クレジットカードのクレジットは「信用」という意味です。このカードは使用する時に手持ちの現金が無くても翌月末などにおいてそのクレジットカードの登録してある銀行口座から自動的に差し引かれる仕組みとなっており、普及し始めたのがアメリカで1960年頃となるので、もう50年程度になるのでしょうか。半世紀の歴史があります。わずかな期間(約1か月〜2か月)ですが、「借金」という形をとるので、自分の手持ちでないお金を借りて利用するというやり方になります。
「借金」なので、当然使う人の属性を確認しなくてはなりません。月の収入がしっかりしている、定職についているなど、それなりの人でしか利用できないということになります。
それに対して、デビットカードというものが後を追って出来たものになるのですが、デビットというのは「即時決済」という意味があり簿記の用語では「借方」(かりかた)という意味を持ちます。クレジットの違いは、クレジットは、後日銀行預金にお金を引き出せるだろうということで、決済をするので、銀行口座の残高迄は調べることなく決済ができるのに対して、デビットカードは、支払い利用端末(店舗のレジ)と利用者の銀行口座の操作部分が直結しており、銀行口座の残高を確認しつつ決済金額より口座残高が上回っていればその場で引出決済をしてしまうという、機能からしてデビットカードの方が技術的に高い要素が必要なのかこの説明から認識できるかと思います。
その「支払いシステム」の結果から、デビットカードは、「銀行口座」と銀行カードを持っていればその加盟店(決済利用可能な店舗)で誰でも利用できることから、未成年はもちろん属性にかかわらずだれでも利用できるということです。
そのもう一方で、「プリペイドカード」とうものが存在し、デビットカードと似た部分もあるのですが、明らかに違うのは、プリペイド(「前払い」という意味)カードは既に金銭に相当するものを電子的な数値(いわゆる額面やポイントというもの)に返還して、その特定のものに現金を伴わずにその電子的な数値のやり取りで済ましてしまう(要するに決済)というものです。
ですからこちらの方も、誰でも現金に相当するものを支払えばそれに代替するもので使用できるということになります。
そのプリペイドカード(紙の磁気記録)を発展させたところに現在のプリペイド(プラスチックの電磁記録ICカード)とう所に行き着いており、それがオーソドックスな形で「電子マネー」と呼ばれるものになっています。
その代表的なものがSuiCa(スイカ;JR東日本)やpasumo(東京メトロや私鉄系発行の電子マネー)です。
かつては切符を買って人の居る改札で「切符を切る」ということで乗車をしていたものが、「オレンジカード」というプレミアのついたプリペイドカードで現金を使用せずに速やかに切符を購入できるということにかわりました。そして、「IOカード(イオカード)」というそのプリペイドカード自体でその頃と同時に出来た「自動改札」を通る事ができるようになりました。さらにその発展系が今のSuiCaのような電子マネーの現在の形となり、予め必要な金額をカードの端末(切符券売機など)に投入することにより、その金額を限度額として使える(改札を通る事ができる)という事です。
ただその際にネックだったのが、東京に在住在勤であり電車通勤にJRsuicaを使用している人が、ある日出張で福岡に行かなければならなくなって、福岡で電車に乗ろうとしたときに今まで使えなかったsuicaが福岡でも使えるようになったということです。
それまでは、3年に一回行くかいかない福岡のために電子マネーを新たに使うのも ということが、今回の「相互利用開始」でその問題が解決したということです。
しかし、本文の説明から、「エリアを跨ぐことはできない」ということなので、東京から新幹線でsuicaだけを使って福岡(博多)へのりようは出来ないということです。(予め東京駅で博多駅行きの切符を買って乗ることは可能です。)
電子マネーの大変いいところは、決済が楽なので、擬似通貨ですが、お金が流通しやすくなり経済が活性かするところなのですが、「自動改札」のように人件費が大幅に削減されるので「雇用」の問題も大きく減ってきてしまうのがその副作用です。
ですから電子マネーの利用価値を今後も模索して、そういった副作用をどうやって少なくさせるかが引き続き今後の課題となってきます。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 11:02| 東京 ☀|
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