2013年06月13日

刑期執行を一部猶予=社会復帰促す−改正刑法

 現在の刑事裁判では、判決を言い渡す時、「被告人を懲役2年と処する但しこの刑を3年間執行を猶予する」となった場合、
懲役2年なんだけど、明日から3年間はその刑の執行はありません。という事になります。
 この文言だけをみると、「刑務所に行くのは3年たってからなんだ」という解釈となるのが普通で、さらには「いやな事は早く済ませたいからさっさと刑務所に行かせてくれ!」という声があってもおかしくありません。

 実際の法律の運用は、「この3年間の内に再び事件を起こして「罰金刑」の判決まで無ければ、刑務所行きはチャラにする」という決まりとなっています。従って、「執行猶予」というのは、刑務所に入らなくても刑務所に入っただけの効果をあげようと言う「刑事政策」です。

 ただしこの「執行猶予」は懲役3年以下を言い渡す時に限り付すことができるので懲役4年などの場合はすべて実刑でなければならないのが今の刑法の運用となっています。


 しかし、裁判で懲役刑しかも実刑を食らって刑務所で服役しても、実際には言い渡しの期間すべてを全うしないで済ますことも少なくありません。

 例えば、公判でも刑務所から出頭していた場合などは「未決勾留」ということで、身柄を拘束されていた期間は、刑期に算入されるので、その分が少なくなります。
 また、刑務所にまじめに服役している場合、何も事件を起こさなければある一定以上服役期間を達したら、「仮釈放」ということで世間一般の人と同様に過ごしてそれで刑期満了という事も多くあります。

 今回の衆議院の可決は、それに加えて新たに刑の方法として、実刑とその最後の方の刑期に相当する部分を保護観察という事に相当するという事です。

 けれども前述のように、実刑を食らっても、刑務所でまじめにやれば、「仮出所」ということがあるから、運用が複雑になるのではないかというような声も聞こえてきます。

  「本来2年入っていなければならないものを1年6カ月終了したらその後の6カ月が終了したら、そのあとは2年間の保護観察になりますよ」というような刑事処分なので、2年刑期を満了してその後何も無いよりは、そういった運用も有なのかと思います。

 当然刑務所も維持には経費が多くかかりますし、刑務所の数も足りなくなっているのが現状です。刑務所に入らなくても矯正できるようなことであれば、その方がいいという見解を示している学者も多いです。

 






刑期執行を一部猶予=社会復帰促す−改正刑法
 懲役・禁錮刑の刑期を分割し、一定期間受刑させた上で残りの刑期の執行を猶予する「一部執行猶予制度」を導入する改正刑法と関連法が13日午後の衆院本会議で全会一致で可決、成立した。一部執行猶予は、実刑と執行猶予の中間的な刑罰で、受刑者の再犯を防ぐとともに、社会復帰を促すのが狙い。公布から3年以内に施行する。
 制度導入により、例えば「懲役2年、うち懲役6月は2年間の保護観察付き執行猶予」との判決が可能となる。この場合、受刑者は1年6カ月を刑務所で過ごして出所。その後は保護観察を受けつつ2年の社会生活を送り、何事もなければ残り半年間の刑を受ける必要がなくなる。
 一部執行猶予の対象は、原則として、刑務所に入所したことがなく、かつ3年以下の懲役・禁錮刑の場合。薬物使用などの罪に関しては、刑務所に入所したことがある人でも適用できる。(2013/06/13-13:14)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013061300059
(2013/6/13/時事ドットコム)


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posted by 管理人B at 14:41| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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