裁判上で認められた事実としては、村上勉厚生労働省元係長が申請団体の事をよく調べないで、自らの判断で「上席の課長」の判断という事を勝手に作り申請(郵便割引制度)を認めたという事です。
実際にこの程度の事件だったのだと思いますが、それをいろんな範囲に捜査を進めてしまった結果が関係ない人迄著しく不利益な影響を与えてしまったという事になります。
通常検察は警察やその他司法警察(海上保安庁・労働基準監督署・厚生労働省の麻薬取締官など)から上がってきた刑事事件をもう一度吟味し、刑事事件として非難にあたいするかどうかを判断するところなので、自ら事件を探して行うところではありません。
しかし、明らかに「見え見え」の事件であれば、公訴する検察がその他の事件に関わらず自ら行なった方が非常に効率が良い場合があります。そういう意味で、「事件の発端から公訴の提起まで」検察が一括して行う(特捜部の存在)行うという意義があるのです。
ただでさえ刑事事件というのは発覚が難しい部分が多々あるのですから、公正を期するためにも、特捜部がみずから刑事捜査の初端を探すのは好ましくないのです。
2012年1月23日
自称障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるための偽の証明書が厚生労働省から2004年に発行された郵便不正事件で、有印公文書偽造・同行使罪などに問われた厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(42)の判決が23日、大阪地裁であった。中川博之裁判長は懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201201230033.html
(2012/1/23/asahi.com)
2012/1/23 13:32
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E1E2E28A8DE0E1E2E3E0E2E3E09191E2E2E2E2;at=ALL
(2012/1/23/日本経済新聞)
元厚労省係長に有罪 大阪地裁「検察を強く非難」
村木厚子
むらき・あつこ
元局長(56)が無罪となった厚生労働省の文書偽造事件で、有印公文書偽造・同行使などの罪に問われた元係長上村勉
かみむら・つとむ
被告(42)に、大阪地裁は23日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
まえだ・つねひこ
元検事(44)=証拠隠滅罪で実刑=が見立てに合わせ改ざんしたことが発覚。当時の特捜部長、副部長が犯人隠避罪に問われる事件につながった。
なかがわ・ひろゆき
裁判長は、検察側が改ざんの事実を弁護側に伝えないまま公判を続けた姿勢について「強い非難に値する」と批判した。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201201230168.html
(2012/1/23/中国新聞)
ラベル:厚生労働省 村上勉元係長 村上勉 郵便不正 独断認定 大阪地裁 検察の証拠改ざん 強く非難 自称障害者団体 郵便割引制度 郵便不正事件 厚労省元係長 上村(かみむら)勉被告(42) 中川博之裁判長 村木厚子氏 厚労省元局長 厚労省元局長の村木厚子氏ら 虚偽有印公文書作成・同行使罪 無罪 作成権限 2012/1/23/asahi.com 執行猶予付きの有罪判決 大阪地検特捜部 2012/1/23/日本経済新聞 村木厚子 厚生労働省の文書偽造事件 懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年6月) 大阪地検特捜部の前田恒彦 まえだ・つねひこ フロッピーディスク(FD) 証拠隠滅罪で実刑 当時の特捜部長、副部長が犯人隠避罪 障害保健福祉部企画課の係長 村木元局長(当時企画課長) 2012/1/23/中国新聞
【関連する記事】
- 強制わいせつ事件、被害者保護で起訴取り消し 東京地検 〜捜査機関が法令を遵守しな..
- 元大阪地検特捜部長ら二審も有罪 郵便不正証拠改ざん隠蔽事件〜これだけの罪を犯しな..
- 東京区検が時効に気づかず起訴…被告を53日間不当勾留(08/02 15:20)〜..
- 元大阪地検特捜部長ら、控訴審でも無罪主張 犯人隠避事件〜「執行猶予」付の判決は体..
- 村木厚子さん 厚労事務次官に 文書偽造で無罪 女性2人目〜「怪我の巧妙」とはいう..
- 検察官 容疑者にカッターの刃先向けた疑い〜【刑法第195条 特別公務員暴行陵虐罪..
- 元大阪地検特捜部長らに懲役1年6月、執行猶予3年;大阪地裁〜「疑わしきは『検察』..
- 障害者団体凛の会発起人に逆転無罪 村木さん無罪の郵便不正事件 大阪高裁〜裁判は真..
- 新潟地裁、初の起訴相当で無罪〜つまり、検察審査会で「起訴相当」で検察が起訴したも..
- 中国人船長を強制起訴 公判は困難か 尖閣漁船衝突事件〜こういう時の「検察審査会」..
- 障害者郵便割引不正:無罪確定の村木厚子さん、賠償全額寄付 「累犯」障害者支援、長..
- 佐賀被告(元大阪地検特捜部検事)、検察の主張に真っ向反論、犯人隠避公判
- 村木厚子元厚生労働省局長に3700万円の賠償を支払う意向、国が口頭弁論の場で(検..
- 元大阪地検特捜部副部長に「はっきり伝えた」郵便不正事件の証拠改ざん犯人隠避公判、..
- 大阪地検隠蔽:大坪・佐賀両被告に対する冒頭陳述の要旨
- 大阪地検特捜部証拠改ざん隠蔽事件、初公判で元特捜部長・副部長の被告人ら無罪を主張..
- 社説:布川事件再審 速やかに無罪確定を
- 証拠改ざん:身動き一つせず 実刑判決の前田元検事
- 証拠改ざん:身動き一つせず 実刑判決の前田元検事
- 大阪地検前特捜部長ら保釈 120日ぶり、地裁が検察の準抗告棄却
村木局長も、お気の毒ではあったが、逮捕されたおかげで、上村被告に対する監督責任を問われることなく、厚生労働省内でのキャリアに傷がつかず、結果オーライ。
コメントいただきありがとうございます。
上村被告は犯罪者であることは裁判上で証明されたことですが、村木局長は「キャリアに傷がつかず」で済まされるような問題ではないと思います。
村木局長も無実であるにもかかわらず違法な捜査で被害を被ったのですから、大阪地検が批判されて当然のことです。犯罪を犯したのだから刑罰を喰らうのは当然です。
捜査機関は多くの人たちが法律や人権を守りながら懸命におこなっています。怪しいと思っても正当な方法で裏をとってこそ犯罪と認定できるのです。それは国民からの信頼によって得られているのです。それをこういう形で改竄をしてしまえば信頼が著しく低下してしまいます。
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。