2014年01月20日

「世界一細い注射針」投資詐欺=十数人逮捕へ−埼玉県警〜まだ何もしていない出資者は、とにかく早めに消費者センターへ相談して適切な指示を仰ぐこと。

20140120_1306極細針開発投資詐欺で逮捕_NHK_阿部廣之容疑者.jpg 「世界一細い注射針」というようなアイテムは、一見大企業や大学の研究機関が開発するようにも見えます。しかし、こういった「世界一○○」と言えるような製品は、このようなところではなく、下町などにある「中小企業」や「町工場」などが作り上げていくような事も多々あります。

 最近では、直木賞作家である池井戸潤 が『下町ロケット』(小学館刊)でも記載されるように、日本のこうした部品の製造に関しては、「町工場から世界へ」「世界屈指の技術」と言われるものが多くあります。

 そういったことから、日本の製造業の技術は世界的に評価されている面もあるため、そういった経緯から、「悪用」される事も当然出てきています。

 その一つが「投資詐欺」「未公開株詐欺」と言われるものです。

 こういった投資詐欺はどのようにしてお金を集めるかというと、闇雲に電話をかけたり、何も宛てなく訪問して「株買ってください」というような効率が悪いことはせず、予めどこからか用意された「カモリスト」をベースにして、そこから電話なり訪問なりのアプローチをしていきます。

 「カモリスト」に記載されている人は、過去にこのような投資話に乗っかったことがある人や、どこかの証券会社などから流出した情報に掲載されている人などです。
 さらにこの情報には、そのリスト掲載者の職業や年齢や容姿をはじめ、態度なども記載されていることがあり、例えば「頑固ジジイだからかなり手こずる」「手土産など持っていけばコロッといきやすい」など、より投資金を集めやすいような戦術をとっていることも多いです。


 ところで、この詐欺の全容は200人に対して合計20億の投資金をあつめた、100人から10億の投資金を集めたというようなやや中規模な詐欺となります。

 実際今回動いたところは埼玉県警であり、その被害者も埼玉県日高市(ひだかし)に住んでいて、投資金をとられたということで、埼玉県警に相談していたようです。この会社は「NPN」とか「アカレード株式会社」(東京都千代田区平河町)という会社らしいですが、その経営者は阿部廣之容疑者となっています。

 今後最も重要なのは刑事事件と並行して、どうやって出資金を取り戻すかということになります。
このような「投資詐欺」において、「全額を取り戻す」という事はかなりの至難ではありますが、このまま黙っているのはもちろん、警察だけの捜査の行くへを見守るのも当然ダメです。
 警察などの捜査機関が動くのは大変重要なことで、証拠の保全には最強の手段ともいえます。しかし、残念ながら詐欺ターゲットはその主犯格といえるものに限られてしまうことも多く、その他「重大な過失」での関与者に関しては、現在の刑法などでは適用できないことになっています。あくまでも刑事罰は原則「故意」が必要です。

 これに出資した人は早めに消費者センターなどに行き適切な相談を仰いでもらうことです。
 


「世界一細い注射針」投資詐欺=十数人逮捕へ−埼玉県警〜まだ何もしていない出資者は、とにかく早めに消費者センターへ相談して適切な指示を仰ぐこと。



2014年 1月 20日 12:01 JST 更新
「世界一細い注射針」投資詐欺=十数人逮捕へ−埼玉県警

 世界一細い注射針を開発したと偽り、実態のない医療機器会社の未公開株を販売し代金をだまし取ったとして、埼玉県警生活環境2課は20日、詐欺容疑で男ら十数人を逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者によると、男らは2010年ごろ、医療機器製造販売会社の社員を装い、埼玉県や三重県の男性らに「世界一細い注射針を開発し、特許を取得する」などと電話で勧誘。パンフレットを送付した上で、別の会社を名乗り「将来必ず値が上がります」と電話などで投資を勧め、未公開株を売って計数百万円をだまし取った疑いが持たれている。 

[時事通信社]
http://jp.wsj.com/article/JJ10432893576325813424117876643190818859445.html
(2014/1/20/ウオールストリートジャーナル)



「注射針開発」架空の投資話 埼玉県警、詐欺容疑で十数人立件へ
2014.1.20 10:50
 優れた注射針を開発したと称する医療関連会社の未公開株をめぐり、配当が滞るなどの被害が相次いでいることが19日、関係者への取材で分かった。架空の投資話で不正な株取引を持ちかけていた疑いが強まり、埼玉県警は詐欺容疑で、勧誘に関与したとみられる県内に住む男ら十数人を近く立件する方針を固めた。

 県警の調べや関係者の話によると、投資勧誘に関与した人物らは、医療関連会社が開発したとする優れた注射針を紹介する冊子を首都圏を中心に送付。同社がこの注射針で特許を取得し、将来、世界的シェアを占める可能性があるなどと説明し、平成22年ごろ、埼玉県内に住む60代の男性ら数人に同社の数百万円分の未公開株を購入させるなどした疑いがある。

 購入者は当初、「新商品の資料を見てほしい」と電話勧誘を受け、送付された冊子には「極小で無痛」「組織を傷つけない」とうたった注射針の新商品が掲載されていた。その後、さらに勧誘があり「未公開株を購入すれば近々、高配当が期待できる」などと説明され、多額の現金を渡したという。

