2011年01月25日

アドバンテッジ、東京スター銀への派遣取締役減員を検討 2011年 1月 25日 14:37 JST ..

●昨日から東京スター銀行の話題が多いですが、一見すると利用者や関係者には不安の念を抱く内容とも見受けられます。今回の決算では赤字ということだったので、別の銀行からお金を借りて、東京スター銀行の持ち株会社(大株主)となった、アドバンテッジパートナーズの資金繰りがショートしてしまったということです。
 そして、そのお金を貸した銀行が、アドバンテッジからとるものがないので、経営権があるものを一部譲渡するということとなっています。

 今回の気になる点は、債務の受け皿ということで特定目的会社(SPC)を設立するということです。このSPCは、東京スター銀行が赤字になった時の穴埋めの緊急処置で損失を行う会社です。その出資は「匿名組合」(とくめいくみあい)というやり方で、行うものと思われます。
 もし、東京スター銀行が持ち直して、利益が充分出てきた場合は、出資者へは大きな配当がおこなわれますが、逆に今回のような赤字が続いた場合は、そのSPCから優先して補てんを行うため、配当はもちろんのこと元本返還まで大きく棄損されるという事態も予想されます。当然利率も5%などの大きな予想配当としなければならないので、いわゆるハイリスクハイリターンともいえるでしょう。
 しかし、この匿名組合を行うということは、当然、「よほどのことがない限り配当の支払いや、元本の返還はできますよ」という状況でなければできないので、一応大丈夫なのかもしれませんが、ここ数年のこういった「債務の受け皿的な」SPCについては、親会社が破綻してしまっているケースも発生しているため、これに出資する場合は
慎重に行わなければならないと思います。
 現にMUFG(三菱東京UFJ銀行)・SMBC(三井住友銀行)・みずほ銀行 などのメガバンクも、自社運営資金を調達するためのこれに近いような、ファンド(利率でいうと2%〜3%位)のものがここ1年前に発行されていたのを覚えています。特にこのようなファンドは「民事再生法の適用申請があった時」〜これ以上の条件がある場合は債務を免れることができる文言が記載されているので、このようなファンドの話を持ちかけられた時は要注意です。
 



 
その後
posted by 管理人B at 16:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アドバンテッジ、東京スター銀への派遣取締役減員を検討 2011年 1月 25日 14:37 JST ..

●昨日から東京スター銀行の話題が多いですが、一見すると利用者や関係者には不安の念を抱く内容とも見受けられます。今回の決算では赤字ということだったので、別の銀行からお金を借りて、東京スター銀行の持ち株会社(大株主)となった、アドバンテッジパートナーズの資金繰りがショートしてしまったということです。
 そして、そのお金を貸した銀行が、アドバンテッジからとるものがないので、経営権があるものを一部譲渡するということとなっています。

 今回の気になる点は、債務の受け皿ということで特定目的会社(SPC)を設立するということです。このSPCは、東京スター銀行が赤字になった時の穴埋めの緊急処置で損失を行う会社です。その出資は「匿名組合」(とくめいくみあい)というやり方で、行うものと思われます。
 もし、東京スター銀行が持ち直して、利益が充分出てきた場合は、出資者へは大きな配当がおこなわれますが、逆に今回のような赤字が続いた場合は、そのSPCから優先して補てんを行うため、配当はもちろんのこと元本返還まで大きく棄損されるという事態も予想されます。当然利率も5%などの大きな予想配当としなければならないので、いわゆるハイリスクハイリターンともいえるでしょう。
 しかし、この匿名組合を行うということは、当然、「よほどのことがない限り配当の支払いや、元本の返還はできますよ」という状況でなければできないので、一応大丈夫なのかもしれませんが、ここ数年のこういった「債務の受け皿的な」SPCについては、親会社が破綻してしまっているケースも発生しているため、これに出資する場合は
慎重に行わなければならないと思います。
 現にMUFG(三菱東京UFJ銀行)・SMBC(三井住友銀行)・みずほ銀行 などのメガバンクも、自社運営資金を調達するためのこれに近いような、ファンド(利率でいうと2%〜3%位)のものがここ1年前に発行されていたのを覚えています。特にこのようなファンドは「民事再生法の適用申請があった時」〜これ以上の条件がある場合は債務を免れることができる文言が記載されているので、このようなファンドの話を持ちかけられた時は要注意です。
 



 
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2011年01月24日

東京スター銀:共同経営へ 融資銀行団参加、立て直し−−最終調整

●預金連動型住宅ローンや、多くの消費者ローンをこの銀行でまとめさらに低利にする「おまとめローン」という他の銀行にあまりない画期的な方法が特徴の「東京スター銀行」が今年度は赤字に陥ることとなりました。赤字というのは好ましくありませんが、不良債権処理の費用が多くかかったとのことで、今回はこのような結果となったことです。
 しかし、この「東京スター銀行」はかつて2008年3月迄上場(2005年に東証一部それまで非上場)していましたが、投資ファンドにより株の買い占め等が行われたため、株の上場基準に照らし合わせて、上場廃止ということとなりました。
 恐らく投資ファンドのアドバンテッジパートナーズは、東京スター銀行でひと儲けできると目論んだため「借金」をしてまででも株の買い占めを行いました。その直後に襲いかかった2008年9月のリーマンショックにより、思い描いていた予測が大幅にずれてしまい、結局のところ、東京スター銀行の配当が見込まれなくなったため、返済ができなくなったということです。
 結局のところこれは「投資の失敗」ということで片付くのですが、見ている庶民としては、不安を隠しきれない様子です。

 先の話に戻りますが「東京スター銀行」はかつての第二地方銀行の「東京相和銀行」を立て直した形の銀行です。そのときアメリカの有名ファンドの「ローンスター」が経営に参入しました。その他にも他の銀行より画期的なことは、大抵の銀行は無料となるATMを備え付けたということであり、一般庶民が多く利用しやすい環境をつくりあげていることが特徴です。
 しかし2009年頃、「三菱東京UFJ銀行」がその方法に難色を示し、ATMの相互連携を拒否した経緯があります。
つまり、東京スター銀行のATMでは三菱東京UFJ銀行のカードは利用できず、その逆も行われていります。
 銀行業界も競争の部分があり、ネットで同一の銀行をする場合は何回でも無料の方法が多くの銀行で行われるなど銀行の収益に大きく圧迫が生じる部分もありますが、今後の「画期的な」展開を注目したいところです。

 
その後
posted by 管理人B at 12:42| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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