●昨年11月末のエコポイント商戦が功をそうして、大手の家電量販店は過去最高利益となりました。そのため求人転職サイトでも家電量販店の募集は多く見かけます。
家電量販店に限らずこういった小売業は、出店をどこにするか、そのスポットの違いが大きな損得をつくるといっても過言ではありません。要するに「不動産投資」のもう一つの大きな醍醐味といったところでしょうか。したがって、どこに土地を買う(もしくは借りて)店舗をたててということが、まず大きな経営戦略となります。
それが失敗すれば岡山の林原のように倒産してしまう事にもなりかねません。
これらの家電量販店での最大手はやはりヤマダ電機です。2005年には売上高1兆円とも言われ、その年に新卒採用を1000人という事まで行いました。元々この会社は群馬県前橋市を本拠地とし、当初は国道沿いに店舗を構えるロードサイド型の量販店として反映してきました。ヤマダ電機はライバル闘争がむき出しで、15年前の頃の店舗は「コジマさんより1000円安いです」とかそういった価格競争は店内でも大きくにおわせていました。その後は関東の至る所のロードサイドに店舗を構えていましたが、その構え方も、なぜかコジマ電機の隣に経つという、いかにも喧嘩を売りつけるような商法でなりたってきていました。2005年に入りコジマをもう目じゃないと思ったのか、今度はビックカメラをターゲットにして、そのころから池袋に食いつき火花を散らすようになりました。その勢いは、秋葉原と言う電気の名所を覆す所まで来ており、日本の家電の最安値は通称「池袋価格」と言われるまでに、ヤマダ電機の池袋進出は家電量販店に大きな衝撃を与えました。
その後