出資法違反容疑（「原野商法」の被害者をしゃぶり尽くした） 札幌の元社長(不動産会社「北都産業」〜破産）逮捕〜今後は詐欺罪立件へ。

札幌地裁から破産手続き開始決定を受けていた北都産業；北海道札幌市中央区南13条西15丁目2-13、の舩木洋　社長　は、「原本保証」をうたい文句に原野商法に引っかかった被害者から資金を集め、出資法違反（預かり金の禁止）に該当するということで北海道警察本部に逮捕されたということです。

　これは捜査の切っ掛けにすぎず本当のところは、原野商法の被害者からお金を集めて、「運用をするつもりもなかったのに運用して配当をするという嘘」つまり詐欺罪を立件することが目的です。

　この事件も本件の逮捕まで非常に時間がかかっていますが、要は出資者から集めた資金の流れがまだ「破産管財人」により解明されていなかったということなのかもしれませんが、それにしても破産手続きの開始から約２年経っているのは少し遅いかと思います。
　３０２人から１５億円を集めたのは大きな額だと思いますが、いかがなものでしょうか。

　ちなみに、今同じような感じで刑事事件なのかどうかという所まで来ている「安愚楽牧場」は７万３千人から４２００億円です。この件でも恐らく破産管財人が資金の流れを解明できるだろう今年２０１２年５月の第１回債権者集会後には、このような刑事事件として立件できるものと予想しているのですが、それを考えるとこの事件は刑事事件としての動きが遅い印象です。

出資法違反容疑（「原野商法」の被害者をしゃぶり尽くした）　札幌の元社長(不動産会社「北都産業」〜破産）逮捕〜今後は詐欺罪立件へ。

出資法違反容疑　札幌の元社長逮捕

　約４０年前の「原野商法」の被害者に「土地を運用し、被害を取り戻す」と持ちかけて出資金を集めたとして、北海道警は１５日、札幌市中央区の不動産会社「北都産業」（２０１０年１月に破産）の元社長船木洋容疑者（６９）を出資法違反（預かり金の禁止）容疑で逮捕した。

　道警幹部によると、船木容疑者の逮捕容疑は、原野商法の被害者数人に「土地を買い取り、とりまとめて一括運用して配当する。運用資金として投資もしてほしい」などと説明、「出資金は３年後に一括返済する」などと元本を保証した上で出資金計約５００万円を集めた疑い。

　同社は、所有権を書き換えて、被害者たちから原野や山林を取り上げながら、「出資金に充てる」などと言って、購入代金を支払っていなかったという。

　破産管財人などによると、同社は０５〜０９年の間、出資金の一括返済や、年６〜１２％の配当を約束して、北海道内を中心とする原野商法の被害者３０２人から計約１５億６０００万円を集めていた。しかし、配当が滞って資金繰りが行き詰まり、１０年に破産した。

　この資金は、ほとんど出資者に戻っておらず、資金を運用した形跡もなかった。道警は、最初からだまし取る意図があったとみて、詐欺容疑での立件も視野に入れて捜査を進める。

（2012年2月15日  読売新聞）
関連記事・情報
【北海道発】原野商法被害者から１５億円(2月15日)
【社会】元署長７４歳、ススキノで１６歳少女買春の疑い(2月1日 22:9)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120215-OYT8T00623.htm

(参考）
2009年5月25日 (月)

(有)北都産業［札幌市］

北都産業が破産手続きの開始決定受ける

北都産業（札幌市中央区南13条西15丁目2-13、舩木洋社長）は5月25日、札幌地裁から破産手続き開始決定を受けた。

帝国データバンク札幌支店によると、負債額は債権者約300人に対し15億円。同社は原野の土地所有者を対象に、土地の取りまとめや転売などを行っていた。

北海道建設新聞
2009/06/03
http://e-kensin.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4261

http://hokkaido-index.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-f053.html
（2009/5/25/北海道倒産INDEX)