リーマンショックの頃の2008年は不動産業界をはじめ、色々な目立った企業が倒産しましたが、その中で話題になったところの一つが「英会話のNOVA(ノヴァ)」という企業で、気軽に英会話を学べるという「駅前留学」というスローガンを掲げて成長を遂げたユニークな企業でした。
しかし、様々な不況を醸し出す要因の2008年の経済情勢の中で、NOVAは様々な工夫を重ねて、乗り越えようとするも、その「不況」の波を乗り越えられずついに、力尽きて経営破綻(破産)となってしまいました。
どの企業でも同じことが言えるのですが、企業が経営危機(倒産)となるとまず経営者が必死になるのは「資金繰り」です。
実務(現業)の方はその手の取締役などに任せて、経営者(社長・代表取締役)は、銀行に自ら頭を下げて、返済猶予や融資の継続、またもや、支払先への猶予なども行いながら、「倒産」だけは避けようと必至になります。
その勢いが正常に働けばよいのですが、倒産すれば、それだけに今まで以上の困難を強いられる事を恐れるあまりに、とんでも無いことをしてしまう(犯罪)のも少なくありません。
ノヴァの社長の犯行は、本来手をつけてはいけない資産(従業員の積立金など)を使って他の支払いに充ててしまったということです。一見すると「社長だから社の関係の物をつかってもいいじゃないか」と考えがちですが、これは当然いけないことで「犯罪」です。また倒産直前と分かっていたからなのか、会社の資金を別の自分の経営する企業へ「取引」をつうじて流出させたということも行っています。
倒産する社長は倒産したらもともこもないから「いちかばちか」で、そのような事をやってしまうのですが、そういう事をやる社長はギャンブル的な経営をして成長していることが多く、自制がきかないところも特徴なのかもしれません。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 02:07| 東京 ☀|
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背任・特別背任・業務妨害等事件
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