2012年12月05日

サクラダ(東証一部上場、橋梁メーカー)、破産手続き開始決定 負債26億9000万円 〜敗因は本業に手を抜き「第二ステージ」(副業)にうつつを抜かしてしまったのが原因か。

サクラダという東証一部上場企業でもある橋梁メーカーがこの度「破産手続き開始決定」に陥ってしまいました。
負債総額は26億円です。この「大企業」の割には意外と負債額がすくないのに少々驚いています。
 これが金融・不動産等の上場企業であれば、「お金でお金を産む」という業界なので、もうひと桁多い部分がやはり見受けられます。
 製造業なので、「お金と技術でお金を産む」とう業界だからなのでしょう。

 このサクラダは企業としてのステータスの高い「東証一部」という財務状況でありながら、こういった「転落」に陥ったのはやはり、本業に手抜き(手抜き工事など)をしながらも、本業ではない素人としての「第二ステージ」(投資分野)へ進んでしまったのが大きな敗因になります。

 それに本業に手抜きをしていれば、当然刻々と変わる公共事業の状況に細かいアンテナを張り巡らせることは難しくなるため、当然トンチンカンな入札をしたり、工事分野の役所へのアピールにも抜かりがでてくることは当然でしょう。
 







サクラダ(東証一部上場、橋梁メーカー)、破産手続き開始決定 負債26億9000万円 〜敗因は本業に手を抜き「第二ステージ」(副業)にうつつを抜かしてしまったのが原因か。


サクラダ、破産手続き開始決定 負債26億9000万円 
2012/11/27 21:14

 東証1部上場の橋梁メーカー、サクラダは27日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は約26億9千万円。同日付で東証の整理銘柄に指定され、12月12日に上場廃止となる見込み。公共工事の減少や競争の激化で売上高が減少し、資金繰りが悪化していた。スポンサーのめども立たないことから、自力での再建を断念した。同社は国内市場の低迷を受け、中国企業との提携で新しい収益源などを模索していたが、不調に終わった。2013年3月期は、2期連続の最終赤字見通しとなっていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD270KV_X21C12A1TJ1000/
(2012/11/27/日本経済新聞)


破産手続き開始決定受ける
負債26億9000万円
TDB企業コード:985223002
「千葉」 (株)サクラダ(資本金19億274万2199円、千葉市中央区中央2-3-16、代表曽田弘道氏ほか1名)は、11月27日に東京地裁へ自己破産を申請、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。 

 申請代理人は田川淳一弁護士(東京都中央区築地1-10-7、電話03-6226-0632)ほか3名。 

 破産管財人は加茂善仁弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、電話03-3275-3031)。 

 当社は、1895年(明治28年)11月創業、1920年(大正9年)4月に法人改組された老舗の橋梁工事業者。本四架橋3ルートのうちのひとつ、85年竣工の「大鳴門橋」や、同じく88年竣工の「北備讃瀬戸大橋」、首都圏では葛飾区の「かつしかハープ橋」など、豊富な実績を有していた。 

 89年の東証1部上場後、ピークとなった92年3月期には年売上高約296億9600万円を計上したが、その後の業績は長期にわたって低迷。この間、91年の広島新交通システムの高架橋設置工事での橋梁落下事故や、98年の経理担当役員による損失額100億円超のデリバティブ取引失敗の発覚など不祥事も重なっていた。このため、金融機関に対し債権放棄を要請する一方で、企業買収や事業再生投資事業に進出。同事業の展開と並行して、当社の資産売却や人員削減、減資ならびに優先株式、新株予約権発行などの再建策が進められ、その後、投資事業から撤退していた。 

 しかし近時においても業績の低迷は続き、2011年3月期の年売上高は約54億4700万円にとどまっていたが、同年3月に市川の本店兼工場を売却。川崎重工業の袖ケ浦工場と賃貸契約を結び、同工場敷地の一部を本店兼工場とする移転作業に着手したが、計画は大幅に遅延していた。 

 今年1月27日には、第三者割当方式の新株予約権募集と役員人事を発表。2月24日の臨時株主総会で承認された新株予約権は資金調達額10億円、時価から大幅にディスカウントされたいわゆる有利発行であった。さらに2002年の資本・業務提携以来、当社の信用を補完してきた東証2部上場の川岸工業(株)との提携関係も解消したことから、関係者の注目を集める状況となっていた。2013年3月期の中間決算発表後は信用も一段と低下、資金繰りも悪化し11月末の決済のメドが立たないため、今回の措置となった。 

 負債は2012年10月31日時点で約26億9000万円。  

http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3702.htm
(2012/11/27/帝国データバンク)

 なお、今年に入って上場企業の倒産は、8月のシコー(株)(神奈川県、民事再生法、東証マザーズ)に次いで6社目。

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posted by 管理人B at 01:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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