2014年02月03日

白木屋グランドホテルが破産手続き開始決定150年の歴史に幕 山口県長門市湯本温泉〜敗因は時代の変化への対応の遅さが仇に

20140201白木屋グランドホテルHPトップ建物_0203.jpg20140201白木屋グランドホテルHPトップお風呂_0203.jpg 山口県長門市(ながとし)にある老舗旅館 「白木屋グランドホテル」がこの度破産手続き開始決定を受けた模様です。負債総額は22億7200万円ということです。

 この旅館は老舗でも150年営業をつづけていた「超」老舗旅館です。
全国的にも人気の宿泊施設で何らかのランキングに入っているというような名実ともに実力のあるホテルです。
 なぜこのような満足度の評価の高いホテルが倒産の結末を迎えてしまったかというと、やはりオーナーが敗因を述べているように「時代の変化に対応ができなかった」ということそのものが理由だったのかもしれません。

 特に「老舗」と言われる旅館が倒産する多くは、収益と経費のバランスが取れていないことが多いことが伺われます。最近の経済情勢はご存知のとおり「不況」なので、如何に安く宿泊するかということが最も関心の高いことかと思います。それに基づいて収益が決定するのでさらにその収益があうように「経費」をかけなくてはなりません。ホテルというのはサービスにいくらでも「経費」をかけることができる業態なので、ある一定のサービス以上の事をしてしまえば採算が合わなくなってしまうのも現状です。

 白木屋においては恐らく固定経費やサービスの量が大きく締めそれがネックになってしまったのだと思います。

 当然破産に至るまでには、事業譲渡などを考えたのでしょうけどスポンサーが「健全な状態」では現れなかったということなのかもしれません。これから「破産」ということになるのですが、事業を受け取ってホテルを継続してくれる企業が見つかればと思います。

 


白木屋グランドホテルが破産手続き開始決定150年の歴史に幕 山口県長門市湯本温泉〜敗因は時代の変化への対応の遅さが仇に


白木屋グランドホテルが破産手続き開始決定 山口県長門市 
2014/2/1 1:48

 山口県長門市の湯本温泉にある老舗旅館、白木屋グランドホテルは31日、山口地裁から30日付で破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債総額は約22億7200万円。売上高の減少などで赤字経営が続いており、存続を断念した。2日の宿泊客まで受け入れ、営業を終了。150年の歴史に幕を下ろす。

 同ホテルは1865年の創業で地上7階建て、延べ床面積は1万4000平方メートル。客室数は118。1991年12月期には19億3100万円の売上高があったが、団体客の減少などで2012年12月期は6億6000万円に減っていた。

 記者会見した白木清司社長は「旅行形態の変化に的確な対応ができなかった」と述べ、個人客を取り込む対策が十分できなかったことが売り上げ減の原因になったとの考えを示した。

 従業員の正社員48人、パート46人は30日付で解雇。営業終了までは管財人の委託を受けた従業員が勤務する。土地、建物は売却先を探す。

 湯本温泉は山口県を代表する温泉地の一つだが宿泊客数が減少し、13年は21万人だった。


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http://www.nikkei.com/article/DGXNZO66195530R30C14A1LC0000/
(2014/2/1/日本経済新聞)


白木屋グランドホテル:破産、2月2日閉鎖 山口の老舗
毎日新聞 2014年01月31日 20時11分(最終更新 01月31日 21時43分)

白木屋グランドホテル=山口県長門市深川湯本で2014年1月31日、柴山雄太撮影

拡大写真
記者会見する白木屋グランドホテルの白木清司社長=山口県長門市で2014年1月31日午前11時36分、川上敏文撮影

拡大写真
 創業約150年を誇る山口県長門市湯本温泉の老舗ホテル「白木屋(しろきや)グランドホテル」の白木清司社長は31日、同ホテルで記者会見し、2月2日をもって閉鎖すると発表した。ホテルは1月30日、山口地裁から破産開始決定を受けており、白木社長は「力及ばずご迷惑をおかけし申し訳ない」などと述べた。

 代理人弁護士によると、ホテルは1月30日、山口地裁に自己破産を申請していた。負債額は約22億7000万円で、破産管財人は猪俣俊雄弁護士。経費削減や個人資産も使うなどして再建を目指したが、資金繰りが行き詰まった。

 ホテルは1865年創業。客室118室、収容人員約600人。湯本温泉最大級で、2004年と07年には将棋の名人戦も行われた。

 湯本温泉旅館協同組合によると、同温泉はここ数年、団体客数の減少などで宿泊客数が落ち込んでいた。宿泊客はバブル期の1991年に36万人、山口きらら博があった2001年には32万人に上ったが、13年は21万人だった。【川上敏文、吉川雄策、柴山雄太】

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http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m020093000c.html
(2014/1/30/毎日新聞)



白木屋グランドホテル破産 長門 湯本温泉最大級、1865年創業
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破産開始決定を受けた白木屋グランドホテル
 長門市の湯本温泉街にある老舗ホテル「白木屋(しろきや)グランドホテル」(白木清司社長)は31日、山口地裁から30日付で破産開始決定を受けたと発表した。負債総額は約22億7000万円。従業員94人は同日付で全員解雇した。3日で営業を終える。

 同ホテルは1865年創業。客室118室、収容人員約600人で湯本温泉最大級の宿泊施設。1990年代前半には売上高が年間20億円を超えたが、近年は団体客の減少などで3分の1以下に減り、赤字経営が続いていた。

 代理人弁護士らによると、社長らが個人資産をつぎ込んだが、設備投資費がかさみ、宿泊客の減少に歯止めがかからなかった。解雇された従業員は正社員48人とパート46人。3日まで、破産管財人の委託アルバイトとして出勤してもらうが、再就職の見通しは立っていないという。

 31〜2日の宿泊客約340人には従来のサービスを提供する。3日以降の予約客には、代理店などを通して説明し、宿泊をキャンセルしてもらう。

 白木社長は「残り数日、今までの集大成として最高のおもてなしができるよう努めたい。今日まで支えていただきありがとうございました」とコメントした。

(2014年2月1日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20140131-OYT8T01268.htm

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