2012年01月05日

口蹄疫前に経営不安視/安愚楽の預託農家〜安愚楽牧場(破産)被害の回復を図るには、自力での模索も必要。

今年に入って初めての安愚楽牧場関連のニュースになります。
安愚楽牧場は、12月に入り三ヶ尻久美子社長の自己破産となり、今後の預託農家の方向性とオーナーの資金回収手段が一層困難となる中、なんとか少しでも被害回復を図らなければなりません。
 今もうひとつ焦点となっているのは、安愚楽牧場が果たして私腹を肥やしていたのかどうかという部分になります。その解明にも破産管財人の精査が必要となってきています。
 預託農家にとっても今後は安愚楽牧場のような預託業者が出てくるとも思えません。今後は自力でのし上がっていくか、別の業種に転換していくのかを早期に決断していかなければならない時が刻々と迫ってきています。

 
 




口蹄疫前に経営不安視/安愚楽の預託農家〜安愚楽牧場(破産)被害の回復を図るには、自力での模索も必要。
2012年01月05日

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きが始まった安愚楽牧場(本社・栃木県)について、同社が破綻(は・たん)理由に挙げている宮崎県の口蹄疫(こう・てい・えき)発生や福島第一原発事故以前から経営が不安視されていたことが、県内の畜産農家らへの取材で分かった。牧場が所有していた牛の売却も進められているが、預託農家が今後も牛の飼育を続けていけるかの見通しは立っていない。
 国東市安岐町の河野牧場では、約1400頭の肉用牛を育てている。1996年ごろから安愚楽の牛を預かって肥育する預託農家となり、規模を拡大した。経営者の河野一さん(36)によると、預託農家には最上級の格付けの肉を生産する農家もいた。
 約2年前、安愚楽の本社が、九州外の商社が扱うある飼料を使うよう指示してきた。時々腐っていることもあるほど質が悪かったが、与える量を調べられるため、勝手に変えることは出来なかった。
 「会社の人も分かっていたが、本社から言われると断れなかった」。肉質は落ち、各農家に成績に応じて払われる預託料も1頭あたり1日120〜150円だったのが、軒並み100円前後に引き下げられたという。安愚楽牧場は原発事故の影響による牛肉価格の低迷を経営悪化の理由にするが、それより以前からおかしくなっていたのではと感じる。
 安愚楽の預託農家は、自前の畜産経営が行き詰まって預託に切り替え、危機を切り抜けた農家が多い。多くの農家は安愚楽に恩義を感じ、会社に要望などをすることはなかった。
 「これからは農家の声を本社に上げていこう」と昨春、県内の預託農家13軒などで「大分安愚楽会」を結成。その直後の8月、経営破綻が明るみに出た。
 最も飼養頭数の多かった河野さんの牧場の牛は8月、安愚楽に飼料を売っていた福岡県の飼料メーカーが担保に取り、安愚楽に替わってこの会社から預託料が払われるようになった。
 安愚楽会会長の河野さんや県によると、他の預託農家の牛は安愚楽から餌を3分の1に減らされるなどしていたが最近、県内外の食肉卸業者などが購入。滞っていた預託料も12月、安愚楽の管財人から入り出した。1軒が廃業を決めたが、残りの農家は続けたい意向だ。
 だが、今後も子牛を購入し預託していく方針を新たな業者が決めたのは2軒だけ。他の農家は今の牛が売れた以降どうなるのか決まっていないという。「これまで振り回されて皆疲れている上、今いる牛が売れた数カ月先はどうなるか分からず、不安を抱えている」と河野さんは話す。
 県などによると、安愚楽の直営牧場2カ所は県外の業者が購入した。預託農家について県畜産振興課は「新たな受け皿探しが必要になるのか、農家がどういう意向を持っているのかなどを見極めながら相談に応じていきたい」と話している。(後藤たづ子) 
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001201050005
(2012/1/5/asahi.com)


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