2013年11月04日

カリスマ店主のハートランドが自己破産申請 「らーめん むつみ屋」(神奈川県川崎市)など展開〜敗因は内部留保をあまり考えずのイケイケどんどんの事業拡大なのか。

 フランチャイズやカリスマ店主などで有名なラーメン店「らーめん むつみ屋」を展開する「株式会社ハートランド」が東京地裁に自己破産の申請をしたとのことです。負債総額は約15億3000万円ということです。

 当たり前のことですが、企業の法的倒産(破産・民事再生・会社更生など)は、借りたお金が返せないので、それを裁判所を通じて「勘弁してくれ」という行為です。
 ですから、単に「利益が非常に少ないから店じまい」は単なる店じまいです。

 このラーメン店ももともとは創業者が北海道で好きで始めたラーメン店だったのですが、それがとても味が良く次第にクチコミなどで多くの人が来るようになり、創業者も「自分の分身を広げよう」ということで、ラーメン店をチェーン店化ました。

 北海道に初めてラーメン店を作るときは、銀行からお金を借りたのかもしれませんが、自分の今までためた預貯金などで開業している場合も少なくありません。
 それがうまく行くと複数店やチェーン店として開業するものとなりますが、その開店資金は莫大なものになります。そのお金はいくら自分の1号店が儲かっているからと言ってその利益の蓄積でまかなえるようなものではありません。
 どうすればいいか、「お金を借りる」のです。多くの企業は銀行からお金を借りています。お金を借りれば、自己資金の何倍何十倍の軍資金が手に入りますので、それで新しいお店を建てて従業員を雇います。そして、借りたお金以上に売り上げを得て、その差額の「利益」が出れば目的は達します。

 それが10店舗分の利益であれば、創業者は相当な「儲け」を得たものと思います。また、その「儲け」たお金を自己資金にして今度は今までの3倍の30店舗を新たに出店します。同様にして今度は5倍の50店舗を出店、3年目にして90店舗になります。
 
 銀行も返済期日遅れることなく返済してくれれば、御の字なので、その店の過去の状況などをもとに融資を実行します。

 でもその次の年は初めての「赤字」でも銀行も何色を示すものの期日迄に借りた金額を返済してくれたので、翌年も本年と同様に融資を実行。しかし、今度は赤字だけでなく、銀行に期日迄に借りた金額を返済できませんでした。また「掛け」や小切手で払っていた仕入先においては銀行において当座残高がないため支払いを受け取ることができませんでした。これが「不渡り」で2回起こすことにより、銀行との取引停止という始末。これが倒産といわれるものであり、ラーメン店が裁判所に助けを求める行為が民事再生や破産ということになります。

 今回は破産ということなので、裁判所に助けを求めるとともに「会社を閉めます」ということになります。

 こういったことを考えると今回の倒産はオーソドックスなケースとも言えます。
しかし敗因分析をすると、右肩上がりの売り上げ・利益を過信してしまって「売り上げが落ちたとき」の事を先の先まで考えなかったという事も大きな要因です。

 そのためには「内部留保」(儲かった金額の一部をそのまま預貯金や定期預金などで貯め込んでいくこと)を確保していくことが大切なのかと思いますが、このラーメン屋さんにおいては、内部留保を考えなかったり、「内部留保」も少なく見積もって蓄積をしていたという可能性もあります。

 悪いことにチェーン店の拡大だけならともかく、「事業の多角化」も悪い方向に進んでしまい、結果的に「イケイケどんどん」という形の宛が外れてしまったということになります。


 会社経営は、本当に難しいですが、儲かったときは有頂天にならず、「宵越しの金は持ち越さず」なんていう設備投資などをせず、「内部留保」をできるだけ多く作っておくこと、これは、無頓着な事業拡大も抑えられるので、とても重要なことです。


 

カリスマ店主のハートランドが自己破産申請 「らーめん むつみ屋」(神奈川県川崎市)など展開〜敗因は内部留保をあまり考えずのイケイケどんどんの事業拡大なのか。


ラーメン「むつみ屋」経営会社が破産 負債総額15億円超
2013.11.02
    
 帝国データバンク横浜支店は1日、有名ラーメン店「むつみ屋」を経営する「ハートランド」(川崎市宮前区)が同日付で東京地裁に自己破産を申請したと発表した。負債総額は約15億3000万円に上る。

