●久々にニューシティレジデンス投資法人投資証券の話題です。リプラスと親しい関係にあったニューシティは大和ハウスなどがスポンサーへ名乗りを上げているようです。
実際大和ハウスは、アーバンコーポレイションへのスポンサーとしての候補でしたが、その財務内容や負債状況などからスポンサーは見合わせる状況でした。
(以下参照)
ニューシティ:大和ハウス・政投銀連合も支援企業に名乗り
3月10日(ブルームバーグ):破たんした不動産投資信託(J−REIT)のニューシティ・レジデンス投資法人の再生支援企業(スポンサー)候補として、新たに大和ハウス工業と日本政策投資銀行の連合が名乗りを挙げていることが10日、明らかになった。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
ニューシティは負債総額1124億円で破たんしたが、関係者によると、提示された入札額は1100億円以上としている応札グループもあるという。1124億円以上で決まれば貸し手が負債を毀損しないで回収できることになる。ニューシティのほかには、米投資ファンドのオークツリー・キャピタルなども入札に参加している。
上場J−REITとして、ニューシティの破たんは第1号で、J −REIT市場低迷の理由のひとつとなっている。それだけに今後の動向が市場から注目されている。再生のための入札が成功すればJ−REIT市場への信頼が回復し、投資資金が再び流入する可能性もある。
日本政策投資銀行の広報・CSR室課長の吉田淳一氏と大和ハウス工業の広報担当の海宝昇氏は、入札についてコメントを避けた。また、ニューシティの資産運用会社のシービーアールイー・レジデンシャル・マネジメントの広報担当者はニューシティについての取材はすべて断っている、と述べた。
ニューシティ・レジデンス投資法人の再生計画では、日興シティグループ証券がフィナンシャル・アドバイザー(FA)に選定されている。スポンサー企業を選定したうえで、裁判所に再生計画を 2009年4月7日までに提出する予定。
ニューシティのウェブサイトによると、同投資法人は住宅型の不動産投資信託で賃貸可能戸数は6766戸、不動産取得価格は1841 億円。
新生証券の宮川淳子シニアクレジットアナリスト「ニューシティのスポンサー決定は市場でも注目されている。資金調達難から破たんはしたものの、保有資産の価値がさほど毀損されていなかったことが示される事例となるだろう。スポンサー決定を弾みに、J−REIT市場への期待が高まるだろう」と述べた。
更新日時 : 2009/03/10 17:04 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=atJXrhlGyyMg&refer=jp_japan#
(2009/3/10bloomberg日本)