「ネクスト」という不動産情報サイトは、日本の不動産情報サイトの中では首位の存在となっています。
日本には多くの不動産会社(売買や賃貸・管理等)がありますが、その中で売買や賃貸を得意とする会社は、こういった「不動産情報サイト」自社の物件を掲載してお客をなんとかつけようとする傾向が10年前から行われています。
大きい不動産会社は自社の「不動産検索サイト」をもっていますが、中小の不動産会社では、自前でネット掲載や管理迄おこなうのは難しく、フランチャイズ(例えばアパマンショップネットワークやスターツのピタットハウス・センチュリー21など)店に加盟したり、この独立した情報サイト「ネクスト」や「at home」「リクルートのsumo」などに掲載するということが客付第一歩の営業の主な方法ともなってきています。
その大手の「ネクスト」がこの度、中国で不動産サイトを始めたという事です。中国もご存じの通り以前から高度の経済成長を迎えており、日本でいうと「もしかしてバブル」のような状況となっています。そのため、中国でも多大な不動産賃借がふえてきているため、日本の技術を活かして中国に参入したものとみています。
しかし、日本人からみて中国は一見、北京でいっせい自転車通勤のようなイメージを抱いている人も多いかと思いますが、中国も経済はもちろんハイテクの分野(特にIT)でも日本を追い抜くような顕著な体制となっています。
ですから、よく「ネクスト」社は中国に進出できたものだと感心するところです。
不動産検索サイト大手のネクスト、賃貸・中古の現地向け中国語サイト開設〜早めの進出だったのか、よく現地同業者の参入を抑えたものだ。
ネクスト、中国で不動産サイト 賃貸・中古向け
不動産情報サイト「ホームズ」を運営するネクストは9日、中国で賃貸・中古物件の検索サイトを開設したと発表した。提携するシステム開発の中国企業と共同運営する。まず北京と上海の物件を扱い、2013年以降に広州と深センにも対象を広げる。中国語で現地向け不動産サイトを開設する日本企業は珍しい。
ネクストグループのネクスト・プロパティー・メディア・ホールディングス(NPM)がシステム開発の北京月銀久鼎信息技術と共同でサイトを開設した。NPMはネクストが39%、中国IT企業のリアル・エステート・モバイルが51%、個人株主が残りを出資して昨年12月に設立した。
[2012/4/10付 日経産業新聞]
http://sumai.nikkei.co.jp/news/gyoukai/detail/MMSUn5001010042012/(2012/4/10/日経産業新聞)