 佐藤薫代表(通称・竹麓輔)が1996年に北海道月形町で開業した「らーめん むつみ屋」を2000年に法人化。佐藤代表はカリスマ店主としてマスコミにも多く取り上げられ、直営店とフランチャイズ加盟店合わせて150店舗近くまで拡大。最盛期の年商は120億円に達した。

 だが、次第に来店者数が落ち込み、12年12月期の年売上高は約8億円まで下がった。従業員削減などの措置を講じたが、資金繰りが悪化。売り上げ低迷による資金不足が解消されないまま、経営が行き詰まった。
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20131102/ecn1311021530002-n1.htm
(2013/11/2/zakzak)




ハートランドが自己破産申請 「らーめん むつみ屋」など展開/川崎

2013年11月1日

 帝国データバンク横浜支店によると、「らーめん むつみ屋」などのフランチャイズチェーン(FC)を展開するハートランド(川崎市宮前区)が1日、東京地裁へ自己破産を申請した。負債総額は約15億3千万円。

 同社は1996年に北海道で開業した「らーめん むつみ屋」を2000年に法人化。人気テレビ番組にラーメンの達人として出演したことで注目され、FC加盟店の増加で、最盛期の04年には年間売り上げ約41億円を計上していた。

 しかし、ラーメン業界の競争激化などで近年は来店者数が減少。赤字が続き、不採算店の閉鎖のほか、従業員の削減や本店の移転などを行ってきたものの、12年の売り上げは約8億円にダウンしていたという。売り上げ低迷による慢性的な資金不足が解消されず、事業継続を断念した。同社は「引き続き新体制でフランチャイズ店舗を継続する意向」と説明しているという。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1311010012/
(2013/11/1/カナコロ)



倒産・動向記事

2013/11/01(金) 飲食店経営
人気ラーメン店「むつみ屋」など経営 
株式会社ハートランド
自己破産を申請
負債15億3000万円
TDB企業コード:201637282
「神奈川」 (株)ハートランド(資本金1000万円、川崎市宮前区宮崎2-8-12、登記面=東京都渋谷区道玄坂1-16-13、代表佐藤薫氏、従業員34名)は、11月1日に東京地裁へ自己破産を申請した。 

 申請代理人は清水直弁護士(東京都中央区八重洲2-2-12、電話03-5202-0585)。 

 当社は、2000年(平成12年)6月に設立されたラーメン店を中心とする飲食店のフランチャイズチェーン(FC)経営業者。代表の佐藤薫(通称・竹麓輔)氏が人気テレビ番組にラーメンの達人として出演したことを機に人気店の仲間入りを果たし、直営、FC合わせて100を超える店舗を展開。カリスマ店主となった佐藤氏は人材活用の面でもマスコミに取り上げられるなど注目されるようになり、FC加盟店の拡張によるロイヤリティ収入の増加によって、ピークとなる2004年12月期の年売上高は約41億3800万円を計上していた。 

 しかし、流行の移り変わりが激しく同業との競合が厳しいラーメン業界において、次第に来店者数が減少。不採算店の閉鎖を中心とするスクラップ&ビルドを進める一方で、従業員の削減や、本店の移転などリストラを行なったものの、2012年12月期の年売上高は約8億円まで落ち込み、営業損益段階から赤字に転落していた。また、過去に事業の多角化などで膨らんだ多額の銀行借入金の返済負担が重荷となっていたことから、中小企業金融円滑化法に基づくリスケを行っていたが、2012年7月に金融機関による所有不動産への仮差押えのほか、複数の金融機関から訴訟、差押え等の法的措置を講じられる事態となり、資金繰りが急速に悪化。近時も、売り上げ低迷による慢性的な資金不足は解消されず、新たな資金調達先が見つからないなか、支払いが困難になり、今回の措置となった。 

 なお、会社側は「食材提供に係る今後の取引に関しては(株)YCP Retailingの協力を得て、従来と変わらず(株)サクラ食品工業を通じて提供する予定であり、引き続き新体制のもとで「むつみ屋」のラーメン店運営、フランチャイズ事業を継続させる意向」としている。 

 負債は債権者約195名に対し、約15億3000万円。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3850.html
(2013/11/1/帝国データバンク)




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posted by 管理人B at 17:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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