2013年04月01日

羽賀研二、渡辺二郎被告の実刑確定(最高裁)へ 未公開株巡る事件〜実際に「やったん」だろうけど、刑事捜査・訴訟の過程にいささか疑問。

 タレントの羽賀研二は、フジテレビジョンの「笑っていいとも!」というタモリ(森田一義)が司会進行をする番組で「いいとも青年隊」(初代いいとも青年隊)という3人のトリオの一人でした。それは今から31年前の1981年10月4日のことでした。
 その後「笑っていいとも」で2年位同じ3人メンバーで活動し、その後様々なタレント活動へと飛躍しました。

ちょうど、本日(2013年4月1日)その番組の中の「テレフォンショッキング」という番組で昨日(2013年3月31日付)でフジテレビのアナウンサーを辞めて今日からフリ―になったという高橋真麻(1981年10月9日生まれの31歳、有名俳優高橋英樹の実の娘)が出演していました。どういう理由で出演したのかそのあたりは見ていなかったのですが、高橋真麻の人生歴より5日だけ早く「笑っていいとも」の番組が始まったということです。
 この番組だけを31年間見ているとこの番組の顔である「タモリ」が番組当初からあまり変化の無いような気がします。でも31年(30年)という年月はその時に生まれた人が学校を卒業し社会に出て結婚して(高橋真麻は寿退職ではないようですが)子供を産むという「1世代」(実際は30年という時間)と言われる時間です。

 それだけ30年という時間は非常に長い時間です。

その30年という間に羽賀研二は、様々なタレント活動に励み、いろいろな噂があるにせよ、実業家としてまで活動を広げました。しかし、実業家(企業家)というのは、タレント業(どこかに所属していれば、会社員です)も含めたサラリーマンよりは、リスクの高い人生を送ることになります。
 
 羽賀研二は企業経営の間に大きな負債もかかえたということで、それを克服するために、無理な事もしてしまったようです。
それが「未公開株詐欺」というものです。
 羽賀研二は公開されている「生い立ち」を追ってみると今回話題に出した有名俳優高橋英樹の娘の「高橋真麻」とはやや対照的な人生を送っていると見受けられます。羽賀研二はけっして、裕福な家庭に育っているようではなく、それは本人の努力でこの地位まで上がってきたということです。


 ところで、この刑事事件の見どころは、一審のでは、関係する歯科医の証言で無罪となったのですが、それが「偽証」ということを「大阪地検」が「ゴリ押し」で突き止め、二審の高裁では逆転の有罪判決となったところです。さらに今回の最高裁では被告の「上告棄却」ということで、この判決が確定するということになりました。

 今の検察の捜査・公判維持というのは、警察からの捜査の「検査」という第三者にたった形でおこなっているのが「一応の」現状です。しかし、検察が一度起訴したものに関しては、当然「有罪」にしなければ、責任問題に発展してきます。そのため、事件の自らの捜査は消極なのも見受けられますが、その一方で一度起訴して「無罪」をいいつけられるものなら、なんとしてでも「有罪」を巻き返すことに躍起になります。そのため、真実ではないことも取り込みやすくなります。

 また、裁判の制度上、一審の大阪地裁や二審の大阪高裁では、公開の裁判で行うのですが、三審の最高裁はその過程が非公開です。上告した内容が憲法違反や判例に違反しているかその専門の「調査官」が調査して、意見を最高裁判事に示して、それを裁判官が決定するというものなので、「上告」は「厳しい扉」とも言われています。
 一審の証言(偽証になっていますが)がなければ有罪が認定されてしまうことと、最高裁の審査がかなり限定されているのをみると、本当に有罪だったのか。と疑問に思うところが多いのですが、これも日本の刑事裁判の関係者の努力の結果になります。







羽賀研二、渡辺二郎被告の実刑確定(最高裁)へ 未公開株巡る事件〜実際に「やったん」だろうけど、刑事捜査・訴訟の過程にいささか疑問。



羽賀被告の逆転有罪確定へ 渡辺被告も、未公開株詐欺


 羽賀研二被告

 最高裁第1小法廷は1日までに、未公開株の売買をめぐる3億7千万円の詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント羽賀研二被告の上告を棄却する決定をした。一審大阪地裁の無罪を破棄し、懲役6年とした二審大阪高裁判決が確定する。

 恐喝未遂の共犯とされた元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告の上告も棄却。同様に逆転有罪とした懲役2年の二審判決が確定する。いずれも3月28日付。

 地裁は元歯科医(偽証罪で有罪確定)の証言を根拠に無罪と判断。しかし高裁は「羽賀被告を気に掛けて虚偽の証言をした」と否定。その上で被害者供述の信用性を認定して有罪とし、恐喝未遂罪の成立も認めた。

2013/04/01 10:54   【共同通信】
◆関連記事
・元歯科医に二審も有罪 タレント羽賀被告公判で偽証2011年10月20日【共同通信】
・元世界王者ら3人逮捕 暴力団隠しゴルフの疑い2012年11月30日【共同通信】
http://www.asahi.com/national/update/0401/TKY201304010057.html
(2013/4/1/共同通信)




羽賀研二、渡辺二郎被告の実刑確定へ 未公開株巡る事件

 未公開株の売買をめぐり、詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(51)の上告審で、最高裁第一小法廷(横田尤孝〈ともゆき〉裁判長)は、被告の上告を棄却する決定をした。3月28日付。一審の無罪判決を破棄し、懲役6年とした2011年6月の二審・大阪高裁判決が確定する。

 同じ決定で、恐喝未遂事件の共犯として起訴された元プロボクシング世界王者の渡辺二郎被告(58)の上告も棄却。一審の無罪を破棄し、懲役2年の実刑とした同高裁判決が確定する。

 二審判決によると、羽賀被告は01年、未公開株を1株40万円で取得したことを伏せ、知人の会社社長に1株120万円で売って約3億7千万円をだましとった。この社長から株の代金の返済を求められると、渡辺被告らと共謀して脅し、あきらめさせようとした。




羽賀・渡辺両被告の実刑確定へ 最高裁が上告棄却 
2013/4/1 11:15

 未公開株の売買を巡り詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント、羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(51)と、恐喝未遂罪に問われた元ボクシング世界チャンピオン、渡辺二郎被告(58)の上告審で、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は1日までに、両被告の上告を棄却する決定をした。羽賀被告を懲役6年、渡辺被告を懲役2年の逆転有罪とした二審・大阪高裁判決が確定する。

 決定は3月28日付。

 一、二審では未公開株を購入した男性が、羽賀被告側が購入した際の株価を認識したうえでそれよりも高値で購入していたかが争点だった。一審・大阪地裁判決は「男性は元の価格を知っていた」との羽賀被告の知人男性=偽証罪で有罪確定=の証言を決め手に無罪としたが、二審は「証言は客観的証拠と矛盾し、虚偽」として有罪とした。

 二審判決によると、羽賀被告は2001年、男性に医療関連会社の未公開株を購入価格を伏せて取得価格の3倍の1株120万円で売り、計3億7千万円を詐取。渡辺被告と共謀して男性を脅し、代金返還を求めないよう迫った。


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http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0100V_R00C13A4CC0000/
(2013/4/1/日本経済新聞)
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posted by 管理人B at 14:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資詐欺事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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