2012年05月30日

破産者安愚楽牧場、資産23億円(配当率0.5%)=債権者集会で破産管財人報告〜回収できる手段はまだまだあるので、あきらめず戦うことが大切。

今日は第一回の「破産者株式会社安愚楽牧場財産状況報告集会」(通称 債権者集会)が裁判所の道路一つ渡った、日比谷公園内にある日比谷公開堂で行われました。色々な話や報道によると、日比谷公開堂の収容人数が2000人なので、7万3000人のオーナーだけを取ってみても、とても収容しきれない人数と予想しているので、3回に分けておこなったということです。
 最初の第1回13時半からの部 は満席の2000人、第2回16時から・第3回19時からとも800人の出席となり、第1回の部だけは、裁判官及び管財人グループ・債務者側の代理人が出席いたしました。
 尚肝心の三ヶ尻久美子元代表は、病気のため欠席いたしました。

 最初は、「破産法」の要求による資料配布(破産会社の概要や、貸借対照表等)を配布しながらの説明。その後は質疑応答という運びになり、罵声などもしばしばありました。
 管財人の説明においては、不透明ですっきりしないような説明をあったということで、まだまだ調査が不十分ではないかという感想も多かったです。
 ただ、この日を目標に本当の財務内容を精査しているので、基本的な財務内容の解明はここで終わっています。
 そして、今後は捜査機関も積極的な捜査を行い管財人が調査できなかったことに対して大きな突っ込みが入ってくるものと考えています。

 今回の債権者集会で三ヶ尻元代表が欠席だったので、次回も身柄の拘束(逮捕もしくは起訴)などで出席出来ない可能性が多々あります。

 そして重要な残余財産は23億円となっており配当率に直せば0.5%という予想通りの結果ともいえます。
これ以上の回収はやはり、管財人が東京電力と国に補償(賠償請求)を求めることだと思います。
 それでも満足できる配当率とはいえませんが、配当も今の予想より大きく上回るものと期待していいかと思います。
 


破産者安愚楽牧場、資産23億円(配当率0.5%)=債権者集会で破産管財人報告〜回収できる手段はまだまだあるので、あきらめず戦うことが大切。


安愚楽牧場、資産23億円=債権者集会で管財人報告
 破産手続き中の「和牛オーナー制度」運営、安愚楽牧場(栃木県那須町)の第1回債権者集会(財産状況報告集会)が30日、東京都内で開かれ、破産管財人の渡辺顕弁護士は、オーナーらの届け出債権約4200億円に対し、同社の資産が約23億4000万円にとどまると報告した。被害対策弁護団が明らかにした。
 弁護団によると、管財人が東京電力福島第1原発事故による被害の賠償を求め原子力損害賠償紛争解決センターに和解仲介を申請しており、資産は今後増える可能性が高い。配当の時期は示されなかったという。
 出席を求められていた三ケ尻久美子社長は、病気を理由に欠席した。次回の債権者集会は来年1月22日の予定。(2012/05/30-18:55)
http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012053000866
(2012/5/30/時事通信)


安愚楽牧場、残高23億円 出資金返還ほとんど見込めず
関連トピックス
原子力発電所東京電力

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続き中の安愚楽牧場(本社・栃木県)の初の債権者集会が30日、東京都内で開かれた。負債総額約4264億円に対し、牛などを売って回収できた金額(4月末時点)は約23億円(0.5%)であることが明らかになった。負債の大半は、7万人余りのオーナーの出資金で、返済はほとんど見込めない状況にある。

 集会は非公開で、オーナーら約2千人が参加。被害対策弁護団などによると、昨年11月に破産手続きへの移行が決まってから約1カ月の間に、13万頭の牛や牧場はほぼ売却され、経費を差し引いた残高は約23億円。また、今後は東京電力に対する原発事故の損害賠償請求や、税金の還付の手続きなどを進め、資金の回収を図るという。

