不動産業界最大手の三井不動産が運営するショッピングセンター(ショッピングモール)「ららぽーと」が新たな拠点の建設に着工したというこということです。
「ららぽーと」といえば、かつて娯楽の王座とも言われていた温泉地「船橋ヘルスセンター」(千葉県船橋市)の運営や跡地を引き継いで第一号が誕生したことでも有名です。
名称は仮称ですが「ららぽーと富士見」(埼玉県富士見市山室)となっています。2015年春の開業ということなので、今日(2013年10月31日)を起点にすると約1年半先の話になります。
「ショッピングセンター」は、「専門店」が「テナント」というお店を営業する部屋・フロアーに入居し、一つの大学のキャンパスや遊園地的な様式をとった場所となっている買い物の場(商店街)です。
かつてこのような役割を自動車が通行するにはちょっと狭いかなようなところのサイド(ロードサイド)に立ち並ぶいわゆる「商店街」やデパートと呼ばれる「百貨店」がその役割を果たしていました。
しかし、商店街にあるお店やデパートは利用しやすさや価格に難があり、その後において、お客の足を「スーパーマーケット」や「コンビニエンスストア」に奪われるようになってしまいました。
スーパーマーケットの特徴は、日用品(特に食料品)を一つのかごで一気に選択することができ、会計もそれを一辺にすることができるということが特徴です。さらに同じ敷地内で屋内にあるわけですから、便利さや買い物時間も個々の個人商店で購入するよりスピートが早くかつ多量に購入が可能ということです。
「コンビニエンスストア」は、価格こそは割高ではありますが、利便性が優れており住宅地においては、家からあるいて3分〜10分以内にあることが多く、一人暮らしの人や買い物が苦手になってきた「高齢者」にとってはそれでも利用しやすさが好評で営業を益々拡大しています。また24時間営業が大多数存在するため、夜遅くや早朝の利用者も少なくない現在では大変重宝な存在となっています。
ですから、言い方は悪いですが、かつて栄えていた種類の個人商店や百貨店において、スーパーやコンビニは敵対する存在(いわゆる「ウザったい」存在)になっていました。
ところが「ショッピングセンター」というのは、それらとは対立を避ける傾向があり、前述の商店が主に駅前とか徒歩や自転車で行くことを主眼としていたものですが、そうではなく、自動車が多く通る「ロードサイド」や寂しい駅に「ドーン」と構えて、一つの「遊園地」のようなものを展開するのが特徴です。
そして「テナント」に入居するお店も小さなものはチェーン店のようなお店から大手スーパー・コンビニまで「清濁併せ呑む」というような形をとっているので、直ちに「敵対」はないようです。
さらに「ショッピングセンター」はこの展開によりひとつの「街」を作る目的があり、それにより人口が少ない地に人を多く呼び寄せる効果があるため、むしろ「寂しいところ」(土地が安いところ)で将来性がありそうなところに背中を押す形で展開することが大きな醍醐味なのかとも思えます。
ところで今回新たに作られるところは、場所的には今拡張中の国道254バイパス(川越富士見道路)にできるということですが、通ってみると寂しいところです。たまに田や畑もあります。なぜかそのさびいところに「富士見市役所」がありその並びの敷地にこのショッピングセンターができるということです。
最寄駅だと東武東上線鶴瀬駅から徒歩27分(2.2km),ふじみ野駅から徒歩30分(2.6km)となっていますが、バスの便は現在のところありません。
自動車になると例えば東京の千代田区の霞ヶ関から来ると首都高速5号池袋線をつかって約37.6km約1時間10分ですが、川越富士見道路がまだ貫通していないので、この時間なのですが、この道路が完成したとすれば、もっと利便性がよくなるのかと思います。
あまり開けていない寂しい地にこのショッピングセンターができるのは不安な点も多々ありますが、充分にマーケットリサーチした上に将来性も感じられる場所でもありますので、地域経済の活性化としての取り組みからみても目が離せません。
埼玉県富士見市「(仮称)ららぽーと富士見」の着工を開始 -三井不動産〜R254バイパスの寂しい地にできるのは不安だが成功すれば地域活性化には莫大な貢献。
埼玉県富士見市「(仮称)ららぽーと富士見」の着工を開始 -三井不動産
エボル [2013/10/29]
「(仮称)ららぽーと富士見」イメージ
三井不動産は25日、埼玉県富士見市にて開発を推進しているリージョナル型ショッピングセンター「(仮称)ららぽーと富士見」に着工した。なお、同施設の開業は2015年春を予定している。
テーマは、"人・モノ・文化が交差する新拠点〜CROSS PARK〜"
東武東上線エリア最大級の規模となる同施設は、約152,000m2の広大な敷地に、延床面積約185,000m2、店舗面積約80,000m2の4階建て(店舗部分は3階建て)の計画。店舗数は約300店、駐車場台数約4,600台を予定している。
同施設は、富士見市のシティゾーンに位置し、富士見川越バイパス(国道254号)に接している。周辺には、富士見市役所や市民文化会館(キラリ☆ふじみ)など公共施設も多数あり、多くの人々が集うエリアであることから、同施設のテーマを「人・モノ・文化が交差する新拠点〜CROSS PARK〜」とし、地域と共生する施設を目指すという。
敷地内には約8,800m2の公園を整備し、また地域と連携したイベントが開催できる屋外イベントスペース(約400m2)を設けるほか、バスやタクシーの発着場となる交通広場も設置。周辺地域の雨水処理にも対応可能な大容量の調整池(約62,800m3)も敷地内に整備する。
ファッション、雑貨、飲食、エンターテインメント施設など、話題性の高い店舗をそろえ、施設内各所に快適な休憩スペースやキッズゾーンを設ける。カップル、ヤングファミリーからアクティブシニアまで幅広い世代の利用者が、ショッピング、エンターテインメント、グルメなど様々な用途をワンストップで楽しめる施設となる。
デザインコンセプトは"Urban and Nature(都会と自然との接点)"。シティゾーンの都会的な雰囲気と周辺の豊かな自然を、施設デザインにも取り入れた。富士見川越バイパスに面する外観を5つのブロックに分け、南側はクールグレーを基調にアクセントとなる3色を取り入れたコンテンポラリーなデザイン、中央部分は当施設の向かいに広がるグリーンを表現する。
また、電気と熱を同時に発生させ、エネルギーを有効に活用する「コージェネレーションシステム」を導入。壁面緑化・屋上緑化、ソーラーパネルやEV充電ステーションを設置し、共用部の照明はLEDを採用するなど、「創・省・蓄」エネルギーの実現を目指すという。
同施設の所在地は、埼玉県富士見市山室一丁目1259番1他。竣工・開業は、2015年春を予定している。その他、詳細は同社ニュースリリースを参照のこと。
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/29/020/(2013/10/29/マイナビ)