破産手続き中のＵ．Ｆ．Ｏ．（アパレル卸業）社長の夫に執行猶予つきの有罪（懲役3年） 巨額詐欺事件 大阪地裁〜結局は「急成長」にあぐらをかいていたつけがまわってきた。

アパレル会社のU・F・O（破産手続き中）の刑事事件で、元社長（経営者）の夫が詐欺をほう助したということで、大阪地検特捜部からの扱いで起訴された事件です。
　このUFOに関する刑事事件は2つあり、
一つはこの虚偽の船荷量の書類から銀行融資を引出し、結局は「返済できなかった」ということの詐欺。
もうひとつは、民事再生手続き（この破産になる前）において、監督委員（現破産管財人）に対して、嘘の在庫を申告した、民事再生法違反。

　以上の2つの事件が刑事事件として持ち上がっています。
　
　結局この事件は何が言いたいのかというと、この会社は経営者（女社長）の中国でのビジネスがあたり「急成長」したわけですが、それ以上何の「足固め」をしていなかったようです。そしてその「急成長」に頼りっぱなしだったため、何かちょっとした「不測の事態」が発生する事によって、「ガク」っと「後退」にさしかかり、結局は今までの栄光で先の安直な予想や推測を描いていたため、現状に嘘をついて、融資を引き出したり、経営実態を隠したりして、表の話と実態が伴わっていない状態となりました。
　それが多くの「債権者」を欺く結果となり、ついに民事再生でも嘘をつき、破産にいたったということです。
　つまり「一攫千金」で喜んでしまった。そんなことがこの事件には言えるものといえます。

　経営は常に風向きが変わります。順風満杯と思っていても何かの天地異変などにより、急激な経営悪化となることも少なくありません。特に「急成長」で乗っかってきたところは、その「急反落」もあるという背反の関係を持っています。
　　

　

破産手続き中のＵ．Ｆ．Ｏ．（アパレル卸業）社長の夫に執行猶予つきの有罪（懲役3年）　巨額詐欺事件　大阪地裁〜結局は「急成長」にあぐらをかいていたつけがまわってきた。

Ｕ．Ｆ．Ｏ．社長の夫に有罪　巨額詐欺事件　大阪地裁
2012年3月27日
        
　衣料品製造会社の「Ｕ（ユー）．Ｆ（エフ）．Ｏ（オー）．」（東京、破産手続き中）が都銀２行から計約８２億円をだまし取ったとされる事件で、Ｕ社社長の谷絹子被告（６１）＝詐欺罪などで起訴＝の手助けをしたとして詐欺幇助（ほうじょ）罪に問われた夫の誠被告（６９）の判決が２７日、大阪地裁であった。並河浩二裁判官は懲役３年執行猶予５年（求刑懲役４年）を言い渡した。

　判決によると、誠被告はＵ社の中国・上海の現地法人社長だった２００７年１２月〜０８年６月、通関手続きを請け負う現地業者から虚偽の金額や船荷量が書かれた書類３０通を入手。谷社長が２行に虚偽書類を出し、事実上の融資にあたる輸入代金を立て替えさせた行為を手助けした。（石原孝）
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201203270064.html
(2012/3/27朝日新聞）

アパレル卸詐欺、元役員に有罪　大阪地裁判決 
2012/3/27 13:39

　服飾卸売会社「Ｕ．Ｆ．Ｏ．」（東京・中央）の女性社長が銀行から計約82億円をだまし取ったとされる事件で、詐欺ほう助罪に問われた夫で元役員、谷誠被告（69）に大阪地裁（並河浩二裁判官）は27日、懲役３年、執行猶予５年（求刑懲役４年）の判決を言い渡した。

　弁護側は公判で起訴内容を認め「被告は銀行との交渉の経緯も知らなかった」として執行猶予付きの判決を求めた。

　判決によると、谷被告は2008年１〜６月、社長の絹子被告（61）＝詐欺罪などで起訴＝が商品の輸入を名目に、りそな銀行とみずほ銀行からそれぞれ約50億円と約32億円を詐取した際、銀行発行の「信用状」に整合するよう内容虚偽の船荷証券を入手した。〔共同〕

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http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E5E2E3818DE0E5E2E1E0E2E3E09191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
(2012/3/27/日本経済新聞）