2014年02月14日

和田工業株式会社(化粧品容器等のプラスチック容器メーカー;東京都墨田区)東京地裁へ自己破産申請同日破産手続き開始決定〜敗因は低価格競争による「薄利」期間が多かったので大きな変動に耐えられなかったのではないか。

 「和田工業」というプラスチック容器メーカーがこの度東京地裁に自己破産を申請し同日破産手続き開始決定となった模様です。
 この会社は1932年(昭和7年)に創業とのことなので、82年と歴史ある企業です。
  製品としては、数多くの化粧品メーカーからの依頼で、化粧品のコンパクトを始めとする化粧品用容器を製造している企業です。取引企業もコーセー、資生堂、アイビー化粧品、エイボン・プロダクツ、ファンケル、マンダム、ポーラ化成、花王など日本でも有名メーカーと言われるところが多いです。
 そのような企業が倒産するのはなぜなのか、非常に疑問に思うところです。

 恐らく利益(売上-経費)を考えると、売上の割には経費が多くかかっていて「薄利」の状態がおおかったのではないかと考えられます。経費には設備投資は勿論、従業員の給与もありますので、「黒字」とは言えども利益が少なかったとも見ています。
 なぜ利益が少ない時が長期間あったのか、それは化粧品会社(顧客)の方から、できるだけ低価格の販売を要求され、他の企業との競争を考えるとどうしても価格を値上げするわけにはいかなかったのだと考えられます。
 そういう状況がつづけば、ちょっとした費用の増加に耐えることができず、何かの拍子で「資金繰りがショート」で倒産となりやすかったのではないかと推察されます。
 「なお、現段階において得意先から見込まれる受注もあり、当面のあいだ営業を継続する予定。」と記事にはありますので、恐らくスポンサーが現れ「事業譲渡」で会社の器自体は別会社で継続される可能性があります。こういった企業が倒産になるような環境は日本にとって大きな損失です。「破産」は会社自体がなくなる事を意味することですが、事業が他の会社に移れば事業は継続されることもしばしばあります。




和田工業株式会社(化粧品容器等のプラスチック容器メーカー;東京都墨田区)東京地裁へ自己破産申請同日破産手続き開始決定〜敗因は低価格競争による「薄利」期間が多かったので大きな変動に耐えられなかったのではないか。

倒産・動向記事

2014/02/12(水) 化粧品容器等のプラスチック容器メーカー
和田工業株式会社
破産手続き開始決定受ける
負債30億8900万円
TDB企業コード:985865103
「東京」 和田工業(株)(資本金4350万円、東京都墨田区本所3-21-10、代表和田圓氏、従業員180名)は、2月12日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。 

 破産管財人は松田耕治弁護士(東京都千代田区丸の内2-2-2、電話03-6212-5713)。 

 当社は、1932年(昭和7年)8月創業、41年(昭和16年)9月に法人改組されたプラスチック容器メーカー。各種合成樹脂製品の成型加工を手がけ、具体的には化粧品容器、薬品容器、家電部品等の製造、販売を主に行っていた。製造分野は化粧品容器、化粧品ボトル、家電関連、飲料用ペットボトル、金型販売などに分かれ、高い技術力を背景に、主な販路として化粧品メーカーや電機メーカーなどを有し、ピーク時の2005年8月期には年売上高約46億6000万円を計上していた。 

 しかし、その後は得意先各社の海外シフトや同業他社との価格競争などから業績は低迷。とくにリーマン・ショック以降は、資金繰りが厳しさを増していた。このため、中小企業再生支援協議会の協力も得て借入金のリスケジュールを行うなど、業況改善に努めていたが、当社が得意としていた携帯電話部品はスマートフォンの台頭から需要が低迷。2013年8月期の年売上高は約18億円にまで減少するなか、ここにきて資金繰りは限界に達し、今回の措置となった。 

