2013年04月11日

ビジネスホテルホテル丸井(栃木県宇都宮市):破産手続きへ〜敗因はチェーン店との低価格競争による利益の大幅圧縮によるもの。

どうしても、「丸井」って聞くと、誰もが思いだすのは、赤いカードの「丸井」(デパート・百貨店)を真っ先に思い出すかと思います。でも、「丸井」っていう企業名は探せば意外とあるものです。

 栃木県宇都宮市にあるビジネスホテルホテル丸井が、この度破産手続き開始決定という運びになりました。
このホテルの「丸井」は、デパートの「丸井」とは関係ありません。
もともとこのホテルは100年以上も続いてきた老舗旅館だったのですが、時代の変遷によって、「ビジネスホテル」に転換され現在に至っていたということです。
 他の情報などによると、サービスは大変行きとどいているようなのですが、やはり「古い」ということで、近年大きく進出しているチェーン店が低価格で宿泊を提供している所を比べれば、利用者も当然「低価格」でさらに、新しい設備の方を好み、また宣伝が大きくなされていればそっちの方へ行くのが普通なので、必然的に、運営キャパシティが小さくなってしまうというわけです。
 つまり、チェーン店と比較して、コストパフォーマンスが非常に高い→利益が少ない→宣伝もやりずらくなる などの悪循環的なところが、倒産へと導かれてしまったのではないかと思います。

 内容からして、倒産なので何か負債が残っていてその返済ができないから「法的手続き」に入っているのだと思うのですが、破産の中でも撤退の決意を早めていたのかと考えられます。

 このホテルのホームページを拝見したのですが、業者がつくったような独自ドメインではなく、ホームページビルダーのような手作りのページなので、そういった部分から、大きな設備投資も難しい状態だったのではないかと思われます。
 決して手作り(業者に依頼しないような)のホームページが悪いという訳ではありません。
ホテルは、まず低価格が好まれるのはこの不況のご時世なので当然なのですが、もうひとつは「また泊りたいなあ」と意欲をかきたてられる「魅力」があること。このホテルが110年も続いていたのだから、もっと何かできなかったのかと悔やむ方も少なくないかと思います。

 



ビジネスホテルホテル丸井(栃木県宇都宮市):破産手続きへ〜敗因はチェーン店との低価格競争による利益の大幅圧縮によるもの。


ホテル丸井:破産手続きへ /栃木
毎日新聞 2013年04月10日 地方版

 民間信用調査会社「東京商工リサーチ宇都宮支店」は9日、宇都宮市大通り3の「ホテル丸井」(河上敬社長)が、宇都宮地裁で破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債額は調査中という。

 同支店によると、110年以上前に創業された老舗で、かつては旅館の形態で営業されていた。その後、時代の変化に合わせてビジネスホテルに業態転換。JR宇都宮駅から徒歩3分の好立地と、きめ細かいサービスで固定客を獲得したが、近年は、チェーン展開する同業大手の新規開業が周辺で続き、価格競争の中で業績は下降していた。建物が築40年と老朽化したこともあり、事業の継続を断念。現在、既に営業を停止している。【松本晃】
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20130410ddlk09020055000c.html
(2013/4/10/毎日新聞)

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posted by 管理人B at 11:50| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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