2012年03月29日

米航空機メーカーのホーカー・ビーチクラフト、破産申請を検討〜敗因は、不採算事業(中小航空機製造)からの転換が上手く行かなかったこと。

アメリカの航空機メーカーの「ホ―カ―・ビーチクラフト」が破産の検討をしているということです。
 この記事だけでは、破産法第11条(日本の民事再生法の適用申請に相当)というものなのか、事業を清算する日本と同じ「自己破産」をする事なのか、事前調整型というから「特別清算」に近いものだと考えられますが、実際には分かりません。

 今、航空業界も景気の低迷で、少しでもお客を獲得しようと「低価格競争」を強いられています。正規の航空運賃というものがあるものの、旅行会社へのダンピングなどをして、別のルートでは「格安チケット」が多く存在し、圧倒的にそちらを利用する人が多くなっています。

 そのため、航空会社はどのような機種での運航がもっとも「経済的」かというと、「大量で少ない回数」これが最も効率のよい運行となります。
 これを考えると必然的に飛行機は「大型」でなければならず、旅客機機体の需要も「大型機」にシフトしてしまうのです。

 日本でも、大型航空機はアメリカのボーイング社やトライスター社・フランスのエアバスなどが多く用いられていますが、
かつてはYS-11(ワイエス11)という国産(三菱重工)の「プロペラ機」が多く登場していました。
 しかし、定員が64名と非常に少ないことも考えれば、必然的に定員数の多い「ジェット機」になってしまいます。

結局敗因としては、不採算事業の転換がなされなかったとうことが今回の倒産の結論になります。



米航空機メーカーのホーカー・ビーチクラフト、破産申請を検討〜敗因は、不採算事業(中小航空機製造)からの転換が上手く行かなかったこと。


米航空機メーカーのホーカー・ビーチクラフト、破産申請を検討
2012年 03月 29日 11:37 JST 


[ニューヨーク/ワシントン 28日 ロイター] 米航空機メーカーのホーカー・ビーチクラフトが破産法の適用申請を準備している。関係筋が28日、匿名を条件に明らかにした。

同筋によると、ホーカーはセンターブリッジ・パートナーズなどを含む債権者との間で、事前調整型の破産申請を検討している。

同社は旧社名がレイセオン・エアクラフトで、2007年初めにゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下のプライベートエクイティであるゴールドマン・サックス・キャピタル・パートナーズとカナダの投資会社オネックス(OCX.TO: 株価, 企業情報, レポート)がレイセオン(RTN.N: 株価, 企業情報, レポート)から33億ドルで買収し、ホーカー・ビーチクラフトに社名変更していた。

しかし、2008年の金融危機とその後の景気低迷により、中・小型のビジネスジェット機需要が落ち込み、業績が悪化していた。

ホーカー、オネックスはコメントを拒否。ゴールドマンや債権者のコメントは得られていない。

コピーライトマーク Thomson Reuters 2012 All rights reserved.

 http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE82S01J20120329
(2012/3/29ロイター)
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posted by 管理人B at 14:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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