 医療関連会社は22年ごろから勧誘を繰り返していたが、企業活動の実態はなく「注射針の開発」も虚偽だった疑いがある。同社は東京都内をはじめ、複数の拠点を設け、勧誘者は医療関連会社社員や証券会社社員などを名乗っていたという。被害が全国に広がり、数億円の資金が集められた可能性があり、県警は慎重に裏付けを進める。

証券マン名乗る男に社債名目2600万円詐欺被害 足立区の男性
ETCで390回、200万円不正通行 茨城県警裏付け
詐欺容疑で男5人逮捕 投資持ち掛け1億円集金か 宮城県警
手配男を逮捕 医療費の還付金詐欺容疑
振り込め詐欺目的? 女性呼び出し600万円奪う 男を逮捕 警視庁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140120/crm14012010510001-n1.htm
(2014/1/20/MSN産経ニュース)




架空の“無痛注射針”詐欺 経営者ら逮捕
 東京都内の医療関連会社が、「細くて痛みのない注射針を開発した」などの架空の事業をもとに、高齢者から多額の現金をだまし取ったとして、埼玉県警は会社の実質的経営者らを詐欺の疑いで逮捕した。

 埼玉県警は20日朝から、東京・千代田区にある医療関連会社「NPN」の関係先の家宅捜索を行っている。埼玉県警によると、NPNは、極細で痛みのない注射針を開発したなどとする架空の事業をもとに、「株に投資すれば、確実に値上がりする」などと言って高齢者に会社の未公開株を売りつけ、多額の現金をだまし取った疑いが持たれている。埼玉県警は、会社の実質的経営者の川口修吾容疑者(53)ら数人を詐欺の疑いで逮捕し、さらに関係者ら数人を逮捕する方針。

 被害額は、全国で10億円に上る可能性もあるという。(01/20 14:07)
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20131090.html
(2014/01/20/読売テレビ)

「極細、痛み少ない注射針開発」で偽の投資話?
携帯に送るヘルプ
 医療関連会社の未公開株を販売すると装い現金をだましとったとして、埼玉県警は20日、千葉県船橋市、医療情報会社社長阿部広之容疑者(58)ら十数人を詐欺容疑で逮捕した。


 県警は2010年〜12年にかけ、約200人から約10億円をだまし取ったとみており同社員ら計15人を逮捕する方針。

 捜査関係者によると、阿部容疑者らは10年6月〜11年9月、埼玉県日高市の自営業男性(56)ら4人に、極細で痛みの少ない注射針を開発したと称する医療器具製造・販売会社を紹介したパンフレットを送付。

 その後、投資会社社員を装った別の男が「(販売会社の)未公開株を買いたい人がいるが、パンフレットを受け取ってないと買えない。代わりに購入してほしい」などと電話し、計2520万円をだまし取った疑いが持たれている。

 販売会社は実際には注射針を開発しておらず、県警は被害者からの情報提供を受けて捜査していた。

 読売新聞が入手したパンフレットには、代表者の医師名で「業界でも類を見ない、外径0・18ミリ、内径0・12ミリの微細管注射針が製造できるようになった」などと書かれていた。

(2014年1月20日14時33分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140120-OYT1T00620.htm
(2014/01/20/読売新聞)


「世界一細い注射針」詐欺容疑=未公開株販売、十数人逮捕−埼玉県警
 世界一細い注射針を開発したと偽り、実体のない医療機器会社の未公開株を販売し代金をだまし取ったとして、埼玉県警生活環境2課は20日、詐欺容疑で医療機器製造販売会社NPN(東京都千代田区)の実質経営者阿部広之容疑者(58)=千葉県船橋市=ら十数人を逮捕した。
 逮捕容疑では、阿部容疑者らは2010年ごろ、埼玉県や三重県の男女4人に電話し「NPNが世界一細い注射針を開発し、特許を取得する」と勧誘。パンフレットを送付した上で、別の会社を名乗り「将来必ず値が上がります」と電話などで投資を勧め、未公開株を売って計約2500万円を詐取した疑い。
 県警は、この会社には実体がなく、阿部容疑者らは10年以降、全国の高齢者ら数百人から10億円以上をだまし取ったとみて調べている。(2014/01/20-12:02)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014012000293
(2014/01/20/時事ドットコム)


「極細針開発」投資詐欺で逮捕
1月20日 13時6分

「極細針開発」投資詐欺で逮捕
東京・千代田区にある医療関連会社が、全国の投資家などに「世界で最も細く痛みの少ない注射針を作るので株の値段が上がる」などとうその事業への投資を持ちかけ、現金をだまし取った疑いが強まったとして、埼玉県警察本部は実質的な経営者の男ら数人を詐欺の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは東京・千代田区の医療関連会社「NPN」の実質的な経営者で千葉県船橋市に住む阿部廣之容疑者(58)ら数人です。
警察によりますと、阿部容疑者らは平成22年から翌年にかけて埼玉県や三重県の男女合わせて4人に「世界で最も細く痛みの少ない注射針を作るので、株の値段が上がる」などと、うその事業への投資を持ちかけて会社の未公開株を購入させ、現金合わせて2500万円余りをだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
このグループは複数の仲介業者をかたり、全国の投資家などに電話をかけ、「株は限られた人しか買えない。買ってくれれば、数倍の値段で買い取る」などと言って株の価値を信じ込ませていたということです。
警察は合わせて十数人を逮捕する方針で、5年前から同じような手口で、全国の500人余りから合わせて20億円近くをだまし取っていた疑いがあるとみて、実態の解明を進めることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140120/k10014616591000.html
(2014/01/20/NHK)

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posted by 管理人B at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資詐欺事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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