2012年03月28日

オリンパス株主が集団提訴=3億7000万円請求―東京地裁〜勝算が高いと見られているのか今後は2次・3次提訴も予想。

オリンパスの粉飾決算事件に伴い、株価が大きく棄損したことにおいて、株価下落で損害を受けたという少数の株主が、東京地裁に損害賠償請求訴訟をおこしました。
 この訴訟においては、類似したことについていえば、2005年に起こった事件の「ライブドア株主粉飾決算事件」と同じようなスキームになるので、ライブドアより財務内容がしっかりしてるオリンパスであるから、当然「訴えごたえ」はあるはずです。
 
 こういった訴訟は、まず、準備ができた少人数において、訴訟を行い、そこで発覚した「証拠など」も獲得いたします。
そして、まだ多くの人が訴訟をおこしていないので、「2次提訴」ということで、多くの株主が追随することになります。
 予想からしても勝算が非常に高い訴訟なので、やりたがる弁護士も多く存在してもおかしくありません。

 株主にとっては、損害を賠償するということだけなのですが、それを代理人として請け負う弁護士(弁護団)は、非常に実入りのよい事件となっています。
 オリンパスがそう簡単に潰れることはないから、勝訴したとしても、取っぱぐれるという可能性は小さいと考えられます。

 よく「若い時の苦労は買ってでもしろ」という有名なフレーズもありますが、
この場合は、「オリンパスの訴訟は、安愚楽牧場を捨ててでもしろ!」
 こんな言葉が、これを取り巻く弁護士の頭をよぎるのだと思います。

 それだけ同じ投資の被害でも、「オリンパス」の勝算は高く、「安愚楽牧場」関連の訴訟は困難を極めるということが実感されるのかと思います。

 さらにそれらの投資家の属性をみると「オリンパス」は株式だから「投資」という認識が一層高いので、資金にゆとりのある株主が多いと思われます。一方「安愚楽牧場」は投資といっても「利回りの高い貯蓄」という認識の方が強いので、実際には投資であっても、年金の増殖や預け入れに困った人が、今後の生活の糧にということで、出資している人が少なくありません。
 
 そのため、「安愚楽牧場」の出資者の深刻さは図りしてないものがあります。
両方とも「投資」ではありますが、それぞれの損失に伴う、生活困窮度は「安愚楽牧場」の方がはるかに高いものと思われます。

 安心した日本での生活ができるように行政・国会はしっかりとこの部分も議論をしていただきたく思います。





オリンパス株主が集団提訴=3億7000万円請求―東京地裁〜勝算が高いと見られているのか今後は2次・3次提訴も予想。

 オリンパス株主が集団提訴=3億7000万円請求―東京地裁
2012年 3月 28日  17:29 JST

 オリンパスの巨額損失隠しで、株価が下落し損害を受けたとして、全国の個人株主59人と法人2社が28日、同社を相手に約3億7000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。追加提訴も検討しているという。

 弁護団によると、訴えたのは東京、神奈川などの個人株主と、都内の法人2社。

 大半が問題発覚後に株を手放しており、購入価格と処分価格との差額の支払いを請求。保有している株主は、オリンパスが損失隠しを公表した昨年11月8日から1カ月間の平均株価との差額を求めた。

 訴状によると、オリンパスは2001年3月期以降、金融商品の含み損を隠した虚偽の有価証券報告書を提出。損失隠しの発覚で株価を急落させた。

 今年1月にも、同社の個人株主37人と法人1社が約2億2000万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。

 オリンパスの話 訴状が届いておらず内容を確認できていないので、コメントは差し控える。 

[時事通信社]
http://jp.wsj.com/Japan/Companies/node_416032
(2012/3/28/ウオールストリートジャーナル日本版)





オリンパス株主ら、3億7000万円損賠求め集団訴訟 
東京地裁に
2012/3/28 19:37

 オリンパスの粉飾決算事件で株価が下落し損害を受けたとして、株主らが28日、同社に総額約3億7千万円の損害賠償を求める集団訴訟を東京地裁に起こした。原告は株主や元株主計59人と2社。原告側弁護団によると、追加提訴も検討している。

 訴状によると、同社は2001〜11年3月期、重要事項を虚偽記載した有価証券報告書を提出。原告は、同社が損失隠しを公表した昨年11月8日の前日までに同社株を取得し、株価急落で損害を受けたとしている。

 損害額は(1)株を現在も保有している場合は、取得時と損失隠し公表後1カ月間の平均株価の差額(2)株を既に売却した場合は、取得時と売却時の株価の差額――と主張。1人当たりの損害額は平均約550万円で、最高約7400万円とした。

 同社の粉飾決算を巡っては、関西などの株主らが今年1月、同社に総額約2億2千万円の損害賠償を求める同様の訴訟を大阪地裁に起こした。


関連キーワード
オリンパス、粉飾決算、集団訴訟、東京地裁

オリンパス菊川前社長ら追起訴 東京地検特捜部 (2012/3/28 20:31更新)
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819695E0EAE2E0868DE0EAE2E1E0E2E3E09191E3E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
(2012/3/28/日本経済新聞)

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