工場契約社員 逮捕 マルハニチロ社長辞任へ 冷凍食品農薬混入の疑い〜会社は工場安全を設備だけではく従業員の待遇などに問題がなかったかも要検討。

　マルハニチロの子会社で冷凍食品を製造しているアグリフーズで起こった「農薬混入事件」は内部従業員の犯行ということで、契約社員が逮捕されました。

　「契約社員」ということなので、会社に定年迄従事できる「正社員」ではないのですが、労働慣習からは、期限付きの直接雇用社員ということになります。しかもその身分を「８年間」やっているということです。昨年（平成25年）に改正された労働契約法によると「契約社員」をはじめとする「非正規雇用労働者」においては、５年従事すると期限がない社員つまり「正社員」に転換しなければならないとされています。

　当の容疑者は、8年従事なので、「正社員」になってもいいはずと考えられます。

　なぜ、このような事をしたのか（真実なのかはわかりませんが）動機等は不明ですが、会社からの「冷遇」もあったのではないかとも考えられます。

　工場は安全対策として、工場の中に私物を持ち込めないようにしています。私物もティッシュやハンカチも不可ということなので、制服においては「ポケット」もついていないのかもしれません。
　当然そう言った事をするのは、工場のものを持ち出したりまたは「異物」を持ち込んだりしないようにするための対策なのだと思いますが、どこの工場でもこういった対策はしっかりと施されているかと思われます。

　阿部容疑者は農薬の「マラチオン」を混入させたということですが、スポニチの記事によると「アブラムシ」や「ハダニ」のための退治に使うそうです。すると思いつくのは

　殺虫剤「カダン」のCMソングです。

　♪これは、花の汁を吸う「アブラムシ」これは、花の色を悪くする「ハダニ」、黒いシミの「黒星病（くろほしびょう）」白いカビの「うどんこ病」、「かっぱん病」は青カラスのです！
　「カダン、カダン、カダン、お花を大切に」

　つまりホームセンターなどで購入できるフマキラーなどの園芸系殺虫剤ということになります。

　とにかく大きな脅威をもらせてしまうものであるから今後こういった事が無いように工場セキュリティの問題だけでなく、従業員の待遇や処置などに問題がなかったか全面的に検討反省してみる必要がありそうです。

　

工場契約社員　逮捕　マルハニチロ社長辞任へ　冷凍食品農薬混入の疑い〜会社は工場安全を設備だけではく従業員の待遇などに問題がなかったかも要検討。

工場契約社員　逮捕　マルハニチロ社長辞任へ　冷凍食品農薬混入の疑い
    
2014年1月26日 朝刊

 
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　マルハニチロホールディングス（ＨＤ）の子会社アクリフーズの群馬工場（群馬県大泉町）で、製造中の冷凍食品に農薬「マラチオン」を混入させたとして、群馬県警は二十五日、偽計業務妨害の疑いで、アクリ社契約社員の阿部利樹（としき）容疑者（４９）を逮捕した。マルハニチロＨＤの久代（くしろ）敏男社長とアクリ社の田辺裕（ゆたか）社長は同日夜、三月末で引責辞任すると発表した。昨年十二月末に農薬の検出を公表してから約一カ月。冷凍食品を食べて嘔吐（おうと）や下痢などの症状を訴える人は全国に広がり、食の安全が脅かされた。阿部容疑者は「覚えていない」と容疑を否認しているという。
　逮捕容疑では、昨年十月三日〜七日までの前後四回にわたり、群馬工場で製造したピザやコロッケなど四商品四個にマラチオンを混入、アクリ社に商品回収や工場の操業停止をせざるを得なくさせたとされる。阿部容疑者は二〇〇五年十月から同社で勤務し、ピザ製造ラインを担当していた。
　県警は鑑定の結果、この四個から一グラム当たり一・〇マイクログラム未満〜四百三十マイクログラムのマラチオンを検出。四個の製造日はすべて別で、阿部容疑者の勤務日に「矛盾はない」ことなどから逮捕に踏み切った。県警は混入の動機のほか、会社とのトラブルや共犯者の有無についても慎重に調べる。
　阿部容疑者は今月十四日から行方が分からなくなっており、二十四日夜に埼玉県幸手（さって）市内で発見された。
　これまでにマラチオンが検出されたのは昨年十月四日〜十一月五日に製造したピザやコロッケなど七商品九個。三つの別々の製造ラインで加工し、同じ包装室で包装した後、埼玉県や川崎市の三つの倉庫から全国に出荷された。
　県警は今月四日、群馬工場に実況見分に入り捜査。工場内でマラチオンが使用されていないことなどから、何者かが意図的に混入したとみて調べていた。
　マラチオンの濃度は、コロッケ一個が残留農薬基準値（〇・〇一ｐｐｍ）の百五十万倍で「子どもが八分の一を食べれば下痢や嘔吐などの健康被害の恐れがある」とされた。
　　　　◇
　「グループ内に悪質な犯罪行為に及ぶ人物を許したことは痛恨の極み」。二十五日夜、東京・豊洲の本社で記者会見して引責辞任を発表したマルハニチロＨＤの久代敏男社長は、あらためて謝罪した。
　同時に辞任する田辺裕アクリフーズ社長は、「従業員から容疑者が出る事態となり、深くおわび申し上げる。全容解明に警察の捜査に全面的に協力し、推移を見守りたい」と述べた。
　アクリ社によると、工場内にはかぎが付いていない扉も多く、工場内への私物持ち込みは禁止されていたが、ボディーチェックなどは行われていなかったという。施設管理面の問題もあらためて浮かんだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014012602000108.html
(2014/1/24/東京新聞）

