民主党元代表の小沢一郎氏が起訴されている事件で、東京地裁は無罪の判決を言い渡しました。
無罪になる可能性は十分推測されていましたが、こういう形で無罪になることは異例ともいわれています。
通常起訴された場合の有罪の確率は99.97%といわれるように1000件のうち、3件は無罪で他は有罪という見掛け上「非常に優秀」と言える、検察の起訴の仕方と言われています。
しかし、裏を返せば、ちょっとでも怪しい事件においては不起訴(もしくはその中の起訴猶予処分)にすることで、「誰が見ても有罪だろう」ということでないと起訴はしないのが日本の検察の現状です。
そのため、裁判でも検察の起訴内容を「鵜呑み」にすることもしばしばといわれており、裁判官がちゃんとやっているのか、と疑問視されている事も世間では通説となっています。
しかし、最近検察でもずさんな捜査や起訴が行われ、証拠をねつ造するものもいれば、それをとがめるどころか「嘘をつきとおせ」という大阪地検特捜部による「証拠改ざん事件」もショッキングな出来事であり、今後検察の捜査のあり方を充分検証しなければならない時期にきています。
一方、当の小沢氏は、色々と疑惑が見え隠れしているものの、結局「無罪」という公をも黙らせることができる免罪符を現時点で勝ち取っているため、今後の、小沢氏の「首相候補論」が大浮上することは必然的となってきます。
小沢一郎氏個人の政治家としての目標は「総理大臣」になることなので、今言われている小沢氏の政策論争は、総理大臣になるための防御攻撃材料です。
これまでの世論は、アンチ小沢が多かったのですが、この無罪判決が確定すると、そのアンチを後ろ盾していたマスコミや大型組織は、その叩き攻撃を控えなければならなないため、今後小沢叩きをするものにとっては厳しい現実をむかえることになります。
逆に小沢氏の利点は、他をまとめ上げていくリーダーシップがあることなので、今国会の政局が自民と民主の足の引っ張り合いを「小沢一郎」が立つ事により、今後の国会運営にも大きな加速が期待されるということも考えられます。
しかし、必ずしも小沢氏を現政治が暖かく迎えるという事もなく、国民世論も小沢氏に対しては疑問符をもっていることからこの小沢氏の無罪は一筋縄で政局の難局を解決できるかどうか難しいところです。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 21:48| 東京 ☁|
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