2012年04月26日

小沢元代表「違法認識せず」=主要争点外で無罪認定−厳格立証求める・東京地裁〜無罪は充分に予想されてはいたが。

民主党元代表の小沢一郎氏が起訴されている事件で、東京地裁は無罪の判決を言い渡しました。
無罪になる可能性は十分推測されていましたが、こういう形で無罪になることは異例ともいわれています。
 通常起訴された場合の有罪の確率は99.97%といわれるように1000件のうち、3件は無罪で他は有罪という見掛け上「非常に優秀」と言える、検察の起訴の仕方と言われています。
 しかし、裏を返せば、ちょっとでも怪しい事件においては不起訴(もしくはその中の起訴猶予処分)にすることで、「誰が見ても有罪だろう」ということでないと起訴はしないのが日本の検察の現状です。
 そのため、裁判でも検察の起訴内容を「鵜呑み」にすることもしばしばといわれており、裁判官がちゃんとやっているのか、と疑問視されている事も世間では通説となっています。

 しかし、最近検察でもずさんな捜査や起訴が行われ、証拠をねつ造するものもいれば、それをとがめるどころか「嘘をつきとおせ」という大阪地検特捜部による「証拠改ざん事件」もショッキングな出来事であり、今後検察の捜査のあり方を充分検証しなければならない時期にきています。

 一方、当の小沢氏は、色々と疑惑が見え隠れしているものの、結局「無罪」という公をも黙らせることができる免罪符を現時点で勝ち取っているため、今後の、小沢氏の「首相候補論」が大浮上することは必然的となってきます。

 小沢一郎氏個人の政治家としての目標は「総理大臣」になることなので、今言われている小沢氏の政策論争は、総理大臣になるための防御攻撃材料です。
 これまでの世論は、アンチ小沢が多かったのですが、この無罪判決が確定すると、そのアンチを後ろ盾していたマスコミや大型組織は、その叩き攻撃を控えなければならなないため、今後小沢叩きをするものにとっては厳しい現実をむかえることになります。

 逆に小沢氏の利点は、他をまとめ上げていくリーダーシップがあることなので、今国会の政局が自民と民主の足の引っ張り合いを「小沢一郎」が立つ事により、今後の国会運営にも大きな加速が期待されるということも考えられます。
 しかし、必ずしも小沢氏を現政治が暖かく迎えるという事もなく、国民世論も小沢氏に対しては疑問符をもっていることからこの小沢氏の無罪は一筋縄で政局の難局を解決できるかどうか難しいところです。





小沢元代表「違法認識せず」=主要争点外で無罪認定−厳格立証求める・東京地裁〜無罪は充分に予想されてはいたが。
 小沢一郎民主党元代表(69)への26日の判決で東京地裁は、秘書との共謀について検察官役の指定弁護士側の主張をほぼ全面的に認め、主要な争点での小沢元代表側の反論をことごとく退けた。その上で、ほとんど争われていなかった点を挙げ、元代表が違法性を認識していなかった可能性を指摘し、無罪の根拠とした。
 あらゆる可能性を想定し、その全てを否定できない限りは有罪と認定できないとも受け取れる内容で、収支報告書の虚偽記載罪の共謀成立について、極めて厳格な証明を求めたと言える。
 公判で最大の争点となったのは、土地購入費の4億円を2004年分の収支報告書に記載しないことについて、小沢元代表が石川知裕衆院議員らから報告を受け、了承したかどうかだった。この点について判決は、多数の状況証拠から、「報告・了承」を指定弁護士の主張通りに認めた。
 無罪のポイントとなったのは、小沢元代表が、そもそも4億円を報告書に記載する義務があると認識していたのかという点だ。
 判決は、石川議員が土地代金の支払いを翌05年に遅らせる交渉に失敗した結果、04年分の報告書に土地取得を記載しなければならない事態に陥ったと指摘。これは同議員の「失態」だったとして、不興を恐れて小沢元代表に報告しなかったと考える余地があるとした。
 このため小沢元代表は、04年に土地代金の支払いが終了していることを知らず、記載義務の認識がなかった可能性があるとした。(2012/04/26-20:45)
http://jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012042601103
(2012/4/26/時事ドットコム)

小沢一郎被告無罪判決 街の人や地元でも、さまざまな反応
 
政治資金収支報告書にうその記載をしたとして強制的に起訴されていた民主党元代表・小沢一郎被告(69)に対し、東京地方裁判所は、無罪の判決を言い渡した。
無罪判決を受け、さまざまな反応が出ている。
街の人は、「あれだけ問題抱えて、無罪というのは、ちょっと一般市民としては許せないですね」、「証拠が足りなかったりしたので、(無罪判決は)妥当かなと思う」などと語った。
小沢氏の地元・岩手県では、「えっ、そうなんですか。よかったなって言っていいのかしら」、「よかったです。これで何とか、復興のために全力を挙げて頑張っていただければ」、「まさかああなるとは思わなかったね。無罪でしょ」などといった声が聞かれた。
小沢氏の元秘書・石川知裕議員は「裁判所が良識ある判断を下したと思ってます。これからは政治の中で、国民のために頑張ってほしいと思います」と述べた。
小沢氏に近い、新党大地の松木謙公議員は「この何年間、大変つらかったんじゃないかなと思います。本当に、罪が晴れてよかったなと思いますね」と述べた。
鳩山元首相は「良識的な判断がなされたと思って、ほっとしていますし、よかったと思っています。当然、こういう事件がなければ、小沢総理が誕生していたはずであります」と述べた。
小沢氏に近い、民主・岡本英子議員は「本当に、いわれないこと言われてきたので、そこは本当によかったなって」と述べた。
小沢氏と距離を置く、民主・村越祐民議員は「本人からの説明もあってしかるべきですし、安易に党員資格停止を解除するというような事態では、まだない」と述べた。
自民・茂木敏充政調会長は「根本にある、西松事件での『天の声』の問題解明も進んでいない。小沢さんに対する証人喚問を求めていきたい」と述べた。
自民・小池 百合子元総務会長は「(今後の政界への影響は?)まずは民主党内だと思います」と述べた。
公明・山口代表は「秘書に対する1審の有罪判決もある。これらを考え合わせたときに、小沢さん自身の道義的・政治的責任はなお残る」と述べた。
(04/26 12:34)
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posted by 管理人B at 21:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸山会(政治資金規正法違反) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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