武富士の旧経営陣に対して55億円(原告3760人)の賠償請求を求めて、東京地裁に提訴した模様です。
今まで、武富士に関する訴訟は、創業者一族(武井一族)に対するもので、今回のものは、旧経営陣への訴訟ということになっています。
今まで起こされている訴訟の中で最大規模との事です。
55億円の訴訟で原告が3760人というと、約146万円/人という事になります。(今回のアディーレ法律事務所の訴訟)
それに対し、
今までの訴訟は
47億円で2100人の原告なので約223万円/人という事になります。(武富士の責任を追及する全国会議)
1人当たりの請求単価はアディーレ法律事務所の方が低いですが、全国会議の方は16か所でバラバラに提訴したうえでの合計額なので、訴訟効率などからすると、アディーレ法律事務所の提訴の方が収益単価としては大きいものと考えられます。
また、創業者一族への訴訟は「武富士の責任を追及する全国会議」ということで、市民団体(弁護士が中心となっていますが)により起こしたもので、今回の訴訟は弁護士法人のアディーレ法律事務所が起こしたというものです。
ここで垣間見られるのは、「武富士の責任を追及する全国会議」などは、「被害者弁護団のような組織は、都道府県弁護士会の有志が集まって組織」されるものなのですが、単体の弁護士法人(会社組織)の行動が目立ってくるというものもあり、弁護士が主導となる「被害者の会」においては、今後もより「ビジネスライク」になってくるということが、見受けられます。法律事務所も本来は待っていれば仕事がくるような時代だったのですが、法曹人口も増えたことなどもあるため、今後は、より一層の競争激化の時代がやってくるのかもしれません。
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