日本振興銀行は俗に「木村剛銀行」とも呼ばれ、木村剛氏の手腕で運営された銀行です。この銀行の特徴は、普通預金のサービスが無く、「定期預金」から扱っているため、コンビニ・駅やスーパーに設置されているような銀行の預貯金引出サービスがないとうのも大きな特徴です。
木村氏の「中小企業を助けよう」という意気込みは大変素晴らしいのですが、結局、リスクの高い企業への融資なので、当然ハイリスクの銀行運営になってきます。同様な業務(形態)を行っているのは石原慎太郎東京都知事時代に設立された「新銀行東京」という東京都が出資して設立した銀行なのです。こちらも融資が大きく焦げ付き、銀行運営もサマになっていません。日本振興は私企業だから、だめになったら倒産とう運びなのですが、「新銀行東京」はその補てんを都の税金で賄う形になるので、どちらも上手く行かないのが現状です。
こう考えると「中小企業」への融資は、大変難しいものであり、メガバンクが当然貸し渋るのも言うまでもないかと思います。
銀行じゃなかったら、事業者融資といわれていた日榮(現在はJトラストの傘下での「ロプロ」でさらに営業)や商工ファンド(その後のSFCGで破産)のような「手荒い」融資に至ってしまいます。
ところで、日本振興銀行の破綻から2年半が経とうとしているのですが、その子会社や関連会社が息長くつついているところもあるようです。でも実際に営業されていなかったりすることもあるのですが、法的な倒産処理があと後になってやってくるということも少なくありません。
今回はBASホールディングスという保証会社となっているのですが、日本振興銀行のもしもの時のケツもち会社(保証会社)になるのかと思いますが、親会社が先に逝ってしまったためしばらく路頭にまよっていたということになります。
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