当の社長と会社との関係はどのようになっているのかわかりませんが、社長自身が自己破産するということです。それで債権者は債権放棄をするという考えになるようです。
ここでの争点は、大和屋商店が納入した肉に食中毒がもとになる菌が付着していたか、また納入時点にそのような状態でなくても何らかの過失がなかったかをフーズフォーラス側が立証できるかどうかということになります。
ただ被害者として気をつけなければならないのは、本来は、このフーズフォーラス社に訴えを起こしたりするはずなのですが当の会社が倒産(今回は特別清算)ということで訴訟ができない状態になっています。
だから相手の事を鵜呑みにしないでしっかりと自身の考えをもつことが大切です。
焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、店を経営していたフーズ・フォーラス(金沢市、特別清算)の代理人を務める小野聡弁護士らは31日、富山県高岡市で被害者説明会を開いた。終了後に記者会見した小野弁護士は、同社にユッケ用生肉を納入した食肉卸会社「大和屋商店」(東京都板橋区)を相手に、5月半ばをめどに約8億円の損害賠償を求め、金沢地裁に提訴する考えを示した。
説明会にはフーズ社の勘坂康弘元社長も出席。冒頭、参加した約40人の被害者に「心から深くおわびする。可能な範囲で少しでも多くの賠償額を被害者に支払えるよう行動していく」と謝罪した。リース会社などの債権者が元社長の自己破産を債権放棄の条件としているのを踏まえ、4月中に破産申し立てをすることを明らかにした。(2012/03/31-20:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012033100368
(2012/3/31/時事ドットコム)
ラベル:卸会社 大和屋商店 焼肉酒家えびす フーズ・フォーラス 自己破産 焼き肉集団食中毒 特別清算手続き 小野聡弁護士 富山県高岡市 被害者説明会 損害賠償 勘坂康弘元社長 東京都板橋区 2012/3/31/時事ドットコム
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