 管財人は、事態がここまで悪化する前に国が監督できたはずだとして、国家賠償請求も「視野に入れて検討する」と言及した。参加者からは「もっと早く手続きを進めてほしい」「国の責任を厳しく追及してほしい」と声があがったという。東京地裁から出席を求められていた三ケ尻久美子社長は、病気を理由に欠席したという。
http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY201205300595.html
(2012/5/30/asahi.com)



安愚楽牧場:回収資産、負債の0.5%…初の債権者集会
毎日新聞 2012年05月30日 21時21分(最終更新 05月30日 22時52分)

 「和牛オーナー制度」で出資金を集め、経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県、破産手続き中)の第1回債権者集会が30日、東京都内であった。破産管財人の渡辺顕弁護士は、負債額4264億円に対し、回収できた資産が23億円(0.5%)にとどまることを明らかにした。

 被害対策弁護団などによると、安愚楽牧場が出資者から集めた資金は4191億円。一方、資産額は簿価で139億円しかなく、牛や牧場の売却代金10億円や預金8億円など計40億円から税金などを引いた23億円が管財人の手元に残っているという。

 資産の中には元役員やその親族への貸付金計約2600万円など不透明な部分もあり、管財人は資産の回収を進める方針。

 集会に参加した川崎市の男性(79)は「金がほとんど戻ってこないことが改めて分かった」と落胆していた。

 三ケ尻久美子社長は病気を理由に集会を欠席した。【前谷宏、浅野翔太郎、中川聡子】
http://mainichi.jp/select/news/20120531k0000m040059000c.html
(2012/5/30/毎日新聞)


安愚楽牧場、債権者集会で社長欠席 「いつ、いくら戻るのか」出席者から怒号
2012.5.30 18:36 [企業・経済事件]
 会場に社長の姿はなく、最後まで出資者の怒りは収まらなかった。東京都内で30日に開かれた安愚楽牧場の債権者集会。「いつ、いくら戻るのか早く示せ」。つぎ込んだお金が戻る見込みが薄いことが明らかになり、出資者から怒号が飛び、失望が広がった。

 約2千人の出資者で満員となった千代田区の日比谷公会堂。集会は午後1時40分ごろ始まったが、壇上にいるはずの三ケ尻久美子社長は欠席し、出資者が質問で「社長がいないことに納得できない」と声を荒らげた。

 代理人が「うつ病と不眠症で診断書が出ている」と欠席理由を説明し、あきれたような笑いが漏れる場面も。裁判所は、出席は破産者の義務として、今後開かれる集会に参加を求めていくとした。

 質問は戻ってくる出資金の額や時期に集中。破産管財人の渡辺顕弁護士のはっきりしない物言いに「早くしろ」「人ごとにしか聞こえない」などと厳しいやじも聞かれた。

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安愚楽子会社の負債総額20億円 牧場隣接のホテル運営
安愚楽子会社が破産 栃木・那須町でホテル運営
社長の負債2700億円 安愚楽、一部出資金含む
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120530/crm12053018370034-n1.htm
(2012/5/30/MSN産経ニュース)



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posted by 管理人B at 23:59| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
牛一頭あたり2万円で売っても26億になりますね。
財産処分のやり方がまずかった。
自転車操業だったので財産があまり残っていないのは仕方が無いにせよ、管財人の不正も疑われる事案です。

渡邊弁護士は色々と評判が悪いです。
Posted by owner at 2012年07月11日 17:58
owner 様

 コメントありがとうございます。
この間5月30日の第一回債権者集会には色々と新事実が出てくることを多くの人が期待していたのですが、刑事事件やその後につながる民事訴訟等の材料に乏しく、肩すかしにあったということです。

 ここはどうしても「管財人」の考え方や方針などもその後の事件化にえいきょうするので、やはり債権者が声をもっと高く上げていくのが必要かと思います。
Posted by 管理人C at 2012年07月14日 07:56
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