2012年07月28日

塩見ホールディングスに破産手続きの開始決定 〜敗因は、不動産不況から脱出をはかれなかったのが原因

塩見ホールディングス(広島県広島市)という建設業を基盤とした不動産会社がありました。
この会社はかつて上場していましたが、資金繰りの悪化で財務内容も悪化したということで上場廃止という方向になりました。
 そして、その後は営業(事業)を停止(つまり債務の拡大が予想されるので)したのですが、当然お金を稼ぐことができないので、債務を履行することができず、破産(倒産)という結末を迎えました。

 不動産業というのは、金額の大きいものを取引するので、その売買や賃貸金額に大きな利益が乗っかっていることが多く、それが不動産業としての大きな稼ぎになるのが特徴です。そのため、より大きな儲けをするために、レバレッジ(本来の手許資金に大きな借入金を加えて)を効かせて物件を購入しその売買(賃貸)利益が実質的に手許資金の何倍となって帰ってくる。そんな醍醐味が不動産業の営業の魅力です。しかし、当然「損」をした時はその逆で、債務が著しくおおきくなるので、一発の取引の失敗が会社を倒産させることも充分にあり得ます。
 塩見ホールディングスにおいては、「ソフトランディング」的な事業の閉鎖をおこなっていますが、やはり不動産セクターの不況の影響がこの結果を産んでいることが確実のようです。



塩見ホールディングスに破産手続きの開始決定 〜敗因は、不動産不況から脱出をはかれなかったのが原因

塩見ホールディングスに破産手続きの開始決定 
2012/7/25 13:45

 塩見ホールディングス(広島市)は7月18日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが25日分かった。破産管財人の弁護士によると負債総額は約125億円。不動産市況の悪化などを受けて資金調達が行き詰まっていた。同社は建築設計などを手掛けていたが、2011年11月の大阪証券取引所の上場廃止以降は実質的な事業を停止していた。


関連キーワード
塩見ホールディングス、破産手続き、大阪証券取引所
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB2500R_V20C12A7EB2000/
(2012/7/25/日本経済新聞)


株式会社塩見ホールディングス概要
会社商号
  株式会社塩見ホールディングス
Shiomi Holdings Corporation
代表者 代表取締役社長 塩見 信孝
本店所在地 広島市東区上大須賀町9番14号
電話番号(代表) 082(262)9606
設立 平成16年9月28日
資本金 2,912,789,790円 (平成22年12月31日現在)
発行済株式数 88,254,401株 (平成22年12月31日現在)
ホームページ http://www.shiomihd.com/
E-mail ir@shiomihd.com
事業の目的
 
 当社は、持株会社として、次の事業を営む会社の事業活動を管理し、それに附帯する一切の業務を行うことを目的とする。
・建築工事、土木工事に関する企画、設計、監理、施工、保守 
・建設機械・資材の製作、売買、賃貸、保守 
・地域開発、都市開発、エネルギー供給、環境整備事業 
・不動産業 
・産業廃棄物処理・環境汚染物除去 
・知的所有権の取得、実施許諾、販売 
・情報処理サービス 
・金銭貸付、債務保証その他金融業務 
・総合リース業 
・損害保険代理業、生命保険募集事業 
・労働者紹介派遣事業 
・上記に関する附帯する一切の業務
決算期 3月31日
http://www.shiomihd.com/company02.html
(2012/7/25/塩見ホールディングスのHP会社概要より)
 
 

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posted by 管理人B at 15:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(その他不動産会社) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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