毎週月曜日は週刊プレイボーイという雑誌が発売されます。発行元は「集英社」です。
この雑誌は本屋に行けば大抵見ることができますが、コンビニに行っても何冊か置いてあることがあるという非常にメジャーな週刊誌です。
「プレイボーイ」というと日本においては在原業平(伊勢物語)や道鏡(正座すると膝が3つある)、松方弘樹(「もうしまちぇん」)、石田純一(「不倫は文化だ!」)などを連想する方も多いかと思うかもしれません。こういった雑誌はビニ本とか男性がこそこそと読むものと誤解されている人もいるようです。
確かにこの雑誌はそういうものにあたるのかもしれません。
特徴としては、グラビア写真(水着)でバストショット(胸より上の撮影写真)が多いですが、そのへんはしっかり隠すところは隠す。見せるところは見せる。このメリハリがしっかりついているので雑誌というよりは「本」自体の売上は常に上位を占めているものです。
ところで、この雑誌もグラビアばかりではなく、「時事問題」が頻繁に取り扱っている事が多く、グラビアばかり眺めてニヤニヤするのもいいけど、考えることはしっかり考えてね!という集英社ならではの精神なのでしょうか。「週刊プレイボーイ」を愛読している人と話をすると結構時事問題通が多い印象が伺われます。
この週刊誌はNo9の3月3日(月)発売号ということなのですが雑誌の販売慣習から明日2月24日(月)に発売するということになります。
東京の大都市では日曜日の夕方に本屋に並ぶこともあります。
さて、今回は国産牛と和牛はイコール「=」ではないということですが、どういったところが違うかというと
国産牛∋和牛 ということです。
つまり「国産牛」の中に「和牛」という区分があるということです。和牛は国産牛の中でも「ブランド物」といわれ、味が非常によいものとされています。
和牛は「(1)黒毛和種、(2)褐毛和種、(3)日本短角種、(4)無角和種」の4種類の牛もしくはそれと掛け合わせた牛ということなので、交配をすることによって「和牛」という品種の牛を増やすことができるということです。
しかしその和牛も数々ある事件・事故などにより和牛が将来的に消滅するおそれがあるということです。
その中の代表的な要因として次の要件が挙げられます。
1、宮崎口蹄疫事件
2、2011年東日本大震災福島第一原発事故による放射性セシウム風評被害
3、安愚楽牧場の倒産事件
1、宮崎を発端とする病気が発生しこれが牛を多く殺傷処分したということ。
2、については去る東日本大震災により福島第一原発事故が起こり、放出した放射性物質で放射性セシウムを摂取した牛は商品にはならないということでこれも殺傷処分したということ。
3、は上記2つと違い、国産牛市場の1割のシェアを占める「安愚楽牧場」が経営破綻をして倒産したということです。ただ安愚楽牧場においては、当初経営破綻の要因が上記の2つの理由から発生したという事でリンクしている内容になっていたのですが、後に上記2つとは直接関係ない内容で、牛が居ないにも関わらず、既存の牛を重複して存在させその牛についてファンドを組成し、結局利益がでないから倒産したという説に傾いています。
そのような3件の理由が拍車をかける形となり、「和牛」が将来的には無くなる恐れを述べています。
そう考えてみると、「和牛」ビジネスがそもそも利益の薄いビジネスということになることがわかるかと思います。
どうすればよいのか、今はその解決法が見当たりません。かつて1990年代に「和牛商法」という投資案件が多く出没し、結局和牛を育てず金だけ出させたという「詐欺」事件が横行し、結局和牛を多く育てていくというビジネスはほとんどが「架空」のものであったという事が今思い起こされます。
その中でも安愚楽牧場は「唯一の生き残り」や「元祖」とも言われ、実業として存在していました。それに、他の和牛業者と違い「配当をしっかりと遅延なくしてくれる」という実績があり、その信用性をもとにどんどんと事業拡大のためにオーナー(資金)を募集し、その額も最終的には4200億円(そのオーナーは73000人)というとてつもない巨大ビジネスへと成長していきました。
しかし、資金の成長(単に資金集めとなりますが)は順調に行っても、それに対する実際の牛の数は6割程度にとどまっていたため、自分の出資した資金が牛に結びついているということではなくなっていました。安愚楽牧場のパンフレットにもQ「私の牛はいますか。」A「はい、います。」という触れ込みが破綻直前迄つづき、実際いない状態が倒産前9年や16年続いていたとも言われておりました。
では、その資金がどこにいったかというと、結局はつかめておらず、和牛運営の中で消えていったということです。それでも、自転車操業(出資者の資金を牛に当てず、前の出資者の配当や元本返済にあてること)ということで資金が消えていったということであれば、「詐欺罪」としての刑事事件が成り立つ可能性もあるのですが、それすらも現時点では「疑惑」で停滞いるだけです。それでも、足りなくなった牛を架空の牛(既存の牛を他の出資者でも重複して割り当てる)で「一時的に賄っていた」という行為のみが露見したため、「特定預託法違反(不実の告知)」という軽い罪で済んでいる(被告人らは上訴したため決着は先延ばし)という状況です。
安愚楽牧場のこういった一連の事件はさておいても、結局和牛ビジネスは利潤があまり見込めないのではないかと思うところです。かかるところ「牛」を題材にしたレストラン「牛角」も経営母体が投資ファンドなどの筋に売買されたり、焼肉酒家「えびす」も危険と言われる生肉料理(ユッケ)において、不慮の食中毒事故も発生しています。
「遺伝子組み換え」とか理化学研究所の小保方晴子博士の発見で話題にのぼっている「STAP細胞」というバイオテクノロジーが実用化されるであろうならまた和牛ビジネスのチャンスは訪れるのかもしれません。 しかし、こういったものにも原子力発電が放射能を出すようにこの遺伝子工学のようなものにも「危険性の可能性」も指摘されています。
したがって、現状では、牛を繁殖させるという事は「繁殖牛」と言われるものであっても交配して新たにつくるためにはそれなりの費用と時間がかかり、売却ができたとしてもその利益は薄いという結論が今の現状です。
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