同僚、逮捕に絶句「ローテが変わったのかと…」

　食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」群馬工場（群馬県大泉町）で製造された冷凍食品に農薬マラチオンが混入された事件は２５日、同工場の契約社員阿部利樹容疑者（４９）が偽計業務妨害容疑で群馬県警に逮捕され、両社のトップが引責辞任に追い込まれる展開となった。

　１４日の出勤を最後に姿を消していた阿部容疑者。８年以上もピザ製造ラインで働いてきたベテラン従業員の逮捕に、同僚たちは言葉を失った。

　県警によると、阿部容疑者は、毎年３月と９月の半年ごとに契約を更新する契約社員で、一貫してピザ製造ラインで生地を加工する「クラスト班」で働いていた。クラスト班は、通常４人程度で勤務し、ピザ製造工程のうち、ピザ生地を作って焼き上げる工程を受け持っている。

　群馬工場で働く女性は、阿部容疑者が逮捕されたと聞き、「まさか、あの人が逮捕されるとは」と絶句した。この女性は、阿部容疑者とは別の工程を担当しているが、食堂や喫煙室などで顔を合わせた際には、阿部容疑者からあいさつしてくるなど人当たりはよく、同僚たちとの関係は良好との印象だったという。

　年が明けてからは、回収した商品を処分する作業などが行われていたが、女性は阿部容疑者とは顔を合わせなかったといい、「ローテーションが変わったのかと思っていた」と振り返った。女性は「ハンカチ、ちり紙さえ持ち込みできないのに、どうやって薬物を持ち運んだのか」と話した。

（2014年1月26日09時00分  読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140126-OYT1T00184.htm

アクリフーズ農薬冷凍食品　契約社員の４９歳男を逮捕
冷凍食品の農薬混入事件　アクリフーズ群馬工場
冷凍食品から農薬が検出されたアクリフーズ群馬工場 
Photo By 共同　
　マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場（大泉町）で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警は２５日、偽計業務妨害容疑で同工場契約社員の阿部利樹容疑者（４９）＝同町＝を逮捕した。「覚えていない」と容疑を否認している。昨年末の発覚から２７日。全国規模で「食の不安」を引き起こした事件は急展開を見せた。 

　逮捕容疑は昨年１０月３〜７日ごろ、群馬工場内で４回、ピザとチキンナゲット、コロッケ２種類の計４商品にマラチオンを混入し、業務を妨害した疑い。阿部容疑者は０５年１０月から勤務し、ピザの製造ラインを担当。コロッケなど他の商品の製造には携わっていない。

　今月１４日夕方まで勤務後、行方が分からなくなり、家族から家出人の届けが出ていた。２４日夜、埼玉県幸手市の駐車場で「自転車に乗った不審な男がいる」と１１０番があり、埼玉県警が発見。妻が近くの署に迎えに来るまで「頭が痛い」「これから群馬に帰る」と漏らし、逃げるそぶりは見せなかった。自宅で一夜を明かし、群馬県警が２５日に任意同行を求めた。

　調べに対し「覚えていない」と供述。捜査関係者によると、阿部容疑者が工場で使っていた服などからマラチオンが検出された。混入された製品の製造日と勤務日時も一致したという。

　群馬工場の製造ラインは５種類。農薬を検出した７商品は３種類のラインで加工し、同じ包装室で包装などをしていた。その後工場から３つの倉庫に分散して保管、スーパーなどに出荷された。

