静岡で起こった「袴田事件」において、「死刑」が確定しているものの、度重なる「再審請求」で静岡地方裁判所はこの事件に関して「再審」を認めるという決定をいたしました。さらに現在迄も続いている「勾留」も停止して釈放という運びとなりました。
この事件での裁判所の決定的な指摘は「捜査機関が証拠を捏造した疑いがある」という指摘をしています。
今でも「再審」となるものについては、捜査機関(検察・警察)の捜査手法や証拠収集に大きな疑問を持たらせることが大きな決定打となっています。
それは、捜査機関や裁判所が自ら申し出るわけではなく、被告人の支援者や弁護人(弁護団)の地道な活動によるものです。
もし、今後の再審で無罪が確定となった場合、捜査機関の証拠を全て開示して公に説明すべきです。
「袴田事件」再審請求認める決定 死刑確定から一転(03/27 10:55)
48年前、静岡県の旧清水市で一家4人が殺されたいわゆる「袴田事件」で、静岡地方裁判所は、袴田巌死刑囚(当時30)の再審を始める決定をしました。
決め手となったのは犯行時に着用していたとされるシャツの血痕で、弁護側は、DNA鑑定の結果を「袴田死刑囚のものと一致しない」とし、検察側は「試料が古いため、誰の血液か判断出来ず、一致が認められない」としていたことから再審開始の決定に結び付きました。
袴田死刑囚の姉・袴田秀子さん:「皆様、本当にありがとうございます。ただうれしい、それだけでございます」
今後は、検察側が即時抗告をするかどうかが焦点になります。
(2014/3/14/テレビ朝日)