2013年11月03日

パルモア病院(兵庫県神戸市中央区):「診療継続への措置」 周産期医療パイオニア、民事再生法申請〜敗因は本業以外の内部紛争。


パルモア病院(兵庫県神戸市中央区):「診療継続への措置」 周産期医療パイオニア、民事再生法申請〜敗因は本業以外の内部紛争。



2013/10/31 12:43

パルモア病院が民事再生法を申請 診療は継続

兵庫県神戸市中央区にある医療法人財団パルモア病院が大阪地裁に民事再生法の適用を申請したとのことです。負債総額は平成25年3月現在で約15億円とのことです。

 パルモア病院は産科においての分野で高く評価を得ていることがあり、利用者からも高く評価されています。それにもかかわらず、倒産に行き着いてしまったのは、本業とは関係のない部分の「内部紛争」で膨大な費用が発生せざるを得ない状態になってしまい、それが「債務不履行」まで至ったのが大きな敗因となってしまったということです。
 つまり内部での「足の引っ張り合い」が顕著に悪い方にあわられてしまったということです。

 民事再生手続なので、経営陣がそのまま続投し、銀行などの債権者に半分以上泣いてもらうことになってしまうのかと思いますが、病院自体が品質のたかいものであるから、「内部紛争」を早期に解決していくことがこの病院の再建への近道といえるのかと思います。


 大型企業の民事再生というのは、当然債務がカットされるのですが、その際に一時的に資金が多くとどまる現象となることがあります。こういったときでもいくら債務不履行になったからといって、従業員の士気が低下しないよう雇用と給与水準は現状維持すべきです。
 この病院は特に本業とは違う部分で資金繰りが悪貨したため、再生して全うな道になる可能性は高いかと思われます。「民事再生」というチャンスは最初で最後のチャンスですから、お墨付きのある病院をつまらないことで潰さないようにしていただきたく思います。








パルモア病院(兵庫県神戸市中央区):「診療継続への措置」 周産期医療パイオニア、民事再生法申請〜敗因は本業以外の内部紛争。


産科と小児科が連携する周産期医療施設の草分けとされるパルモア病院(神戸市中央区)を運営する医療法人財団パルモア病院(同)が30日に大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けていたことが、31日分かった。信用調査会社の帝国データバンク神戸支店によると、負債総額は約17億4200万円。

 同病院は、診療は継続し、既に分娩の予約を入れている患者などへの影響はないとしている。

 同財団は、前身の法人を1951年に設立し、同病院を56年に開院。産科、小児科のほか、婦人科、内科、麻酔科があり、病床は70床。周産期医療施設のパイオニアとして年間約900件の出産を扱い、2012年3月期の年収入高は約13億円を計上していた。

 現在の病棟は築20年で設備の老朽化が進み、手狭になったことから、神戸市東灘区への移転計画を進め、来年9月の開院を目指していた。しかし、同病院の借入金の返済をめぐって連帯保証人との係争が起こり、移転計画が進まず、資金繰りが行き詰まったという。

 同病院はホームページで「今後の診療体制について、多大なご心配をおかけすることを心より深くおわび申し上げます。今後、裁判所の監督の下で事業を継続し、再建を図りながら債権者に弁済を行う手続きを進めていきます」とのコメントを出した。
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201310/0006461465.shtml
(2013/10/31/神戸新聞)



パルモア病院:「診療継続への措置」 周産期医療パイオニア、民事再生法申請 /兵庫
毎日新聞 2013年11月01日 地方版

 医療法人財団パルモア病院(神戸市中央区)が大阪地裁に民事再生法の適用を申請したことが明らかになった31日、同病院を訪れた出産を控える妊婦や幼い子どもを抱える患者らに不安の声が広がった。産科と小児科の連携を進める周産期医療のパイオニアとして、全国的にも知られた人気病院の破綻。病院はホームページで「診療を継続するための措置」と強調し、理解を求めた。

