2013年09月05日

高志観光バス破産手続き開始決定 高志タクシーも、事業譲渡探る〜再生型の倒産処理ではなく破産しての事業再生へ

 福井県にある「高志観光バス」「高志タクシー」という自動車運送業の会社が破産手続き開始決定をしたということです。
 普通「破産」というのは、事業を清算するのが目的なのですが、その破産会社の管財人が調査したところ、、公共性が高く利用者が多くいてこのまま事業閉鎖へ向かうよりは、事業を継続して資産価値をたかめて、会社の価値が高くなったところを見計らって、他の業者に「事業譲渡」した方がいいのではないかと判断した模様です。その結果、債権者や担当の裁判所にも事業継続をすることを理解してもらい、事業を破産会社のもとで継続するという事になったということです。

 事業が再生可能な会社は、倒産の中でも「民事再生」や「会社更生」という選択肢がありますが、この会社の事業主は顧問弁護士やその方面に詳しい弁護士などと相談したのでしょう。そして判断したことは、「自己破産」ということに行きついたのだと思います。
  それに「破産」に比べて「民事再生」や「会社更生」などの再生型の倒産処理は、その業務の中で、何回か債権者への意向を聞き取って判断しなければならず、さらに費用も破産に比べてかなり高いので、債務者である事業主は、今後の再生の見込みはあっても事業主ももう継続はしたくないなど自ら事業閉鎖を望んでいる場合は、「破産」を選択するケースが多いです。
 それは、破産になれば、経営陣は総退陣しなければならなくなるのと同時に、現状での経営者の負債はこれ以上多くならない利点があるからです。ところが、それを受け継ぐのは弁護士の身分をもった「破産管財人」なのですが、公平で広域な観点からみたら「資産価値」のある事業は少なくないケースもあります。今回の件はその事業が「資産価値」があるものと判断したためなので、事業を継続して「事業譲渡」を狙うことにしたということです。


高志観光バス破産手続き開始決定 高志タクシーも、事業譲渡探る〜再生型の倒産処理ではなく破産しての事業再生へ


高志観光バス破産手続き開始決定 高志タクシーも、事業譲渡探る
(2013年9月3日午前7時01分)
 貸し切り旅客自動車運送業の高志観光バス(本社福井市重立町、野路善光社長)と、グループ会社の高志タクシー(本社永平寺町東古市、野路光男社長)は2日までに、福井地裁へ自己破産を申請、破産手続き開始決定を受けた。両社はスクールバスや自治体のコミュニティーバスを運行しており、破産管財人は公益性が高いと判断。同日までに同地裁に事業継続許可を申請、許可を受けた。当面、全従業員計65人を雇用しながら事業を継続、1カ月をめどに他社への事業譲渡などを探る。

 管財人を務める前波裕司弁護士(福井市)らが2日、福井市内で会見し明らかにした。前波管財人によると、負債額は高志観光バスが約3億4400万円、高志タクシーが約4600万円。

 帝国データバンク、東京商工リサーチ両福井支店によると、高志観光バスは2001年設立。貸し切りバスや福井―東京間の高速ツアーバス、スクールバスを運行してきた。ピークとみられる09年8月期の売上高は約3億5600万円だったが、運賃の競争激化や車両投資、金融負債が経営を圧迫。12年8月期の売上高は3億円前後となっていた。

 高志タクシーは1957年設立。ピークとみられる92年12月期は売上高7億8900万円だったが、観光客減などで12年12月期の売上高は約1億2千万円となっていた。

 前波管財人は「今後の債権については管財人が責任を持って支払う。燃料やメンテナンス関係の取引先にはおおむね理解を得ており、事業継続に支障はないようめどを立てている」と述べた。

 破産管財人は、破産手続きを行った企業について公共性などを考慮し、裁判所の許可を得て一定期間、事業を継続できる。会見に同席した破産申請代理人は今回について「事業を続けた方が金融機関にとって不動産担保の価値が維持できるなど、債権者側に有益」と話した。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/45277.html
(2013/9/3/福井新聞)



高志タクシー・バス破産 事業は継続 負債3億9千万円 福井
2013.9.3 02:13
 高志観光バス(福井市)と高志タクシー(永平寺町)は2日、福井地裁で破産手続き開始の決定を受けたと発表した。資金繰りの悪化などにより地裁に破産手続きを申し立てていた。また、業務の公益性が高いことから、地裁から事業継続の許可を得ており、今後の事業承継を検討する。負債総額は2社で計約3億9千万円。

 高志タクシーは、昭和12年創業で永平寺町や福井市などを中心に事業を展開している。従業員数は29人で負債額約4600万円。高志観光バスは平成13年設立で従業員は36人。貸し切りツアーバスのほか、スクールバスやコミュニティーバスなども運行していたが設備投資がかさんだことや低価格競争などが響いて資金繰りが悪化、負債額約3億4400万円で破産した。

 いずれも公益性の高さから、事業を続けながら事業の受け皿を確保するため、8月30日に破産手続きに踏み切った。破産管財人の前波裕司弁護士は、事業継続のため従業員の確保など必要な措置を講じつつ、利用客に負担が生じないように対応する方針を示している。今後、新会社の設立や事業譲渡なども検討する。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130903/fki13090302140001-n1.htm
(2013/9/3/MSN産経ニュース)


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posted by 管理人B at 14:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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