ルネサスエレクトロニクス（半導体メーカー；倒産レベルの経営危機）:国内１１工場を閉鎖・売却 リストラ計画発表〜とにかく人員削減しか今は、逃げ道がない状態。

経営危機に瀕している半導体大手のルネサスエレクトロニクスが大規模な工場閉鎖やリストラ計画を「公式の公式」に発表した模様です。
　工場や事業所のみを閉鎖するのもある程度の労力や困難を伴うものですが、最も困難なものが「人員の削減」となっています。20年前や30年前の日本にとって半導体は「世界経済のけん引」とみても良い時代でしたので、各大手電機機器メーカーでは、その半導体部門に「先行投資」ということで、「人・物・金」を投入して、各メーカー間でも競争をしていたものなのですが、それが、他のアジア諸国などに技術力などが追いつかれたため、その部分はもう意味をなさない次代となってきています。
　当然この業界は「2位じゃだめなんです」と言っても過言ではないので、先に会社更生手続き中のエルピ―ダメモリ（業界では世界第3位）ともあわせて、その設備や人材が「余剰」となってしまっています。

　リストラ策では、バブル期に多く人材を抱えた40代後半などの人を特に優遇退職しているという話も聞きますが、とにかく、技術で世界から取り残されそうとされている企業は、大きな設備と人材が利益を産む「資産」から逆転して足を引っ張る「負債」になっている恐ろしさを改めて感じます。

ルネサスエレクトロニクス（半導体メーカー；倒産レベルの経営危機）:国内１１工場を閉鎖・売却　リストラ計画発表〜とにかく人員削減しか今は、逃げ道がない状態。

ルネサス:国内１１工場を閉鎖・売却　リストラ計画発表
毎日新聞　2012年07月03日　21時38分（最終更新　07月03日　22時02分）

　半導体大手ルネサスエレクトロニクスは３日、国内１９工場のうち１１カ所の閉鎖・売却を柱としたリストラ計画を発表した。五千数百人規模の希望退職の募集にも着手。不採算のシステムＬＳＩ（大規模集積回路）事業を縮小する一方、自動車向けで世界シェアの４割を占める「マイコン」事業を強化して立て直しを図る。

　計画では、半導体の最終組み立て作業を担い、多くの従業員を必要とする「後工程」９拠点を米沢工場（山形県米沢市）に集約。大分工場（大分県中津市）など８工場の売却・閉鎖も検討する。半導体回路を基板上に作り込む「前工程」１０拠点については、マイコン製造の主力である那珂工場（茨城県ひたちなか市）などに生産を移管する。既に売却が決まっている津軽工場（青森県五所川原市）を含め４工場はルネサスから切り離す。

　赤尾泰社長は記者会見で、国内工場の閉鎖・売却時期について「３年以内をめどに進めていく」と強調。早期退職と合わせた人員削減規模は、全従業員の２５％に当たる１万人を上回るとの見通しを示した。
http://mainichi.jp/select/news/20120704k0000m020079000c.html
(2012/7/3/毎日新聞）

Comments

ルネサスに限らず、パナとかエルピーダーとかソニーだとか富士通だとか全部、製造装置は東京エレクとかの設備メーカー製、今ルネサスに残っている管理職はただ金を払って装置を買った人、物を作る装置に関して基本買っただけの人なので、ただの素人集団が管理職をやっているわけで、これでは国内が海外に勝てる訳がない。だって東京エレクはTSMC三星にも同じ装置を売っているわけで、ルネサスとかいらない管理職世代を全員切らないとそれだけでもコスト高であり、素人が口出しする事によりさらに足でまといとなっている。
これが国内半導体業界だ。

Posted by ちゅうちゃん at 2012年07月06日 17:12

ちゅうちゃん　様

　コメントありがとうございます。管理職となっている人が多くの給与をもらっているけど実際には会社に貢献していない。そいうことなのですね。
　ありがとうございます。

Posted by 管理人C at 2012年07月07日 12:35