2012年03月27日

クラモト(山口県下関市の国内初の視力検査車眼鏡販売):破産申請へ 負債5億〜6億円〜敗因は急成長からの反落と違法販売での信用失墜が拍車。

眼鏡の「自動車店舗販売」の先駆けであった、山口県下関市の眼鏡販売会社「クラモト」が自己破産の準備に入ったということです。
 眼鏡の「自動車販売」とは、眼鏡をつくるときは、医師の処方箋(しょほうせん)が無ければなりません。しかし、眼鏡店でもそれなりの眼鏡をつくる時の検査はできるので、それなりの機械があれば、眼鏡は作れてしまうのです。
 よく、職場には、保険の勧誘・傘の修理屋などが巡回して営業来るのを見たことがある人も少なくないかと思います。それと同じように「眼鏡店」も自動車(ワンボックスカーや2tアルミバン車などの改良で)で営業に回っている事も見かけることがあります。
 このクラモトはこのビジネスをつくり成功していたということです。
しかし、他社がそのビジネスに参入したことと、その焦りなのか、どうしても買ってくれるお客がいなければ意味がないので、その「アポイント」取りのために、「視力検査をいたします」という事をきっかけに、販売を「強く迫る」という事をしてしまったのかもしれません。
 そのような事を多く行っていると消費者から苦情が「消費者センター」などに入り、業務停止命令(今回は訪問販売法や特定商取引法違反などになるのかと思いますが)が、広く知れ渡り、一層の信頼低下に拍車をかけた。ということになります。
 そして、資金繰り悪化と資金の融資を断れたため、破産に行きついたということです。
 
 こういったビジネスは、最初の(自動車店舗というビジネスモデルの)「発明」が「急成長」をもたらせたという一般的な現象なのですが、そこで足元をしっかり固めておくことも(他社の競合も入った時は品質や対応の速さや価格なども考慮されるため)同時に必要なのです。その対策をしないで「急成長」の要因だけで拡大してしまうと、「急な何か」が来た時に、直ぐ倒れてしまいます。
 それが今回の業務停止命令にあたる「信用失墜」なのです。
ですから、「急成長」をした時は、それなりの「支え」をつくっておかなければいけません。




クラモト(山口県下関市の国内初の視力検査車眼鏡販売):破産申請へ 負債5億〜6億円〜敗因は急成長からの反落と違法販売での信用失墜が拍車。

クラモト:破産申請へ 負債5億〜6億円 /山口

 民間信用調査会社、東京商工リサーチ広島支社によると、下関市卸新町の眼鏡販売会社「クラモト」(倉本洋典社長)が25日に従業員530人全員を解雇し、破産申請の準備に入った。負債総額は5億〜6億円としている。同社は2月、四国経済産業局などから、特定商取引法違反を理由に業務の一部停止命令を受けていた。

 1949年に創業。国内で初めて視力測定車を開発して眼鏡の訪問販売を行い、店舗も九州など西日本で約40店を展開し、03年6月期には年商約46億円を計上した。

 だが他社との競合に加え、眼鏡の販売であることを告げずに「視力検査をする」などと持ちかけ、社員が訪問販売をしたのは同法違反だとして今年2月、同産業局と愛媛県から新規勧誘や契約について6カ月間の業務停止命令を受けたことで信用が低下。得意先の学校関係や農協などの販売が激減し、取引銀行から新規融資を断られたため、事業継続を断念した。

〔山口版〕

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人事:萩市 /山口
毎日新聞 2012年3月27日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20120327ddlk35020474000c.html
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posted by 管理人B at 14:04| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は…メガネ愛好家です。ミキさん!ヨネザワさん!クラモトさん!三件を使ってました。

クラモトさんは〜一番親切丁寧…サービスもとても行き届いてました。祖母…祖父…父…私…弟…娘…
みんなクラモトメガネです。

わがままも聞いてくれました!
無くなるのは非常に残念な事です。一部の社員さんの不適切な行動で…私達お客は迷惑してます!どうかまた復帰をして下さい…私達は応援してます!
Posted by メガネ愛好家 at 2012年03月30日 01:12
メガネ愛好家 様

 コメントありがとうございます。
クラモトメガネは、親切なところだったのですね。
 時代の流れでこうなってしまったのはとても残念です。
 何かの事業譲渡でお店の復帰を願いたいものです。
 ありがとうございました。
Posted by 管理人C at 2012年04月01日 09:00
眼鏡を作る場合必ず眼科医の処方箋が必要みたいな書き方してあるけど間違ってますよね
眼科医が作る眼鏡は良く見える眼鏡で
眼鏡屋が作る眼鏡は掛け易い眼鏡なんですよ
この違いわかりますか?
Posted by 眼鏡屋 at 2012年10月25日 13:51
眼鏡屋 様

 コメントを拝見するのが遅くなりすみません。
ご指摘いただきありがとうございます。
 私は眼鏡をつくるのには「処方箋」が必要だという言い方で書きましたが、ご指摘されたことでもう一度考え直すと、伊達眼鏡(おもちゃといえる眼鏡)の場合は当然いりません。
 その延長で考えてみると眼鏡屋でサングラスを交流するときも必要はないし(視力検査もいらないし)、結局見えやすくするメガネを作るのに眼鏡屋の検査だけでつくれるという事になるんだと思いました。
 そうなると本来は「眼科医」で処方箋をつくってもらうのが「すじ」なんだけど、実情として法律の線引きが難しいところもあり、眼鏡屋での検査で堂々と合法に通るということなのだと思います。ありがとうございました。
Posted by 管理人C at 2012年11月03日 13:30
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