2013年12月04日

レーシック手術、4割が「不具合感じる」 消費者庁調査〜人間の眼であるだけに異常事態、大規模紛争の発展の可能性も。

 「レーシック手術」というのは、近視の人の目のレンズをレーザーで薄くすることにより正視の状態に戻す手術です。

 これを受診する人は視力が低く、コンタクトレンズなどを使用している人が多く、ほとんどが0.1の視力が1.0までに見えるようになると言われています。
 
 また、似たような手術で60歳を超えるような多くの高齢者の方に症状がでる「白内障」(はくないしょう)というものがあります。それは、「病気」とは言い難いですが、目のレンズが加齢とともに濁ったため、それを手術で、自身のレンズを人工のレンズ(「眼内レンズ」)と取り替えることにより、視力が格段によく見えるような方法もあります。

 後者の「白内障」による手術は、疾病(しっぺい)であるため、健康保険の給付の対象になりますが、前者のレーシック手術は、単に視力が低くメガネやコンタクトレンズを着用することによって充分に視力を取り戻せるため、健康保険の給付の対象にはなりません。医療費は全額自己負担となります。


 このレーシック手術を受ける人が年々増えてきていますが、まだこの手術の歴史が浅いため、今後どのような「後遺症」のような発生が増えるのか危惧している医師や評論家も少なくありません。

 結局、その危惧されていることは、現実のものとなり、手術を受けた半数近くの人がなんらかの「違和感」を感じているということです。


 結局こういったトラブルは、いい面だけが強調され、手術を受ける際に充分な説明を受けずに行なったことが原因のように言われていますが、そもそも、この手術によって不具合が半数近くも存在するというのは、「レーシック手術」自体がまだ不充分なものであるからではないかと強く思われます。

 人生に大切なものであるだけに、今後大きな消費者問題や大掛かりな訴訟へと発展するのではないかと推察されます。

 違和感を感じる場合は、頼りないですが「消費者センター」だけではなく、複数の機関に相談することが重要です。



レーシック手術、4割が「不具合感じる」 消費者庁調査〜人間の眼であるだけに異常事態、大規模紛争の発展の可能性も。

レーシック手術、4割が「不具合感じる」 消費者庁調査
2013年12月4日19時17分

 【小泉浩樹】消費者庁は4日、視力回復のレーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けるようにと注意喚起した。同庁の事故情報データバンクには危害発生の情報が5年間で80件寄せられたほか、手術経験者へのアンケートでは4割以上の人が何らかの不具合を感じていたという。

 レーシック手術とは、角膜の表面を薄くめくり、下の層にレーザーを当てて削った後に表面を戻し、近視や乱視を矯正する手術。

 同庁によると、事故情報データバンクには「目の表面に激しい痛みがあり、寝たきり状態になった」「ドライアイで10分ごとに目薬をささないと目を開けていられない状態」といった情報が寄せられている。今年11月におこなった手術経験者600人へのアンケートでも、259人(43%)が何らかの症状や不具合が生じていると答えたという。

 同庁は、手術前に合併症などについての説明を十分受けなかったとみられる例があり、インターネットでは景品表示法などに抵触する広告も散見されると言っている。

視力矯正、増える選択肢 進化するレーザー手術・眼内レンズ(4/23)
http://www.asahi.com/articles/TKY201312040307.html
(2013/12/4/朝日新聞)


レーシック手術に注意呼びかけ、消費者庁 被害情報は5年で80件
The Huffington Post  |  投稿日: 2013年12月04日 19時58分 JST  |  更新: 2013年12月04日 20時18分 
フォロー: レーシック, レーシック 後遺症, レーシック手術, レーシック手術 リスク, レーシック手術 後遺症, レーシック手術 消費者庁, 事故情報データバンク, 国民生活センター, 消費者庁, 社会, ニュース
近視矯正のレーシック手術で被害が報告されているとして、消費者庁は12月4日、手術をする際はリスクを十分に理解するように注意を呼びかけた。

レーシックに関する被害情報は、2009年度以降、5年間で80件寄せられている。毎年、10件以上登録されており、2013年度は30件あったという。その内、重大な事故として公表されたものは7件だという。2013年に急増したのは、手術の件数が増えたためとも考えられる。

消費者庁によると、重大な身体被害に遭った事例には、以下のようなものが報告されている。目や頭の痛みや吐き気などのほか、ドライアイなどの症状が見られるようだ。

手術直後から2か月間、目の表面に激しい痛みがあり、寝たきりの状態になった。目の表面の激しい痛みによる頭痛、吐き気、不眠等が発生した。光や太陽がまぶしく、室内でもサングラスや遮光レンズを使用するようになった。手術後1年は、近くを見ての作業ができなくなり、プリズムレンズ10の遠近両用眼鏡を常時使用するようになった。現在では、眼鏡やコンタクトで日々調整しているが、眼精疲労がつらい。

(平成 22 年9月手術 女性 40 歳代)
まぶたの腫れや両目の痛み、ドライアイが顕著で、1時間に数回は目薬をさすような状況になった。見え方の違和感やゆがみ、飛蚊症なども発症した。術後3週間程度は、食べられず、寝たきり状態だった。その後も、電車に乗ってもすぐに座り込んだり、車やエレベーター内で吐いたりするような状況である。 

(平成 25 年2月手術 女性 30 歳代)
また、手術前のリスク説明が不十分だったおそれがある事例も報告されている。

インターネットで近所の病院を見付け、手術を受けた。術後、目に違和感が出て見え方もおかしくなり、目が痛み、乾くようになった。現在、地元眼科で症状を緩和するための眼薬を処方してもらっている。広告は、メリットばかりをうたい、手術を受ける前も危険性についての十分な説明がなかった。 

(事故発生年:平成 18 年 男性 20 歳代)
消費者庁によると、日本眼科学会からのアドバイスは以下のようなものだ。

(1)手術のリスクについて
・ハロー・グレア、不正乱視、ステロイド緑内障、ドライアイなどの術後合併症が知られている。ハロー・グレアやドライアイは術後長期間持続することもあるため、手術前に、可能性のある合併症と問題点について十分に説明を受け、理解し、同意しておく必要がある。
・レーシック手術で削った角膜は元に戻らない。

(2)過矯正の問題点について
・特に近視の場合、矯正し過ぎて術後に遠視になってしまうと、眼精疲労や近見障害などが問題になることがある。
・矯正の目標として、裸眼視力 1.2 や 1.5 を目指すのではなく、やや控えめの視力目標を設定した方が、前記のような問題を避けることができる。
・軽度の近視は老視になったときに有利である。
・特に 40 歳代以上の方は調節力が衰えてきているため、術後に眼精疲労や近見障害の症状が強く出ることがある。
この問題について、弁護士グループが専門の電話相談を行う。

医療被害を扱う弁護士のグループが今月21日の午前9時15分から午後5時まで、専門の電話相談を行うことにしています。番号は03−6869−8391です。

(NHKニュース「レーシック手術に注意呼びかけ 消費者庁」より 2013/12/04 17:42)
※レーシック手術の被害が報告されているとして、消費者庁が注意を呼びかけました。レーシック手術の後遺症についてどう思いますか? あなたの声をお聞かせください。

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白斑被害、カネボウ以外のメーカーでも52件=消費者庁に相談
http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/04/eyes-lasik-risk-syohisya-cyo_n_4382501.html
(2013/12/4/ハフィントンポスト)

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posted by 管理人B at 23:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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