しないとは…。二度と08年のような事態を招いてはならないのに」と嘆いた。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/111227/ecd1112270501001-n1.htm
(2012/12/27/sankeibiz)

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Posted by 善野 at 2011年12月29日 23:06
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Posted by 精神ヤク at 2012年03月20日 12:09
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