 負債は約30億8900万円の見込み。 

 なお、現段階において得意先から見込まれる受注もあり、当面のあいだ営業を継続する予定。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3883.html
(2014/2/12/帝国データバンク)




[東京] プラスチックケースほか製造
和田工業(株)
破産開始決定負債総額約31億円メール印刷

公開日付:2014.02.12
〜業歴82年の老舗メーカー〜
  和田工業(株)(TSR企業コード:291000240、墨田区本所3−21−10、設立昭和16年9月13日、資本金4350万円、和田圓社長、従業員170名)は2月12日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。破産管財人には松田耕治弁護士(シティユーワ法律事務所、千代田区丸の内2−2−2、電話03−6212−5500)が選任された。
 負債総額は約31億円。
 昭和7年に合成樹脂製品の製造を目的に創業した老舗メーカー。現在は化粧品容器やキャップ、携帯電話向けを中心とする各種プラスチックケースや部品の製造を行っていた。栃木県と岩手県に自社工場を設け、近代的な設備と高い技術力で広範囲な製品に対応、大手化粧品メーカーなどを主力取引先として、ピーク時の平成17年8月期には売上高約46億6000万円、利益690万円を計上していた。しかし、以降は競合の激化もあって売上高は徐々に減少、21年8月期には33億1868万円にまで落ち込み、赤字1億5362万円を出していた。
 その後も化粧品向け製品は減少し続けていたうえ、スマートフォンの台頭で携帯電話向けケースの需要が低下していた。その間、中小企業再生支援協議会へ協力を求め、銀行の合意を得ていたものの、主力先からの受注が落ち込み25年8月期の売上高は20億6278万円にまで低下した。
 また、過去の設備投資が重くのしかかり多額の借入金を抱えていた。26年8月期には新規案件の受注獲得に取り組んでいたが奏功せず資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20140212_02.html
(2014/2/12/東京商工リサーチ)




業績82年の老舗、破産開始が決定

ざっくり言うと
老舗プラスチックケースメーカーの和田工業が12日、破産開始決定を受けた
競合の激化もあって売上高は徐々に減少、負債総額は約31億円だという
スマートフォンの台頭で携帯電話向けケースの需要が低下していた
東京商工リサーチ 東京商工リサーチ 2014年02月12日21時15分
業歴82年の老舗プラスチックケースメーカーの和田工業(株)が破産開始決定
  和田工業(株)(TSR企業コード:291000240、墨田区本所3−21−10、設立昭和16年9月13日、資本金4350万円、和田圓社長、従業員170名)は2月12日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。破産管財人には松田耕治弁護士(シティユーワ法律事務所、千代田区丸の内2−2−2、電話03−6212−5500)が選任された。
 負債総額は約31億円。

 昭和7年に合成樹脂製品の製造を目的に創業した老舗メーカー。現在は化粧品容器やキャップ、携帯電話向けを中心とする各種プラスチックケースや部品の製造を行っていた。栃木県と岩手県に自社工場を設け、近代的な設備と高い技術力で広範囲な製品に対応、大手化粧品メーカーなどを主力取引先として、ピーク時の平成17年8月期には売上高約46億6000万円、利益690万円を計上していた。しかし、以降は競合の激化もあって売上高は徐々に減少、21年8月期には33億1868万円にまで落ち込み、赤字1億5362万円を出していた。
 その後も化粧品向け製品は減少し続けていたうえ、スマートフォンの台頭で携帯電話向けケースの需要が低下していた。その間、中小企業再生支援協議会へ協力を求め、銀行の合意を得ていたものの、主力先からの受注が落ち込み25年8月期の売上高は20億6278万円にまで低下した。
 また、過去の設備投資が重くのしかかり多額の借入金を抱えていた。26年8月期には新規案件の受注獲得に取り組んでいたが奏功せず資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。
http://news.livedoor.com/article/detail/8530409/
(2014/2/12/ライブドアニュース)

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posted by 管理人B at 06:25| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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