敗因がずさんな経営ということがわかっているのであとは、技術力の資産もあることですし、今後の展開が期待されます。
2011年11月10日
林原、債務弁済率9割超に 更生計画原案〜安愚楽牧場(弁済率0.1割弱)とは対照的な結果に オリンパス・大王製紙は?。
林原(岡山県岡山市の生き物を扱った研究開発を主流とした企業)の債務の弁済率が9割超と言う話は前から伝わっておりましたが、何が普通の企業とは違うのか、考察してみたいと思います。
林原は過去の記事の内容から、大企業にも関わらず、「公認会計士」の監査を実施しなかったということで、使途不明金などもあり、結局のところ公正を期した再生を求められていることもあり、経営陣は退陣することになり、管財人が仕切る「会社更生法」での運用ということになった次第です。
まず、ほぼ弁済できるという大きな要因は、次の通りです。
・企業の価値が希少価値(特許を多く取得していたり、独自の技術力があるところ)、この企業のスポンサーとなれば、その出資分は容易に取り戻すことができるであること。
→負債総額が1400億円という部分をみて、それを見て長瀬産業が700億円で引き受けると名乗り出る。
→その結果、弁済に足りない額は半分の700億円となり、それは、更生計画案で債権者に泣いて貰えばよい。
・企業の資産が劣化せず現金化しやすいものが多い。つまり、不動産や有価証券などのお金になりやすいものが他の倒産企業に比べて非常におおかったということ。
→長瀬産業のおかげでとりあえず弁済すべき額は700億円、そして資産の売却を査定したところ、約650億円(仮定)ほどになったので、結局のところ1350億円の弁済をすることができる
以上の2点といえます。
その逆が、同じく生き物を扱う畜産業の「安愚楽牧場」(負債総額4330億円、民事再生手続き廃止決定、破産へ)となり、敗退要因は次の通りとなります。
・企業の利用価値が今のところ少ない。畜産業においては、高利益が望めない。この企業のスポンサーになっても、「持ち出し」が多く結局のところリスクが高い。
・企業の資産が劣化しやすい。日が経つにつれ資産を食い尽くす者がいる。つまり、本来「資産」といえる黒毛和牛が資産価値としての享受を受ける前に、餌を大量に必要となる「負債」の要素の方が強かった。つまり牛の餌という「維持費」がものすごくかかる。
→つまり、それを補填するのが、出資金(和牛オーナー)という事になっているのですが、牛の餌の補填で精一杯になってしまうので、その補填は新たな出資者のお金でまかなっているとしか言いようが無い。
そういった要素が対照的だったということになります。
こちらも倒産処理としては、「異例」とも言えるのかいえます。
その結果資産の評価としては次のようになります。
・林原→ 不動産(駅前の土地・街の建物)、生物技術 →高く売れる資産
・安愚楽牧場→不動産(牧場、ホテル等)→あまり高く売れないがなんとかなる資産
牛→肝心の「資産」となっていたものが実は月20億を食い尽くす「負債」と化してしまった。
通常の企業はその中間をとって、1割もしくは2割の弁済率という事になります。
その両方の企業に共通するのは、「生物を扱う企業で、金銭には無頓着」であった。という事になります。
ですから、倒産にはまらないのは当然のことですが、「お金の流れを日々しっかりと監視する」これを見て企業は日々変化する異変にこまめに立ち向かうことができるのです。オリンパス・大王製紙もこれらの企業と同じだったのではないかと考えています。
ニュース元・資料
・企業の価値が希少価値(特許を多く取得していたり、独自の技術力があるところ)、この企業のスポンサーとなれば、その出資分は容易に取り戻すことができるであること。
→負債総額が1400億円という部分をみて、それを見て長瀬産業が700億円で引き受けると名乗り出る。
→その結果、弁済に足りない額は半分の700億円となり、それは、更生計画案で債権者に泣いて貰えばよい。
→長瀬産業のおかげでとりあえず弁済すべき額は700億円、そして資産の売却を査定したところ、約650億円(仮定)ほどになったので、結局のところ1350億円の弁済をすることができる
・企業の利用価値が今のところ少ない。畜産業においては、高利益が望めない。この企業のスポンサーになっても、「持ち出し」が多く結局のところリスクが高い。
→つまり、それを補填するのが、出資金(和牛オーナー)という事になっているのですが、牛の餌の補填で精一杯になってしまうので、その補填は新たな出資者のお金でまかなっているとしか言いようが無い。
・安愚楽牧場→不動産(牧場、ホテル等)→あまり高く売れないがなんとかなる資産
牛→肝心の「資産」となっていたものが実は月20億を食い尽くす「負債」と化してしまった。
ですから、倒産にはまらないのは当然のことですが、「お金の流れを日々しっかりと監視する」これを見て企業は日々変化する異変にこまめに立ち向かうことができるのです。オリンパス・大王製紙もこれらの企業と同じだったのではないかと考えています。
2011年10月26日
林原(会社更生手続き中)、負債返済が異例の9割超 資産売却順調で
久々に林原のニュースになります。
会社更生手続き中の林原の更生債権の弁済の見通しがなんと9割ということで、「異例」といわれているそうです。その背景には、やはり「資産」といわれるものが劣化しずらい「不動産」だからだと考えられます。
だったら、お金と時間が非常にかかる会社更生法ではなく、民事再生法の方がいいと思うのですが、第三者である「管財人」が倒産処理を行うと当初の見通しより多く弁済されるなどの結果はよく見受けられます。
その理由として民事再生では経営者が子会社などや「隠し」財産を放置(忘れさせるようなこと)する方向をとったり、再生に使う資金を捻出しなければならないそんな原因もあるのかと思います。でも会社更生や破産では、
管財人がアチコチから金の流れで積極的に請求をしたり、資産をうまくお金に替えることができるということもあるから、当初より多くの弁済ができる結果となると考えられます。
それでも9割もの弁済はすごいです。
一方で資産といえるものが「牛」である安愚楽牧場は「餌」で資産が枯渇してしまうので、再生には非常に厳しいと考えられますが、それでもなんとかしなくてはなりません。
ニュース元・資料
会社更生手続き中の林原の更生債権の弁済の見通しがなんと9割ということで、「異例」といわれているそうです。その背景には、やはり「資産」といわれるものが劣化しずらい「不動産」だからだと考えられます。
だったら、お金と時間が非常にかかる会社更生法ではなく、民事再生法の方がいいと思うのですが、第三者である「管財人」が倒産処理を行うと当初の見通しより多く弁済されるなどの結果はよく見受けられます。
その理由として民事再生では経営者が子会社などや「隠し」財産を放置(忘れさせるようなこと)する方向をとったり、再生に使う資金を捻出しなければならないそんな原因もあるのかと思います。でも会社更生や破産では、
管財人がアチコチから金の流れで積極的に請求をしたり、資産をうまくお金に替えることができるということもあるから、当初より多くの弁済ができる結果となると考えられます。
それでも9割もの弁済はすごいです。
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