2013年06月10日

「IP電話利用詐欺」「ブックメーカー投資詐欺」にご注意。理性なくしたら詐欺のえじき〜「振り込め詐欺」「安愚楽牧場」なども含めて「騙されない人」になるためには、どうしたらよいのか?


 「投資詐欺」はなぜ起こるかというと、「騙す」方と「騙される」方がいるからです。当たり前の事ですが、そのメカニズムをどこか遠くに忘れてしまっている方も多いかと思います。また、そのメカニズムさえも知らない人も少なくありません。

 そして、「騙す」方にも騙す理由があり、騙される方も騙される理由があります。
 「騙す」方の理由は、次のような事情があります。
   ・お金がないから
   ・普通に働くのがバカバカしいから。
   ・その時はどうしようも無かったから。
   ・そうしなければ生き抜くことができないから。

  「騙される」方の理由も同様に

   ・お金に少しゆとりがあって、預貯金よりはちょっとリスクをとっても大きく増えるものにしたいから。
   ・普通に働くのがバカバカしいから現在あるお金に働いてもらいたい(増やしてもらいたい)と思ったから。
   ・お金が無い人に「なんとかしてくれ」とせがまれたので、貸さざるをえなかったから。
   ・高齢で労働ができないため、年金と蓄えに頼らざるを得ず、預貯金の利子だけでは、貯蓄が徐々に減ってしまうから、投資を活用して、少しでも蓄えを減らさず微増でも増やしたかったから。


  など様々な理由があります。これらは思いつくことしか列挙できませんが、まだ考えれば沢山出てきます。
 さらに、それらは、騙す方と騙される方のそれぞれの要求(二―ズ)がマッチしすることにより、実行されます。

 そいう事を考えてみると、「詐欺」はもちろんのこと、「投資詐欺」というのも今まで同様、今後とも「無くなる」ということはあり得ません。

  しかし、それを少なくすることはできるかと思いますが、それでも努力や意識が怠れば、逆に増えてくることになります。

  世間では、「詐欺」は騙す方が「悪い」という声もあれば、「騙される」方も悪いという声も少なくありません。
多くの人が「騙される」可能性のある方になる方だとは思いますが、当然「騙される」人がいなければ、「騙す」人もいなくなります(いても「未遂」に終わります)。

 そこで、多くの善人は「騙されない」ようになれば、「詐欺」には引っかからないという結論になります。

  では、いったい「騙されない」人間になるにはどうしたらなれるのか考えてみたいと思います。

  まず、騙される人の傾向として、次が挙げられます。
   ・よく考えない。
   ・知識が低い
   ・欲張り
   
   それでは、「よく考えない」というのはどういう意味なのか。それは、「誘われた」からすぐやる。など様々な要因があります。
   同様に「知識が低い」これも同じで、その人には学歴・職歴やその方面に関する知識や体験もしくは疑似体験など様々な考え方があります。特に「学歴」といっても、学校を出ただけで「騙されない」という知識が身につくのか、「職業」ではあっても「医者」や「弁護士」「公認会計士」であっても「騙されない」ということは考えられるのか、ということです。
「医者」であっても「騙されない」という勉強は関係ないし、「弁護士」と言っても、「司法試験」や「司法研修」という場を踏んで、「弁護士」になったとしても、そのような事に「触れる」ということでなければやはり意味をなさないであろうし、「公認会計士」も同様です。尤も「体験する」「擬似体験(そういった被害を考えたり、アドバイスをするような立場となること)」は今までの例示よりはより効果はありますが、それが「絶対」とは限らず新手の「詐欺」にまんまと引っかかってしまうことも他の人よりは少ないにしても、陥る可能性があります。それが本当の「倒産」なのか、それとも巧みな「倒産詐欺」なのかさえもわからないようなものもあるのは当然です。
 それゆえに「知識者」とも言えるマスコミや行政でさえも、「想定外」だったということで、投資詐欺広告を何も考えずに「掲載」してしまったり、その規制法例も後手後手になっていたりするのとがしばしば報じられています。それが被害者ということでもありますが「加害者」に加担し「被害の拡大」ともなっています。

 最後の「欲張り」これは、人間の本性であって、人間は「欲」「意欲」があるから現在の「生命」を保っていられるわけです。そして本性から派生して社会的な「欲」や生活的な「欲」も当然存在します。「欲」があるから少しでもいい生活をしよう。少しでも良い社会をつくろう。と行動に移すのは当然の事です。その「意欲」が強ければ強いほど、高い「結果」が現れるわけで、「欲張り」というのもそのひとつの現れなのです。

 したがって、世間では、それぞれの「騙される人」の傾向と言って、「上から目線」で見られても、結局それは、その人の立場や事情に立って考えていることが抜けているわけであって、その当事者と「同じ目線」で経てば、さまざまな「やむを得ない事情」という要因が見えてくるわけです。


