2014年02月11日

収賄の疑い 県建設業厚生年金基金元事務長、4度目逮捕

 長野県建設業厚生年金基金の元事務長は集めた資金を「独りで」運用し、大きな失敗をしただけでなく、自らその資金を横領して海外(タイ)に逃亡した事は周知の事実かと思います。
 その中には未公開株や資金消失での問題となったAIJ投資顧問に関するものも含まれています。

 建設業に携わる人が汗水たらして「老後のために」ということでコツコツ貯めたお金が紙くずのように毀損されるのは本当に納得のいかないことです。

 今回の事件は「横領」とは直接関係のないことではありますが、その前兆を伺えるものとして元事務長の坂本芳信容疑者に収賄の容疑が発生したということです。
 この収賄が、本来投資先とするにはあまりにも「ハイリスク」を伴う、未公開株を扱うような投資運用会社でした。この横領という結果もそういった損失を招いたところから「逃亡」を考えていたのではないかとも勘ぐられます。

 仮に一人で投資資金を運用するにしても損失を発生させることはやはり気兼ねを感じるはずです。このように10億円の損失であれば11億の損失も同じだと考えたのか、そういったことがエスカレートして24億円の不明資金を生み出しているものとも見ています。

 年金加入者からみれば、当然「詐欺」だとか「横領」だとかまたは過大な損失を想定してこの年金基金に毎月お金を出してるわけではありません。
 これも加入者以前に行政機関が「騙されている」と言っても過言ではないわけですから、行政機関がなんらかの責任をもたなければなりません。

 






厚生年金基金の元事務長を収賄容疑再逮捕 24億円不明
2014年2月10日20時35分

 長野県建設業厚生年金基金(長野市)で約24億円が不明になった事件に絡み、同県警は10日、投資運用会社側から、年金資産を運用する契約を巡り便宜をはかった見返りと知りつつ現金数百万円を受け取ったとして、業務上横領罪に問われて公判中の元事務長、坂本芳信容疑者(56)を収賄容疑で再逮捕し、発表した。

 県警によると、坂本元事務長は2005年7月ごろ〜06年7月ごろ、都内にあったファンド管理会社「アール・ビー インベストメント・アンド・コンサルティング」の社長らから3回にわたり、現金約400万円の賄賂を受け取った疑いがある。

 同基金は、坂本元事務長が通帳や理事長印を1人で管理し、年金資産の運用先を独断で決めていたとみられる03〜08年、アール社が運営する未公開株ファンドに信託銀行などを通じて約68億円投資したが、資産価値はほとんどなくなっているとみられる。

 厚生年金保険法で、厚生年金基金の役職員は「みなし公務員」とされ、出資の見返りに利益を得ると収賄罪に問われる。収賄罪の時効は5年だが、坂本元事務長が海外に旅行した期間とタイに逃亡していた10年9月〜13年11月は時効が停止していたため、県警は罪を問えると判断した。ただ、金を渡したアール社側については、贈賄罪の3年の時効が成立しているため、立件できなかった。
http://www.asahi.com/articles/ASG2B5QRBG2BUOOB11X.html
(2014/2/10/朝日新聞)




基金元事務長 収賄容疑で再逮捕 長野
2月10日 21時47分

長野県の建設業者で作る厚生年金基金の横領事件で、逮捕・起訴されている元事務長が、基金の掛け金の運用を委託する見返りにファンド運営会社から現金400万円余りを受け取っていた疑いが強まったとして、警察は収賄の疑いで再逮捕しました。

再逮捕されたのは、長野県建設業厚生年金基金の元事務長、坂本芳信容疑者(56)です。
警察によりますと、元事務長は平成17年7月ごろからの1年間に3回にわたり、基金の掛け金の運用をファンド運営会社に委託する見返りに、運営会社の役員らから現金400万円余りを受け取っていたとして、収賄の疑いが持たれています。
加入する企業の積立金などを運用する厚生年金基金の職員は法律で公務員とみなされ、職務に関して賄賂を受け取った場合は収賄の罪に問われます。
調べに対し元事務長は「間違いない」と容疑を認めているということです。
贈賄側の役員らについては、3年の時効が成立しているということです。
今回の横領事件を巡っては、元事務長は使途不明になっている基金の掛け金およそ24億円のうちこれまでに3億円余りを着服したとして逮捕・起訴されていて、調べに対し24億円全額の着服も認めているということで、警察が裏付け捜査を続けています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140210/k10015162051000.html
(2014/2/10/NHK)



収賄の疑い 県建設業厚生年金基金元事務長、4度目逮捕 
02月11日(火)
 県建設業厚生年金基金(長野市)の多額横領事件で業務上横領の罪に問われた元事務長坂本芳信被告(56)=公判中=が、基金の投資先のファンド運営会社アール・ビーインベストメント・アンド・コンサルティングから賄賂を受け取っていた疑いを強め捜査を進めていた長野中央署と県警捜査2課は10日、収賄容疑で坂本被告を再逮捕した。同容疑者は容疑を認めているという。逮捕は業務上横領容疑を含め4回目。

 再逮捕容疑は、2005年7月ごろから06年7月ごろまでの間、未公開株への投資の契約や契約継続で便宜を受けた謝礼などの趣旨で、アール社役員らから3回に渡り現金総額四百数十万円を受け取った疑い。厚生年金保険法は、厚生年金基金の職員は公務員とみなすと規定している。

 投資先の最終決定は基金の理事会が行っていたが、坂本容疑者は当時、資産運用を任されており、県警は、投資先も実質的に同容疑者が決めていたとみている。また、アール社は当時、同容疑者が公務員とみなされると認識していたという。

 坂本容疑者とアール社役員らは02年ごろに知り合ったという。基金は03〜08年に同社を通じ未公開株に総額約68億円を投資し、評価額は12年10月時点で40億円以上減った。

 収賄の公訴時効は5年だが、同容疑者は10年9月から昨年11月までタイに逃亡していたため、この間の時効は停止している。同署などは、タイ逃亡以前の一時的な海外渡航期間も算入し、収賄容疑での逮捕に踏み切った。贈賄の時効は3年で、アール社側は時効が成立している。

 県建設業厚生年金基金は10日、コメントを発表。坂本容疑者に対し、収賄容疑の経緯とともに、アール社と、基金が資産運用を委託した信託銀行などが「投資価値のない未公開株ファンドをどのように作り、基金と契約締結させたのか」について事実解明に協力すべきだとした。
http://www.shinmai.co.jp/news/20140211/KT140210FTI090017000.php
(2014/2/10/信濃毎日新聞)







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posted by 管理人B at 17:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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