2013年06月15日

70歳男性に育毛剤万引容疑で岡山県津山警察署が誤認緊急逮捕、〜適正な手続きで行なったのだろうか疑問

 岡山県のあるスーパーで、男性の誤認逮捕があったということです。
この誤認逮捕は現場で実際に行われたところを逮捕した訳ではなく、その一週間前に万引きをした人物が6月13日に来た男性と類似していたということで、その時の保安員(多分被害にあったという6日にもいたのかもしれません)が警察に通報して、駆けつけた岡山県警の津山署員が映像を複数の人間で確認して逮捕したということです。
 この逮捕の方法は「緊急逮捕」という方法をとったということです。

 「逮捕」は基本的に「逮捕状」を本人に見せた上でなければ行うことができないのですが、「刑事訴訟法」の規定により、現行犯逮捕(実際にやったところを見たのでその場で逮捕する行為)と準現行犯逮捕(現状は見なくても明らかにやった直後と思われる証拠が身体に付着していたことなどでその場で逮捕する行為)と「緊急逮捕」(懲役3年以上に該当する罪)の場合は、逮捕状は、事後請求(裁判官に)でよいとされています。

 そして、身柄を拘束しているうちに「逮捕状」が後付で発行され、それと同時に証拠品を探すための「捜査礼状」も同時に発行されたものと思います。
 それをもって、警察署員は「家宅捜索」をして、いろいろ探したのだけど肝心の「育毛剤」は無かったということ及び、家族の証言で「家にいた」ということで引き上げたということです。

 さらにその映像を専門の部署で調べたら、別人だったということで、明らかに無実の罪ということで、釈放されたということです。

 そのようなことで「誤認逮捕」となった訳ですが、これは短い間でも「任意捜査」ではなく「強制捜査」となったので、警察の責任の取り方として、「被疑者補償」(無過失責任)による補償をするのかと思います。それだけではなく、警察署に「過失」があった場合は「国家賠償請求」の対象となり、旧被疑者自身が請求することになります。
 また、「保安員」や「店」に過失がなかったかという事も今後の焦点になります。

 止むを得ない部分もあるのかとも思えるのですが、その最初から最後の過程までしらべてみると、どこかに「過失」というものが意外と存在します。
 今後もこういうことが無いよう、逮捕された70歳の男性とその家族は、それら(店と保安員と警察)にしっかりと責任を追及すべきです。

 店の方も賠償請求をされる前に、被害者に充分な慰謝料とかそう言った費用を誠意をもって支払って、後腐れの無いようにしなければ、噂は大きく広まり、店のイメージダウンにつながってしまいます。




70歳男性に育毛剤万引容疑で岡山県津山警察署が誤認緊急逮捕、〜適正な手続きで行なったのだろうか疑問


70歳男性に育毛剤万引容疑で誤認逮捕

 岡山県警は14日、スーパーで育毛剤1点(2310円相当)を盗んだとして、津山署が窃盗容疑で津山市の70代の無職男性を誤認逮捕し、釈放していたと発表した。男性は約10時間半拘束されていた。

 県警刑事企画課によると、万引被害は7日にあり、13日になって店を訪れた津山署員が保安員から「(万引するところが)防犯カメラに写っていた男が来ている」と伝えられた。

 男性は「身に覚えがない」と容疑を否認したが、映像の人物と酷似しているとして同日午前に逮捕。約4時間半、取り調べを受けた。

 家宅捜索で育毛剤は見つからず、家族も「7日は家にいた」と証言したため、13日深夜に釈放。14日に県警科学捜査研究所が映像を詳細に分析した結果、顔の特徴などが異なることから、別人と分かった。津山署は同日、男性に謝罪した。

 中尾幸司刑事部長は「誠に遺憾であり、心からおわびします」とのコメントを出した。(共同)

 [2013年6月15日6時49分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130615-1142735.html
(2013/6/15/日刊スポーツ)


2013年6月15日8時59分
万引き事件で誤認逮捕 岡山県警、防犯カメラ映像確認

 岡山県警は14日、スーパーで万引きをしたとして今月13日に窃盗容疑で緊急逮捕した津山市の70代の男性について、誤認逮捕だったと発表した。男性は13日に即日釈放されたという。

 県警刑事企画課によると、6月7日に津山署管内のスーパーで育毛剤(約2300円相当)が盗まれた際、防犯ビデオに男性とよく似た男が万引きする様子が映っていたという。13日に男性が店を訪れたところ、店の保安員が「映像の男が来た」と署に連絡。男性は否認したが、複数の署員が映像を確認し、保安員の証言があることや証拠隠滅の恐れなどから緊急逮捕したという。

 その後、男性の家を捜索したが、盗まれた育毛剤や映像時の服などが見つからず、「容疑性が薄まった」として13日夜に釈放した。14日に県警科学捜査研究所で改めて映像を鑑定し、別人と断定したという。男性は「二度とこのようなことがないようにしてほしい」と話しているという。

 県警の中尾幸司刑事部長は「事件と無関係の方を誤って逮捕したことは誠に遺憾。指導を徹底する」とコメントを出した。県警は当時の緊急逮捕の必要性について検証するという。
http://www.asahi.com/national/update/0615/OSK201306150001.html
(2013/6/15/朝日新聞)


万引き事件で誤認逮捕=防犯カメラ映像で人違い−岡山県警
 岡山県警は14日、万引き事件で同県津山市の70代の男性を津山署が誤認逮捕し、10時間以上たって釈放したと発表した。防犯カメラの映像を基に逮捕したが、別人だった。同署は男性に謝罪した。
 県警刑事企画課によると、県内のスーパーで今月7日、育毛剤が盗まれる事件が発生。防犯カメラに写っていた犯人に似た男性が13日午前に来店したため、店の保安員が津山署員に知らせた。
 男性はその場で「身に覚えがない」と話したが、署員はカメラに写った男と判断し、窃盗容疑で逮捕した。しかし、男性宅の捜索で被害品が見つからなかったことなどから、13日夜に釈放。翌14日に防犯カメラの映像解析で別人と確認した。(2013/06/14-22:07)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013061401009
(2013/6/14/時事ドットコム)

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posted by 管理人B at 11:23| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 警察事件関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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