札幌の土木建築工事の坂本建設 破産手続き開始 負債５１億円〜敗因は公共事業の冷え込みによる売上減の影響

北海道札幌市に拠点をもつ地場ゼネコンの「坂本建設」が札幌地裁より破産手続き開始決定（2月28日付）を受けました。
坂本建設は大正の終わりごろの創業ということですから90年近くも営業を続けてきたといことになります。
　建設業は高度経済成長の時は、鳶（とび）職の方の活躍する場が大きく目立ち、現在の金額に換算して月給30万円は稼いでいたという話をよく聞きます。それは経済成長の時の話であり需要が大きかったのですが、今は逆に「公共事業を削減しよう」という動きが強いことが足かせとなっています。さらに公共事業を行おうとすると以前の埼玉県の朝霞市で建設中だった公務員宿舎の動きも停止させてそれを震災の費用に回そうという話になってしまったのですから、経済はますます下落方向に動いてしまいます。その代表的なものが、「建設業」です。
　建設業は先に倒産（会社更生法の適用申請）しているエルピ―ダメモリとは違い、最優秀な製品だけが世界を必然的に占めるというものではありません。ですから、建設業は規模の大小や技術力というもので大きく影響することはあまりなく、どこでも一定のレベルを達していて、公共事業の需要があれば、それに対する大きな経済効果をもらたすことができます。
　今後の日本の経済成長のためにも「公共事業」はぜひ国を挙げて考えてほしいものです。もちろん明らかに必要のないところに金をかけることはばかばかしいですが、公共事業はぜひ野田首相をはじめしっかりと考えてほしいです。
　

札幌の土木建築工事の坂本建設　破産手続き開始　負債５１億円〜敗因は公共事業の冷え込みによる売上減の影響

札幌の坂本建設　破産手続き開始　負債５１億円（02/28 16:30）
　土木建築工事の坂本建設（札幌、坂本斉社長）は２８日、札幌地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンク札幌支店によると、負債総額は２０１１年３月期で５１億３１００万円。

　同社は１９２４年（大正１３年）創業、５２年に法人化した老舗の土木建築工事業者。当初の本店は稚内だったが、５５年に札幌に移転した。土木工事のほか、公共施設、ビル、マンション建設を手がける道内地場ゼネコンとして業容を拡大し、２０００年以降でピークの０４年３月期の売上高は、１４０億６６００万円に達した。

　しかし、公共事業削減の影響などで、１１年３月期の売上高は４２億８９００万円に減少。１１年６月からは金融機関への融資の返済条件を変更してしのいできたが、資金繰りのめどが立たなくなった。

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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/353847.html
(2012/2/28/北海道新聞）

札幌の坂本建設、破産手続き開始

　民間信用調査会社の帝国データバンク札幌支店は２８日、土木建築会社「坂本建設」（札幌市）が札幌地裁から破産手続き開始決定（２月２８日付）を受けたと発表した。負債総額は約５１億３１００万円。

　坂本建設は公共施設やビル、マンション建設を手がける地元のゼネコンとして発展。２００４年３月期には年売上高約１４０億６６００万円を計上したが、公共事業などの受注減で資金繰りが悪化した。

（2012年2月28日  読売新聞）
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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120228-OYT8T00699.htm

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