2012年05月29日

「焼肉酒家えびす」買収のスタンドサービス、民事再生法の適用を申請

昨年は安愚楽牧場(明日5月30日が債権者集会)の経営破綻や「焼肉酒家えびす(運営会社はフーズ・フォーラス〜特別清算)での食中毒事故など、牛にまつわる事件を多く見受けられました。
 生牛肉ユッケによる食中毒事件で経営破綻となってしまった、焼肉酒家えびす(創業は「フーズ・フォーラス」という会社)の店舗を譲り受けたガソリンスタンド「スタンドサービス」が、なんと倒産(民事再生法の適用申請)いたしました。
 「民事再生法」ということなので、今後も負債の大胆カットをしながらも事業を継続するのかとおもいますが、
結局のところ「調子にのって事業の拡大を図り過ぎたことがこの倒産劇の原因らしいです。

 この「スタンドサービス」は拠点が「福島県内」ということで、震災や福島第一原発で周辺の地域の産業はあえいでいるものの、この企業においては、「追い風」になったものと思われます。震災を乗り越えた企業は、それだけ「強く」なっている(と思いこんでいる)ことで、その後の企業活動(特に設備投資の面)では強気の姿勢を示していることを多々見受けられます。
 しかし、震災を乗り切ったのは「たまたま運がよかった」ということも少なくないので、それを自分の努力の成果とか「経営手腕を発揮した」と考え違いしてしまった時は最後、湯水の如く「設備投資」をしてしまうことが当然の帰結となります。
 その結果、その後の企業の行動計画とは反対の結果となってしまえば、それで「THE END」となってしまうのです。

 企業の運営は「石橋を叩いて渡る」。これは、どんな形態であっても念頭に置いておくべきです。




「焼肉酒家えびす」買収のスタンドサービス、民事再生法の適用を申請
  [2012/05/29]

帝国データバンクの大型倒産速報によると、スタンドサービスは28日、福島地裁郡山支部へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は、御山義明弁護士(東京都中央区日本橋3-8-9、電話03-6225-2557)ほか2名。

帝国データバンクによると、同社は、1982年(昭和57年)2月創業、1987年(昭和62年)7月に法人改組ガソリンスタンド経営を主業に、関連した各種機器(計量機器ほか)や貯蔵所施設ならびにローリーの販売取付、漏洩検査保守管理業務などを目的に、ガソリンスタンドの総合管理会社としてスタートした。

福島県内全域や宮城県内及び栃木県北部を営業圏としていたが、2003年8月から東北6県全域に商圏を拡大したほか、「まうちゅう」の店舗名で、セルフガソリンスタンドの店舗展開を開始し、現在では福島県内を中心にセルフガソリンスタンド17店舗を開設するなど、急速に店舗網を拡大。

また2008年7月から観光事業部を開設し、飲食業者が運営していた焼肉レストラン(現「ヴイ・ブリアン」に名称変更)の営業権譲渡を受け、飲食店(焼肉レストラン)の運営を開始。その後も積極的な店舗出店を続けたほか、2011年7月には、「焼肉酒家えびす」を運営していたフーズ・フォーラから全20店舗を買収したことで観光事業部での飲食店は23店舗にまで急拡大し、直近の2011年9月期には年売上高約90億7300万円に増加、過去最高の売り上げを計上していたという。

だが帝国データバンクによると、相次ぐ設備投資を借入金に依存していたことから資金面は多忙に推移、今年に入ってコンサルタント活用による財務強化や取引先支援の下、資金面の改善を図っていたが、早急な改善は困難との判断から自力再建を断念し、今回の措置に至ったという。

【関連リンク】

「ギャートルズ肉」のエスケー食品、民事再生法の適用申請

http://news.mynavi.jp/news/2012/05/29/031/
(2012/5/29/マイナビニュース)
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