この会社は1932年(昭和7年)に創業とのことなので、82年と歴史ある企業です。
製品としては、数多くの化粧品メーカーからの依頼で、化粧品のコンパクトを始めとする化粧品用容器を製造している企業です。取引企業もコーセー、資生堂、アイビー化粧品、エイボン・プロダクツ、ファンケル、マンダム、ポーラ化成、花王など日本でも有名メーカーと言われるところが多いです。
そのような企業が倒産するのはなぜなのか、非常に疑問に思うところです。
なぜ利益が少ない時が長期間あったのか、それは化粧品会社(顧客)の方から、できるだけ低価格の販売を要求され、他の企業との競争を考えるとどうしても価格を値上げするわけにはいかなかったのだと考えられます。
そういう状況がつづけば、ちょっとした費用の増加に耐えることができず、何かの拍子で「資金繰りがショート」で倒産となりやすかったのではないかと推察されます。
「なお、現段階において得意先から見込まれる受注もあり、当面のあいだ営業を継続する予定。」と記事にはありますので、恐らくスポンサーが現れ「事業譲渡」で会社の器自体は別会社で継続される可能性があります。こういった企業が倒産になるような環境は日本にとって大きな損失です。「破産」は会社自体がなくなる事を意味することですが、事業が他の会社に移れば事業は継続されることもしばしばあります。