 帝国データバンク神戸支店によると、パルモア病院は1956年に開院。産科、婦人科、小児科、内科など5つの診療科目があり、妊娠後期から出産直後の母子を守る周産期医療の確立にいち早く取り組んだ。2007年には国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)に「赤ちゃんにやさしい病院」と認定された。建物の老朽化で、来年9月に同市東灘区へ移転する計画も予定されていた。

 この日も、いつも通り、多くの親子連れや妊婦が診療で訪れた。

 子どもの予防接種を受けにきた同市中央区の主婦(40)は「出産後の検診も充実し、とても満足していた。できれば今の担当医に続けてほしい」。別の主婦(32)は「子どもが発熱した時に有料で預かってくれ、助かっていた。運営が行き詰まる事態だけは絶対に避けてほしい」と心配そうに話した。

 出産を迎えるという同区の女性(32)は「移転計画がスムーズに進んでいないとの話を耳にし、心配していた。出産後も長らくお世話になりたいので、何とかピンチを乗り切ってほしい」と経営再建を願っていた。【豊田将志】

〔神戸版〕
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20131101ddlk28040379000c.html
(2013/11/1/毎日新聞)


パルモア病院:民事再生法適用を申請 神戸
毎日新聞 2013年10月31日 13時28分

 医療法人財団パルモア病院(神戸市中央区)が大阪地裁に民事再生法の適用を申請したことが31日、分かった。同病院によると、申請は30日付。帝国データバンク神戸支店によると、かつてのグループ法人と不動産所有権を巡る訴訟などを抱え、資金繰りに行き詰まった。負債総額は2012年3月末時点で約17億4200万円。

 同法人は1951年に設立、56年にパルモア病院を開院した。国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)の「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されるなど、周産期医療のパイオニアとして知られていた。【石川貴教】
http://mainichi.jp/select/news/20131031k0000e020245000c.html


公開日:2013.10.31
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
(医)財団パルモア病院 [兵庫] 産科、小児科病院
民事再生法申請 / 負債総額 約15億円

〜平成19年度の病院ランキングでは近畿で1位〜

 (医)財団パルモア病院(TSR企業コード:660277182、神戸市中央区北長狭通4−7−20、設立昭和26年10月、資産総額4億3115万円、三宅潤理事長、従業員110名)は10月30日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し同日、保全命令を受けた。
 負債総額は平成25年3月期末で約15億円。
 昭和24年頃より内科診療を開始し、26年10月医療法人設立の認可を受けた。31年に現在の診療科目である小児科、産科・婦人科、内科のパルモア病院を開院。平成5年、現在地へ移転後は、36病室、70床の設備で23年3月期には売上高13億5961万円をあげていた。19年にはユニセフ・WHOから「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」に認定されたほか、「患者が決めた!いい病院」19年度近畿・東海版(オリコン・エンタテイメント社刊)の病院ランキングでは妊娠・出産部門(近畿)で1位になるなど、周産期の医療機関として高い知名度を有していた。
 しかし、かつては関係の深かった準学校法人パルモア学院(TSR企業コード:660503077、英語専門学校、神戸市中央区)との間で貸付金や不動産の所有権を巡る対立が係争事件に発展。24年には結審となったが、判決を受けて不動産の評価替え等を行った結果、24年3月期は売上高13億2404万円に対し2億6983万円の赤字計上を余儀なくされた。
 その後、神戸市東灘区への病院移転計画を進めていたが、パルモア学院との間で債務保証に関係した問題が新たな係争事件となるなどで、資金運営に狂いが生じたものとみられ当措置を選択した。
近年の業績
               売上高    当期利益(単位:千円)
平成23年3月期   1,359,617     41,911
平成24年3月期   1,324,042  −269,831
平成25年3月期   1,201,919   −21,734

http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1242250_1588.html
(2013/10/31/東京商工リサーチ)
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posted by 管理人B at 00:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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