 「騙される」ということを完全に防ぐ方法や決定打は、やはりありません。誰もが「騙される」要因を少なからずもっています。それはどのようにすればよいのか、今までの論述の結論となれば、やはいり「体験」もしくは「疑似体験」となりますし、
「体験」では致命的なことになりかねないので、「疑似体験」つまり「そういった被害を考えたり、アドバイスをするような立場」となることが、最も「騙される」ことを防止できるのではないかということです。
 具体的に言えば、その当事者となってしまった方は、当然その後に「被害回復」をしなければならないのですが、その際、「少額だからいいや」「だれかがやってくれるだろう」という考え方ではその事件はもちろん、その後の同様の被害を未然に防いだりすることはできません。また、「疑似体験」ということであれば、本活動のようなブログやHP等で考察したり、そういう被害を書物などで探求してみる、関心を持つ、それが重要なポイントとなります。


 


「IP電話利用詐欺」「ブックメーカー投資詐欺」にご注意。理性なくしたら詐欺のえじき〜「振り込め詐欺」「安愚楽牧場」なども含めて「騙されない人」になるためには、どうしたらよいのか?


「IP電話利用詐欺」「ブックメーカー投資詐欺」にご注意。理性なくしたら詐欺のえじき
2013年06月04日

 この記事は「夏原武「隣は詐欺師」――ついに来た「すぐそばに詐欺師」の時代」(Safety Japan)から転載しました。初出は2013年 5月20日です。

 警視庁が募集していた「振り込め詐欺」の新名称が発表された。「母さん助けて詐欺」がそれなのだが、どうにも違和感がある。

「なりすまし詐欺」のほうがしっくりくる

 そもそも「振り込め」ではなく、「手渡し」になっていることからの名称募集だったわけで、ここにまた「母さん」という制限をつけることに意味があるのか。実際、すでに「父さんや祖父、祖母などの被害も多いじゃないか」という指摘がなされている。

 もっとも、「母さん助けて」という言葉を、詐欺グループが使っているのは事実である。やはり「なりすまし詐欺」のほうがしっくりくるが、いずれにしろ、「助けて」という言葉に引っかからないことが肝要になるだろう。

 その「振り込め詐欺」系で、最近注意が必要なのがIP電話利用による番号偽装である。

 「IP携帯電話」と呼ばれるインターネット通話の転送サービスを、詐欺などに悪用しようとするケースが相次いでいる。サービスを使うことで、携帯電話端末からでも「03」など固定電話の番号からの発信となるよう設定。東京弁護士会所属の弁護士を名乗り、電話していた。固定電話からの発信を装うことができ、事務所を持っていると誤信させる手口とみられる。
(msn産経ニュース 2013年5月20日)

「理性をなくせば大金をつかめるのが詐欺」

 IP電話は携帯からの発信料金を安くするというもので、それ自体に問題があるわけではないが、「03」「06」「045」などで始まる番号を使うため相手が携帯ではないと錯覚してしまう恐れがあり、実際、それを狙って使うグループが存在するということだ。

 詐欺犯は携帯からかけてくるというイメージを逆利用しているわけで、「騙された金を取り戻す」という二重詐欺が行われる。いずれにしても、こうした電話に対しては、相手にしないのが一番で、最低でも「折り返しかけ直します」にしなくてはいけない(表示された番号にかけても通じないので嘘と分かるはずだ)。

 先日、ある企画で紀藤正樹弁護士と対談したのだが、その時にこんな話を聞いて、なるほどと思った。

 「理性をなくせば短期間で大金をつかめるのが今の詐欺」

 まさに至言で、この言葉こそが、なぜこんなに詐欺事件が多いのかを説明していると言えるだろう。サラリーマンが1億円もの預金を持つことはかなり難しく、そのため夢というものがない。一発逆転の難しい社会であり、宝くじの系統でも最高6億円であり、なおかつ当たる確率はとてつもなく低い(アメリカではつい最近600億円の当せんが話題になっている)。
英国のブックメーカーの名を利用して騙す

 そうした中で、電話をするだけで数百万から数千万を入手できるという「ビジネス」が詐欺なのだ。理性、人間性、良心を捨ててしまえば、確かに手を出す人間は多いだろう。そして、実際、ここ数年来こうした電話をかけて(あとはせいぜいパンフレットを郵送して)といった詐欺被害が急増している。

 その手口は同じだが、ネタは様々変遷しているのも特徴だ。手口が広まっても騙されるのは、ネタが変わることで「これは違うのでは」と思ってしまうところにある。投資名目でも様々なネタがあり、つい最近も新しいものが登場している。

 海外のスポーツ賭博事業への投資名目で現金を詐取したとして、大阪府警は17日、住所不定、経営コンサルティング会社「キュリアーレ」社長、穂積継太容疑者(34)を詐欺容疑で逮捕した。「英国の複数のブックメーカー(賭け屋)に賭け金を投じることでリスクを避け、損はしない」などと告げて金をだまし取る手口で、府警捜査2課は他にも同様の被害を把握しており、関連を調べている。
(毎日jp 2013年5月17日)