　従業員によると、作業着にポケットはなく、私物は持ち込めない。工場に出入りする時は作業靴の裏を消毒。製造作業には運動靴、機械を洗浄する際は長靴に履き替える。ただ、包装室は出入り可能で、休憩時間なら別のラインにも行ける。

　県警は、農薬が検出された商品のパッケージに穴が開いていなかったことなどから、工場関係者らが関与した疑いがあると見て、約３００人の従業員から話を聞くなどした。パッケージに印字されている２時間ごとの製造時間帯に注目し、問題の商品が製造された時間帯に勤務していた従業員１０数人を絞り込んだ。阿部容疑者については「勤務状況や製造過程、製造日時から特定した」（県警幹部）という。家出人の届けが絞り込みの端緒になった可能性もある。

　阿部容疑者は給与など待遇に不満を持っていたといい、県警はマラチオンの入手経路や混入方法、動機について調べている。群馬工場は従業員約３００人のうち約８割が非正規雇用。昨年末の混入発覚後、製造ラインは停止している。

　▽マラチオン　ハダニやアブラムシなどの害虫を駆除する有機リン系の農薬。黄色っぽい液体で、特徴的な刺激臭がある。神経に作用して興奮させるため昆虫には強い毒性を示す。人の体内では速やかに分解、排出されるため毒性は低いが、口から摂取すると下痢や吐き気などの症状が出ることがある。人が１日に摂取してもよいとされる量は体重１キログラム当たり０・０２ミリグラム。

　◆農薬混入事件経過

　▼１３年１１月１３日　消費者からアクリフーズ群馬工場製の冷凍ピザに「石油のような臭いがする」と初めての苦情

　▼１２月２７〜２９日　検査でピザなどから農薬「マラチオン」を検出

　▼２９日　アクリ社が農薬検出を発表。食品６４０万個の自主回収を開始

　▼３０日　群馬県が工場に立ち入り調査。「通常の製造工程で農薬に汚染された可能性は低い」との見解

　▼３１日　アクリ社が冷凍コロッケから検出した濃度１万５０００ｐｐｍについて、「子供が一度に６０個食べないと健康に影響はない」との見解を「８分の１個」と訂正

　▼１４年１月４日　群馬県警が工場を実況見分。マルハニチロホールディングスとアクリ社の社内調査委員会が聴き取りを開始

　▼１０日　アクリ社が群馬県警大泉署に被害届

[ 2014年1月26日 05:30 ]
  
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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/01/26/kiji/K20140126007461140.html
(2014/1/26/スポーツニッポン）

 

Comments

うわぁ、スゴイ！
殺虫剤「カダン」のCMソング、初めて拝見しました。見たことも聴いたこともありませんでした。

最近は、写真や動画も載せるようにされたのですね。わかりやすくていいと思います。
これからも、拝見させていただきます。

あと、関係ありませんが、前のコメントご覧になってくださいねm(__)m
いつもありがとうございます。

Posted by roko at 2014年01月27日 20:27

roko 様

　お世話になります。
小生の動画の貼り付けをご堪能いただき誠にありがとうございます。

　今までは時間の都合上ニュースソースの貼り付けがやっとでしたが、やはり具体化したいと思い。画像も少しは貼り付けようかと思うようになりました。あれこれやりたい事はたくさんありますが、あまりこだわってしまうとなかなか完成ぜず時間だけが過ぎてしまうので、できるものだけやってみようと思います。
　
　前のコメント？謹賀新年？どれかわかりませんが当ブログを振り返ってみようかと思います。またご指摘ください。
　ありがとうございます。

Posted by 管理人C at 2014年01月28日 06:52

言葉足らずで申し訳ありません。

一番最近1/15のお返事コメントが途中？みたいです。

あと最新記事
「配慮がなりたい」→「配慮がたりない」

こんなことでしかコメントできず恐縮です。
黙って修正してくださいね。また、このコメントもご覧になった後、消していただけたら幸いです。本当にすみません。m(__)m

Posted by roko at 2014年01月28日 20:15

roko 様

　たけもり様のコメントの続きを書かせていただきました。ありがとうございます。

　あと「配慮がたりない」訂正も完了致しました。ありがとうございます。またよろしくお願いいたします。

Posted by 管理人C at 2014年01月29日 05:30

もう･･･どうしましょ^^
管理人さま〜orz　また来てしまいましたm(__)m
「配慮がなりた な い」（打ち消し線あり）

Posted by roko at 2014年01月29日 21:27

roko様

　再度のご指摘すみません。
訂正をいたしました。今度は大丈夫かと思います。引き続きまたよろしくお願いいたします。

Posted by 管理人C at 2014年01月30日 04:43