2013年10月02日

公共工事前払い5000万詐取…入金直後に破産〜大阪市の制度を悪用、詐欺で大阪府警が逮捕

 建設業者は特に「公共事業」というものの領域が多く、「公共事業」がどのくらい多いかで建設業の景気が大きく左右されるといっても過言ではありません。
 しかし、受注はしたものの、普通は直ちにお金が入るわけではないので、そのための資金繰りが必要になってきます。その資金調達は銀行であることが多いのですが体力の弱い会社には銀行は倒産回避などのため当然貸したがらず、そのため入札は、資金力のある大きな会社ばかりがそろってしまうというありさまです。

 そこで小さな会社が少しでも資金繰りの心配をしないで入札ができるようにするためのハンデということなのでしょうか。大阪市が受注業者に対して工事代金の「前払い」を実施しているということです。
 その制度を利用して土木会社である「有輝建産」は大阪市から道路工事の前払い代金を5000万円受取ましたが、その直後に破産したということです。


 そうなると実際に5000万円受け取ってもその代金を一時的に違う事に流用しても、実際に大阪市の発注する工事をちゃんとやれば、当然問題ないのですが、この会社は資金を受け取った直後に破産いたしました。
 「債務不履行になるとわかっていながらあえて受注して資金を受け取った」となればそれは、「詐欺」ということになります。

 「破産」というものは裁判所から債務の返済を免除してもらい事業を清算するということです。つまり「破産」ということが、「もう債務不履行でできません」ということを公に示すことになります。そうなると大阪市からみれば、「発注した仕事はやってくれないしお金も返してくれない」ということになれば、「詐欺」という判断をし警察に告訴することになります。


 






公共工事前払い5000万詐取…入金直後に破産〜大阪市の制度を悪用、詐欺で大阪府警が逮捕


公共工事前払い5000万詐取…入金直後に破産

 公共工事の受注業者が利用できる前払い金制度で大阪市から支給された約5000万円をだまし取ったとして、大阪府警港署は1日、同市北区の土木建築会社の元経営者・許永容疑者(69)ら2人を詐欺容疑で逮捕した。


 許容疑者は振り込まれた金を、経営する別の土木会社に送金。その直後に2社とも破産しており、府警は、制度を悪用した計画倒産だった疑いがあるとみて調べる。

 捜査関係者によると、2009年7月、許容疑者が家族と経営していた「有輝建産」(破産)が、大阪市発注の道路工事を約1億3000万円で受注。許容疑者らは同年10〜11月、下請け業者への支払い用として支給された約5000万円を、経営する別の土木会社の銀行口座に移し、詐取した疑い。

(2013年10月1日18時53分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131001-OYT1T00703.htm
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posted by 管理人B at 11:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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