 ネタとして使われたブックメーカーは、あらゆる出来事を賭けの対象にするもので、イギリスでは合法である。大統領選挙から競馬まで幅広く受けている。

「知っているが詳しいことは分からない」「賭博の特殊性」

 ネット上では日本からも賭けることができると煽っているサイトもあるが、原則として海外宝くじ同様に、金を払っても受け取れない可能性が高い。日本人がイギリスに行ってブックメーカーに賭けることは無論できる(海外のカジノで遊ぶのと同じ事)。しかし、国内にいながら、というのは危険な行為であると認識しなくてはいけない。

 よく無修正サイトを見ても逮捕されないのだから、という理屈を展開しているのを見かけるが、金銭の流れは別の話になる。実際、クレジットカード会社などは、こうした支払いをできないようにしている。ブックメーカー投資など煽っているサイトは複数存在するので、注意が必要である。

 さて、そうしたブックメーカーを利用して騙したのが引用した事件だ。投資詐欺なのだが、投資先がブックメーカーというのは新しいところではある。もっとも、詐欺のネタを海外に求めること自体は珍しくもなんともない。海外の金山開発や石油取引、不動産売買など今までにいくらでもある。

 賭博を利用しているところが珍しいのだが、この狙いははっきりしている。まずは日本で名前は知られているものの、詳しい内容はよく分からないところだ。次に、賭博の特殊性だろう。勝者と敗者に分かれる賭博では、勝者に大金が転がり込む。したがって、絶対にあり得ないことだが、常勝であればその配当は、通常の投資とは比べものにもならない。

 しかも、ブックメーカーは会社であるから複数存在するわけで、「リスク分散しているから安心」というおためごかしが言えるわけだ(ブックメーカーは会社によって掛け率が違う)。
「IP電話利用詐欺」「ブックメーカー投資詐欺」にご注意。理性なくしたら詐欺のえじき(3/4)


「確実に配当が出せる」という投資勧誘は詐欺

 この詐欺グループはあまり金が集まらなかったのか、初期の10万円だけ配当して、すぐに「税務署が入った」などと言って、支払いを滞らせて逮捕されるに至っている。投資詐欺はスケールメリットの詐欺であるから、巨額の資金を集めることができれば、配当を出し続けて騙すことが可能なのは、安愚楽牧場事件などが示している通りだ。

 それにしても、と思うのは、ハイリスク・ハイリターンが当然である賭博が投資のネタになると考える心理だ。むろん、騙したグループが言葉巧みに誘い込んだのだろうが、勝者が少ないからこそ配当が多くなるという、当たり前の理屈が浸透していないのだろうか。

 その背景にあるのは、アベノミクスで高騰を続けている株などの影響があるのかもしれない。だが、歴史上、みんな勝ち組になるような投資や取引は存在しないのだ。

 であるからこそ、デリバティブといった、複雑な取引形態で、少しでもリスクを減らそうという投資が行われているのである。絶対安全、絶対儲かるものなど存在しないのだから、詐欺でなくてもリスクがある。

 となれば、見分けることは簡単で、「確実に配当が出せる」「当社はずっと勝ち続けている」という投資勧誘が来たら詐欺と断じればいいということだ。そのネタが何であるかなど考える必要もない。金山だろうが養殖だろうがブックメーカーだろうが、そんなことは気にする必要もない。損をすることもある、という大前提を伝えないものはニセモノだ。
相手が詐欺罪で捕まらないケースもある

 また、詐欺は適用範囲が限られているので、損をしても相手が詐欺罪で捕まらないこともある。

 たとえば、スーダンポンドのような無価値な紙幣を高額で買った場合、現物が渡っている以上、商取引だと判断されることもある。嘘をついて売れば詐欺になるはずだが、スーダンポンドが将来的に絶対値上がりしない、とは言えないからでもある。

 いずれにしても、新しい名称が出来ようが、振り込め系詐欺は手渡しも含めてますます増えるだろうと思われる。繰り返しになるが、いかなる「ネタ」であろうとも、投資勧誘で美味しい話をしたら、それは詐欺かあるいは嘘であると考えねばならない。

 なにしろ、今の世の中、理性を失った詐欺師たちがたくさんいるのだから。

夏原武(なつはらたけし)
1959年生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。著書に「サギの手口―最新裏仕事人列伝」(データハウス)、「現代ヤクザのシノギ方」(宝島社)、「バブル」(同・共著)、「震災ビジネスの闇」(宝島SUGOI文庫)、「反社会的勢力」(洋泉社新書y)など多数。  漫画原作として現在、「新クロサギ」「水晶」(ビッグコミックスピリッツ)、「関東三国志」(プレイコミック)を連載中。  近著に「現代詐欺師シノギの手口」(宝島社)がある。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130530/1049665/?P=4
(2013/6/10日経トレンディ―)


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