味も決して悪くなく評判も大変よかったのだと思いますが、転落のきっかけは、「頭で儲ける時代」という雑誌を運営している「あいであ・らいふ」の元社長の嘉藤慎哉と手を組んだのが、運が悪かったとしか言い様がないのかもしれません。
昭和40年代から続いてきた、あいであ・らいふが破産という運びになりました。
あいであ・らいふの主力商品は月間「頭で儲ける時代」という雑誌です。残念ながら発行部数が500部少ないせいか、雑誌の流通コードに乗ることはなかったので、一般の書店やコンビニで売られることはなく、直接この会社から定期購読という方法で手にすることができました。この会社の収入は、その雑誌の購読料1000円程度やその広告ともう一つ「裏」と言える収入があり、それが、雑誌の特別企画といえる「投資案件」なのです。その方法は有名な「匿名組合」(とくめいくみあい)という、会社に出資はするのだが株主のような「オーナー」としての権利や意見も言えないという「劣後債」といえるものを一般の(主に雑誌の)読者に募集をし続けたということです。当初こういった「匿名組合」をやりだしたときには「法律の不備」もあって、その匿名組合という「金融商品」を監督する官庁が今のようになく、自由に発行できるような状態でした。
ただ、あまりにも逮捕に至るのに非常に時間がかかっています。
2013.1.25 18:42 [詐欺・出資法違反]
海外での重油ビジネスへの投資名目で無登録で出資を募っていたとして、警視庁生活経済課は25日、詐欺容疑で、カレー店チェーン「バルチックカレー」の運営会社「バルチック・システム」(解散)元社長、吉野幸則(48)=江東区有明=と出版社「あいであ・らいふ」元社長、嘉藤慎哉(59)=渋谷区千駄ケ谷=の両容疑者を逮捕した。同課によると、いずれも容疑を否認している。
(2013/1/25/msn産経ニュース)
ラベル:バルチックカレー 投資詐欺 吉野幸則 嘉藤慎哉 あいであ・らいふ 重油ビジネス 警視庁生活経済課 カレー店チェーン 渋谷区千駄ケ谷 当時人気だったカレー店 赤字補填 月刊ビジネス誌 頭で儲ける時代 サウジアラビアから中国への重油輸入ビジネス 年間で78%の配当 2013/1/25/msn産経ニュース
【関連する記事】
- 次回予告)破産者第3回あいであ・らいふ外3者の財産状況報告集会(債権者集会)
- 破産者株式会社あいであ・らいふ外3者第2回財産状況報告集会(債権者集会)の結果 ..
- バルチックカレー運営会社:出資金返還せず 民事訴訟十数件、「中国進出失敗」と説明..
- 破産者トレードチェックシステム株式会社(TC社)第1回財産状況報告集会(債権者集..
- 破産者株式会社あいであ・らいふ 編
- 続報)破産者株式会社あいであ・らいふ外3者の財産状況報告集会(その2概要)
- 破産者第1回あいであ・らいふ外3者の財産状況報告集会(債権者集会)の結果
- 出資話に「代理店」介在 バルチックカレー問題
- 10億円集め?未配当 バルチックカレー 返金応じず解散
- カレー店チェーン投資に未配当
- <あいであ・らいふ>「男の隠れ家」の出版社が自己破産
- 株式会社あいであ・らいふが自己破産を申請